tosyamさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.9

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タイムマシーンがどうのこうの以前に街がミステリー当然の犯罪都市である点。住人たちの挙動が自然な演技だがかなり異常。だからタイムパトロール隊の登場も自然に見える点が良い。タイムパトロールって未来の都合の>>続きを読む

キートンの探偵学入門/忍術キートン(1924年製作の映画)

4.2

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しがない映写技師が恋を成就させるまでをえがいている。今でいう童貞厨二病で。気がよわく恋人にも告白できない。オタクで現実と映画の境界がないしヒーロー願望もつよく。当時のヒーローといえば名探偵。映画の中の>>続きを読む

お兄チャンは戦場に行った!?(2013年製作の映画)

4.0

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そう言えば寅さんって引きこもりなんだよなって気づかされた。柴又に帰ってくるのはあの二階の部屋に引きこもる為。ptsdベトナム帰還兵のように旅先で傷ついて帰ってきて引きこもって恋して失恋してまた旅に出る>>続きを読む

健太郎さん(2019年製作の映画)

4.0

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妻の娘へのdvから娘を救いだし山奥を放浪していた父親。交通事故で最愛の娘を失う。病院から抜けだし交通事故加害者宅に居すわると。食事が上手くできないその家の娘に食事なんか上手くできなくていいよとばかりな>>続きを読む

saru phase three(2006年製作の映画)

3.9

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スーパードクターが次々やってくる苦難をのりこえていくのはよくあるがスーパー患者がヒーローっぽくえがかれるのはめずらしい。患者側メインといってもしめっぽい難病モノではない。アクションやアドベンチャーのよ>>続きを読む

ザ・ギニーピッグ2 ノートルダムのアンドロイド(1988年製作の映画)

4.0

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ハッカーをメインとすればサイバーパンク映画。マッドサイエンティストをメインとすればゴシックホラー映画。二組が強引に同じ舞台に取り込まれているので19世紀プラス21世紀な。スチームパンク先取りの奇妙な作>>続きを読む

カーゴ(2013年製作の映画)

4.1

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何の前ふりもなく運転席でめざめる主人公。もうここで筆者は夢おちとしたい。何故ならこういう泣けるホラーはそうとる事で更になけるからだ。結局主人公は頭をうちぬかれ赤ん坊は女性に救出される。この救出した女性>>続きを読む

一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

4.2

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ターミネーターひとつとってもsf映画ファンがsf映画をみるうえで。ツマズキのイシとして常日頃から頭をなやませられているタイムパラドックス。その映画ファンの弱点をピンポイントでつきまくるイギリスらしい意>>続きを読む

サル(2003年製作の映画)

3.9

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1970年代中央線ブルースロック。ストーンズっぽい横浜なアメ車スカジャン系ブルースロックではなく田舎くさいマイナーでうらぶれたグレイトフルデッドみたいなブルースロックのことである。自分のバンドマンとし>>続きを読む

ひとまずすすめ(2015年製作の映画)

4.0

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自分の幸せぐらい自分できめろ。この言葉はオマエの幸せなんかどうでもいいということではない。自分の幸せだけで精一杯とか幸せそのものをかろんじているということでもない。むしろ個人の幸せこそ最後にのこされた>>続きを読む

妄想少女2(2005年製作の映画)

4.1

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人生につかれたオジサンに元気をくれる映画。サイコパス顔と陰口をたたかれ万年日雇い派遣労働者でキモい胸糞オジサン。じつは宇宙人。世のオジサンは自分を宇宙人だとおもえばよい。夢だった仮面ライダーv3になれ>>続きを読む

妄想少女(2005年製作の映画)

4.1

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人生につかれたオジサンに元気をくれる映画。限界団地に住むどこにでもいそうなサエない胸糞オジサン。じつは宇宙人。世のオジサンは自分を宇宙人だとおもえばよい。夢だった仮面ライダーv3になれなかったとなげく>>続きを読む

HAZE ヘイズ(2005年製作の映画)

