tosyamさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

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生きものの記録(1955年製作の映画)

4.4

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まずひとつ主人公の名は中島喜一中島といえば中島春雄さんだ。そうゴジラの中の人本人も出演している。精神病院の医者にはフランケンシュタインの博士ガス人間当人もでている。東宝特撮しているではないか。ふたつ目>>続きを読む

The Image(原題)(1969年製作の映画)

4.2

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殺人の罪をおかした者がもっともおそれる劫罰とはどんなものであろうか。それは24時間365日ねむることさえできず無数の白蟻を一匹づつころしてもころしてもつぎからつぎへとわいてくるようにして永遠に人をころ>>続きを読む

怪談雪女郎(1968年製作の映画)

4.0

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山という密室。そこでの男と女ふたりだけの寝物語。そとはふぶきふぶき氷の世界いきさえつまりそうなそのちかさ。雪という物質がさらにふたりの距離をうめちかづける。雪を砂におきかえてみるとわかりやすい。あの安>>続きを読む

反撥(1964年製作の映画)

4.1

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マリアンヌフェイスフルのオートバイにつづいていかれた女シリーズ。ローズマリーでホラー映画チャイナタウンでハードボイルド映画とジャンル映画の顔をしていつもひとすじなわではいかない屈折した変則ぶりをみせて>>続きを読む

フランティック(1988年製作の映画)

4.2

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ポランスキーのnw感覚とモリコーネの音楽があいまっててカラックスごえのパンクさ。

曼陀羅(1971年製作の映画)

4.1

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内乱あれる京都の山奥では日本妖怪の末裔たちがほそぼそと自給自足の村をいとなんでいた。そんななかなぜか西洋妖怪王ドラキュラが現代によみがえりかれらを先導。血こそすわないがやはり男色smレイプ死体愛好など>>続きを読む

昼顔(2017年製作の映画)

4.0

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引きこもり映画としてとらえるとよいとおもう。不倫がきっかけの都おちは。社会との軋轢からの自己への引きこもりと同質といってよいかも。主人公上戸彩は仕事という社会参加で社会復帰をこころみるがなかなかうまく>>続きを読む

戦慄!プルトニウム人間(1957年製作の映画)

4.2

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全編ベトナム戦死者がイマワノキワでみた悪夢オチ映画があるがあれの朝鮮戦争版。反戦意識のたかいグロテスクな戦時怪談としてはジョニーは戦場へ行ったにつぐ芸術作。それにふさわしい霧のかかったようなしろっぽい>>続きを読む

巨人獣 プルトニウム人間の逆襲(1958年製作の映画)

3.8

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モンスター映画における巨人ジャンルはゾンビ映画のようには定着しなかった。背景には複雑な経緯があるがそれはなに。怪獣映画という大衆的地盤が本作当時はまだなかったからだ。ゾンビ映画が吸血鬼映画を地盤として>>続きを読む

幽霊(2018年製作の映画)

4.1

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死んでいた系。浮き世離れ時代遅れな主人公。舞台の墓場と女性で完璧にゴシックロマンス映画している。しかし実際は撮影の為に整備されたロケ地でありディズニーランドのように薄っぺらなニセモノだった。真にゴシッ>>続きを読む

アジアの逆襲(1983年製作の映画)

4.0

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blもの。近未来sf熱血少年兵ボーイズラブ映画。東洋人の少年なのでそのすじの外人にうけるであろうからワールドワイドな作品といえる。

ラスト・フランケンシュタイン(1991年製作の映画)

3.9

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前半は大学の医学部に所属する大学教授が主人公のフィルムノワール。おしえごとためらいなくベッドインしたりと柄本明がハードボイルドにえんじている。後半は原田芳雄がフランケンシュタイン博士をアウトローにえん>>続きを読む

ザ・ギニーピッグ マンホールの中の人魚(1988年製作の映画)

4.0

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わがライフワークジャンルというか研究テーマな映画の下水道映画のなかの傑作のひとつ。下水道から人魚をひろってきてバスルームでかっていた主人公の男なのだけれども人魚の汚染が部屋ぢゅうにいや街ぢゅうにひろが>>続きを読む

風の中の牝鷄(1948年製作の映画)

4.3

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佐野周二が復興期下町の工場廃墟街をあるくあるく。リンチのイレイザーヘッドのように。件の月島の宿をたずねるシーンが探偵映画しててすき。なんかベルイマンな宗教映画っぽさもあって階段おちからの田中絹代の復活>>続きを読む

頭山(2002年製作の映画)

4.0

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どこからともなくやってくる近所のコビトたちが不気味。頭山は縮尺のちがうパラレルワールドへの扉。ひらかれてしまった二つの世界はまじりあってゆく。過程もまた不気味。コビトが靴をほうると等身大世界のカップラ>>続きを読む

積むさおり(2019年製作の映画)

4.1

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田園映画廃園映画なるジャンル映画ってやっぱり存在するんだなの感をつよくさせてくれた。本作も家庭劇としての自宅シーンより犬の散歩シーン裏山への散策過程がすごく重要。個人の庭ではないが庭のようにふるまうし>>続きを読む

武蔵野夫人(1951年製作の映画)

4.3

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ヴェンダース小津の東宝作品がよかったのでゴダール溝口の東宝作品ということで期待してみてみる。撮影はゴジラ浮雲の玉井正夫だ。いわゆる白樺林をセレブが散策するジャンル映画としての高原映画。地平線のむこう東>>続きを読む

東京原発(2002年製作の映画)

4.1

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パニック演出として斬新な構成だとおもう。普通。前半は犯人周辺の人間ドラマ。犯人の異常性や社会での抑圧されぶりを胸糞演出で観客にみせつけたりするのだが。本作では役所広司と吉田日出子の微妙に抑制された高度>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.1