4.0

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男祭り地獄。井戸の底か下水道のどん詰まりに閉じ込められて裸体の男を何体も放り込まれて息も出来ない満員電車状態にされたら。そりゃ触れ合っているのは恋女房だと思うしかない。花火を見るくらいしか娯楽のない借>>続きを読む

双生児 GEMINI(1999年製作の映画)

4.1

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加害者と被害者が。同じ顔。反撃の末。復讐を果たし。被害者の妻は無事。生還した被害者と。元の暮らしに。でも目の前の夫は。本当に被害者だった。元の夫だろうか。庭園映画。感染症映画。

渋谷怪談 THEリアル都市伝説(2005年製作の映画)

3.9

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隙間男って実は黴男ではないだろうか。毒々しい緑色してたし。押し入れの上や流しの下など黴の生えそうな所を胞子状になって自由に往き来できるのではないだろうか。だから隙間の向こう側の暗闇は四次元空間のように>>続きを読む

くも漫。(2017年製作の映画)

4.0

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不吉な風土病クモマクが蔓延する地方ディストピア小都市。風俗嬢にも召集の声がかかるほど戦争じみた医療逼迫で医療従事者不足の緊急事態近未来。家族おもいのやさしい主人公にもヒタヒタとその脅威はしのびよってい>>続きを読む

ホームレスが中学生(2008年製作の映画)

4.0

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オムニバス映画のなかのひとつ。観光地とのタイアップ。流行便乗作。望まれなかった続編。そうしたとるに足らない小品こそおもしろいと感じている。本作は流行便乗作であり風の又三郎の何度目かのリメイク。ホームレ>>続きを読む

エコエコアザラク WIZARD OF DARKNESS(1995年製作の映画)

4.0

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ソコハカとない胸糞感が心地よい。校門で校則便乗セクハラしまくる教師。トイレから何からベタベタと転校早々の主人公につきまといレズ全開のイッチャッテる粘液質の管野美穂。高校なのに中学のような校内の空気その>>続きを読む

東京・オブ・ザ・デッド 3日(2006年製作の映画)

3.9

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頭のイカれたバカ長男が彼女を連れ込み家族の留守をいいことにイチャイチャ。界隈の人間が全て殺人者に見えてしまう。ホラーというより胸糞。この長男とにかくクズ。いわゆるウィルス型ゾンビではなくブードゥー型ゾ>>続きを読む

情熱の狂想曲(ラプソディ)(1949年製作の映画)

4.5

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ジャズ創世時代の歴史薄明期。遥か昔の伝説のジャズマン。ビックスバイダーベックを描いた伝奇sfな音楽映画。そんなに裕福でもない子供時代で腹ペコな筈なのに薄汚れた救世教会の炊き出しイベントそこで食事じゃな>>続きを読む

千羽づる(1989年製作の映画)

4.5

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二人部屋の同室の長期入院患者が無排菌期の結核患者。結核だと当時は社会的精神負荷もまだ高かったと推察。まるで大映ドラマやハイジとクララのような少女漫画な展開に。元アイドルが歌う主題歌それによって。ただ悲>>続きを読む

七子の妖気(2012年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

妖怪を疫病に置き換えて観賞すると可愛げな妖怪映画がイキナリ胸糞なホラー映画に見えてしまう。タイアップの当地の感情も呑気な地域振興から怒りと絶望のそれへと変化して見えてしまう。トニカクそういう視点でこの>>続きを読む

黒い太陽(1964年製作の映画)

4.5

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ベトナム戦での死なない兵士開発プロジェクト。ghq施設内の研究所から逃走した治験の脱走黒人兵。mpによって足にゾンビウィルスを打ち込まれてしまう。廃墟の教会に逃げ込み。住み着いていた不吉な黒犬を過失で>>続きを読む

静かなる決闘(1949年製作の映画)

4.4

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この御時世でのストレス解消と踏ん張り方を学ぶ映画のチョイスシリーズ。たぶん従軍医師なるものは次々と運び込まれる傷病兵を人間ではなく故障の戦闘用アンドロイドでも見るように見ているのであろう。自らも医療マ>>続きを読む

日本沈没(2006年製作の映画)

3.9

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シンゴジラもそうだがホント主人公級の名総理が途中退場するまでの前半はポリティカルフィクションムービーとしてトニカク素晴らしい。旧日本沈没の総理夫人のよう。

イキガミ(2008年製作の映画)

4.1

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純粋にストリートミュージシャンサクセスストーリーとしてのみ観賞した。背後のディストピア状況と他のエピソードは一応の記憶にとどめておく。そうすると今のこの御時世。こんなショボい音楽エピソードでも随分と輝>>続きを読む

象を喰った連中(1947年製作の映画)

4.1

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ソレを喰った人間がソレになる。そういう意味では一種のゾンビ映画である。死者を喰った人間が死者になる。30時間後である。この笑えないブラックな都市伝説に翻弄される底辺研究者たちを描いている。テロップなど>>続きを読む

きらきらひかる(1992年製作の映画)

4.0

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今で言うボーイズラブなのだがメタに物語内に本来なら物語の享受者であろう腐女子めいた登場人物が存在するのだ。当時は薬師丸ひろ子の脱アイドル映画として観客ターゲットも彼女目当ての若い男性だったのだろうが今>>続きを読む

ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

4.5

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これぞ胸クソ映画。自分が人肉を知らず知らずのうちに食っていた事実を知り精神に異常をきたしたり生に絶望するシモジモの姿を描いている。ただ交換所なる知識老人によるレジスタンス組織と腐敗してない一部の警察が>>続きを読む

緊急事態宣言(2020年製作の映画)

3.9

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孤独な19時。100年自粛である。ゾンビ禍をウィルス契機の。氷河期のような環境変化。いや更にそれにともなう遺伝子の変異とまでとらえると。野外に出っ放し。感染変異した生物がゾンビ。シェルターに引きこもり>>続きを読む

TOKYO!(2008年製作の映画)

4.0

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第三話目のみについて書く。何故皆が引きこもりになったかが語られない。だから余計に感染症めいて不気味である。マサにシモジモの者たちのカナシミが描かれている。やっと真実の愛に巡り会えたとおもい勇気を振り絞>>続きを読む

東京ゾンビ(2005年製作の映画)

3.9

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シンゴジラっぽい怪獣映画風精密cg特撮と何気にかっこいい劇伴音楽でこれは一体なんなんだとおもっているうちに真夜中のカーボーイばりの悲壮なズタボロ友情ロードムービーになる前半部分はカメラを止めるなをおも>>続きを読む

陸軍中野学校(1966年製作の映画)

4.8

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まぁ監督が監督だけにザガードマン怪談シリーズのような屈折したテイストの戦時怪談映画としておおいにたのしめる。まるでフランケンシュタイン研究所めいた不気味なバラックや廃屋でひとしれず暗号術や暗殺術の軍事>>続きを読む

大魔神(1966年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

三部作の中でも本作は第一作目ということも関係しているのか兎に角アラアラしい。初期衝動がほとばしりすぎてて初見の印象がふっとぶほどの新鮮さ。額にクサビをうちこまれるとハニワ顔のまま血をしたたらせるし変身>>続きを読む

鬼畜大宴会(1997年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

蝉や蛙の鳴き声がスゴい。この集団は学生運動とかじゃなくてアジトも中央線とかじゃなくてもっと更に郊外で。空港建設や発電所誘致の反対運動それらの利権に群がる有象無象魑魅魍魎って感じでとらえたほうがよい。あ>>続きを読む

俺はまだ本気出してないだけ(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

直接的引きこもりシーンはないがヒキコモリ映画だろう。ラストで結局。完璧に見えていた娘もバカな夢を支えにしなければ生きていけないタイプだと判明する。それだけではない。夢を叶える為に就けた仕事が風俗しかな>>続きを読む