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学会で登壇もするような名外科医の父親。ゆがんだ父性を反映していびつな一家だ。そんな父親がショッピングモールからひろってきたホモ相手はダミアンっぽい下世話な少年だった。長女の同級生を騙ったり医者志望と嘯>>続きを読む

天空の蜂(2015年製作の映画)

3.6

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原発がフル遠隔操作運営になるとき世界は一番おそろしいディストピアとかす。ということなのだろう。自衛隊員や原発作業員そして介護職員と医療従事者。つまり現場の第一線に身をていした生身の人間がいること。それ>>続きを読む

陸軍中野学校 雲一号指令(1966年製作の映画)

5.0

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三度爆発特撮シーンがあるが。そうかショボくみえた特撮はわざとだったのか。すべて普通の爆薬ではなかったからあんなえがきかただったんだ。冒頭からなにやら新型砲弾爆弾とかまびすしいところから核爆弾を意図して>>続きを読む

VHSテープを巻き戻せ!(2013年製作の映画)

5.0

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ゴミすて場やガレージセールでのレコードとカセットだとカセットでのほうがクズをかってしまいがちなのはなぜだろう。へんな持論だがカセットだと海賊版どころかときに録音しかけの生テープさえうられていてそれさえ>>続きを読む

他人の顔(1966年製作の映画)

4.2

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まずゴジヘド魚人間の幻想場面よろしく顔のないグンシューがゾロゾロ。いかにもバッドsfな東宝特撮っぽさ。もしかしたらガス人間につぐ濃厚な内面描写は東宝変身人間シリーズとしてとらえなおすとポイントたかいか>>続きを読む

怪獣の日(2014年製作の映画)

4.0

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豪華客船そっくりの姿をした病原怪獣コロナザウルスの死骸がヨコハマに漂着して。現在進行形のポリティカルフィクション。登場人物が怪獣以外皆糞野郎のディストピア。

累 かさね(2018年製作の映画)

3.9

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浅野忠信のひとすじなわではいかない屈折した異常性と土屋太鳳の生一本なアクション女優ならぬダンス女優ぶりをたのしむとにかくライトな映画。前半は奪い愛な昼ドラ。後半はハラハラいれかわりのトリックだけでひっ>>続きを読む

落としもの(2010年製作の映画)

4.3

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たかいたかい護岸がある猫の額ほどの砂浜。これは海岸の砂浜というより河原としたい。波での漂着物というより護岸の壁面につけられた下水排水口そこからこぼれおちた上流からの生活のザンガイ。としたい。ということ>>続きを読む

オルフェ(1950年製作の映画)

4.3

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固体である鏡面がさんざめく液体の水面へときりかわり冥界への扉がひらかれる。この詩情この発想がとにかくすばらしい。まさに詩人の発想だが鏡のなかの異界へとはいるさいのトリック撮影とかんがえれば同時にこれは>>続きを読む

つみきのいえ(2008年製作の映画)

4.4

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まってましたのセッテー。わがライフワークの下水道映画としてカンショー。水びたしの地下室にすむ孤独な男が排水溝にパイプをおとしてしまう。あるひ男はそれを口実にかるいきもちで潜水着をきこみめくるめく下水道>>続きを読む

2ちゃんねるの呪い 劇場版(2011年製作の映画)

3.8

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子供むけ。つくりがもろnhk教育テレビ。少年少女ドラマシリーズやeテレ天才テレビくんのたぐい。特撮もののヒロインのおねいさん。ホラーとしてみるのをあらためたらおもしろくみれる。たとえるならがっけんとか>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.2

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ロックンロールの視点だとパンクの時代からいつもイギリスは最低の国だったことを忘れてはならない。ベトナム戦争の時代からアメリカがそうだったように。87年。傷だらけの天使の新宿や探偵物語の渋谷のようなここ>>続きを読む

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

4.1

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実話ベースだからかよけいにどこまでも薬物依存患者映画としてシビアなほうシビアなほうによせてみてしまう自分がいる。それでいいのだとおもう。言葉じゃなく主人公といっしょになって気がついたら猫にいやされてい>>続きを読む

ガス燈(1944年製作の映画)

4.6

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犯行が露見しないかと真犯人がパトロールの警官にばけて警護だといつわりちかづきじつは目撃者をずっと監視していたという都市伝説があるがあれである。本作。バーグマンのドイツ的風貌からか19世紀ゴシックロマン>>続きを読む

トリハダ 劇場版2(2014年製作の映画)

3.9

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胸糞も簡単ではない。前作とかわらずの癖強演出がもう鼻についてきた。特にその焦らし。でもそれはそもそも胸糞感が安易な恐怖演出にすぎないからだ。このシリーズ心理的胸糞がテーマだからなおさらだ。視覚的胸糞な>>続きを読む

パニック・イン・テキサスタワー(1975年製作の映画)

4.2

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1968x年にジョージcロメロが監督したb級ホラー映画ブルースオブザリビングデッドは一部の評論家たちのあいだでひそかに傑作かもしれないといわれている。奴隷制度化のアメリカ南部が舞台だ。テキサス大学図書>>続きを読む

飾窓の女(1944年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

私の部屋にはいつの頃からか

みしらぬスーツケースがあって

中には私の死体がおさまっている。

いつどこで誰からどうやって

手にいれたのか。

いつ誰がなぜここにおいていったのか。

わすれてしま
>>続きを読む

マン・ハント(1941年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

性。さが。サガ。セキュリティがきびしければきびしいほどやぶりたくてムラムラする金庫やぶり。金がほしいわけじゃない。spにまもられていればいるほどころしたくてムラムラするころし屋。ターゲットがにくいわけ>>続きを読む