Tomoさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

Tomo

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盲獣VS一寸法師(2001年製作の映画)

1.5

独り歩きする乱歩の世界


乱歩作品の中でも一際欲望むきだしに残虐性を描く「盲獣」と、低身長の障害をもつ一寸法師の犯行を、小林紋三と明智小五郎が解決する探偵小説「一寸法師」を対決ものに脚色し、更に「踊
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ライトハウス(2019年製作の映画)

4.0

1.19:1.00とほぼ正方形のスクリーン、モノクロの映像、霧笛、ゴォーンゴォーンと轟く機械音、海鳥の鳴き声などの不協和音。
なるほど、閉塞感溢れ不快指数を高めるには最高の演出だと思う。


率直にい
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恋におちて(1984年製作の映画)

4.0

💥不倫してもいいんじゃないか?💥


僕はマンハッタンが好きだ。
トランプタワー周辺から5番街をぶらぶらするだけで気持ちが高まり、喧騒も心地よく思えてくる。

そんな5番街の本屋リゾーリ(今はもうない
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地獄少女(2019年製作の映画)

1.0

人を呪わば穴二つ

       いっぺん、死んでみる?


玉城ティナに一目惚れした白石監督が、彼女をとにかく美しく、妖艶な閻魔あいに仕立てようといきりたってしまった結果、ストーリーそっちのけの玉城
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

無人島に1つだけ持っていくとしたら、

ダニエル・ラドクリフ!

って答えるうぶなアイドルがいたらいいな。


ちょっと重いし余計なことしゃべるけど、
サバイバルには万能。

尻からのガスで泳ぎ、飛び
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

2.5

GUCCI一族の確執と終焉について


嫌な予感がしたんだよなー。

サラ・ゲイ・フォーデン原作のノンフィクション小説をもとに、よく分からない脚本でリドリー・スコットが監督するっていう、過去のリドリー
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.8

「新次元の恐怖」と銘打ってて、何かアトラクションみたいだなと思いつつ、評判もいいみたいなので見てみたら、

 新次元のアトラクションホラー🧟‍♂️

でびっくりしたわ!!

さすがジェームズ・ワン監督
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.5

オープニングからサイケデリックな映像と音楽。それは現実か妄想か?メタファーが多様されてて凄く読み解くのが難しいが、美しさに圧巻された作品。


田舎で美人だからモデルになりなよって勧められ、トップモデ
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.0

正直いうと、素晴らしい作品だなーと思ったんだけど、主張がちょっときついなーと引いて見てた作品。


友人ニーナのレイプ被害に対するキャシー(キャリー・マリガン)の復讐劇。

というと完全に語弊がある。
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.0

とにかく映像と音楽が秀逸!


クリント・マンセル(アロノフスキー監督の作品ではブラックスワンまで音楽担当)の「ルクス・エテルナ」はとにかく気が滅入る。
「シ♭ラソレ シ♭ラソレ シ♭ラソレ ドシ♭ラ
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アレックス STRAIGHT CUT(2020年製作の映画)

3.0


⚪️⚪️⚪️⚪️⚪️⚪️⚪️⚪️⚪️⚪️⚪️⚪️
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.0

💥そりゃ僕も行かないよ💥


かつてはエイミー・アダムスに見下さられ裏切られたアクが強く癖のあるジェイク・ギレンホールが、したたかな手段でエイミー・アダムスを見下して復讐を果たす逆サクセスストーリー(
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.5

大失敗だったのは、映画観る前にYouTube で公開されたラスプーチン編の公式PVを観てしまったこと。
これじや、キングスマンよりラスプーチンの期待値が膨らんしゃうよ。


国家に属さないスパイ組織キ
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ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

-

ダサっと言われても僕は何とも思わない。
毎年1回は必ず見る程、本当にこの映画好きだから。


アメリカを代表する80年代のロックンロールアクション。
内田裕也や矢沢の永ちゃんのような田舎のロッケンロー
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.8

「間違いなく今年公開のNo.1の作品!」


完全に見惚れ、聞き惚れましたね。ストーリー展開も無駄がなく、ラストまで一気に畳み込む。2時間なんてあっという間で映画館で観て良かったーと本当思った。
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

2.5

「行き過ぎた悪徳介護ビジネス」


父親ら後見人によって財産等不当な管理をされ続けてきたブリトニー・スピアーズの後見人終了の決定を受け、待ってましたとばかりに公開された感ありあり。


最近、逞しく優
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マンハッタン(1979年製作の映画)

3.8

ウディ・アレン作品って腹立つわー、鬱陶しいわーとか思いながらも、最後には面白いとなってしまう。

会話はえげつないし、男女のエゴばっかり見せられるし、主人公は糞野郎だし。
それなのに、スタイリッシュな
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あなたの番です 劇場版(2021年製作の映画)

2.5

これ、ドラマ見てなくても楽しめるとは思う。(見た方がそれぞれの人物像がよくわかってより面白いけど)。

けど、2時間という時間の中で、登場人物それぞれのどぎつい個性を活かすのはやはり難しかったか。
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黙ってピアノを弾いてくれ(2018年製作の映画)

4.0

「黙ってオレを観てくれ!」


僕の音楽が好きなら僕を憎め!
僕は史上最高のミュージシャン。
どれほど金持ちか想像してみろ。
成功し賞賛され全てを手に入れた。
誠実じゃないし不真面目だ。
どうだい、憎
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マドモアゼル(1966年製作の映画)

3.0

「最初から狂気を謳歌する女」


観た通りに感じていいのか?いや、それでいいんだ。だってマルグリット・デュラスとジャンヌ・モローの狂い咲きの女を描くコンビなのだから。


フランスの田舎村、パリ出身の
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

「それでお前は誰なんだ?」


観るの途中で挫折したハードコアのイリナ・ナイシュラー監督作品で、またあのゲーム感覚かと思い、暫く観るの躊躇してたけど、観たら結構面白かった。


毎日がルーティーンの日
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恐怖分子(1986年製作の映画)

5.0

「映像でここまで惹きつけられる」


古い作品だけど、今年観た中ではNo.1になるかな。ストーリーも演出も撮影もとんでもなくいいね!


やかましく鳴り響くパトカーのサイレン、犬の鳴き声、ビルの窓から
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(2001年製作の映画)

2.5

何で欧米の学生って、学校サボって廃墟だのレイクサイドのコテージだの、穴だの、小汚いとこ行ってイチャイチャしたがるんだ?
ホラーの定石とはいえ、その神経が良く分からない。

けど、本作もタイトルの穴の通
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

2.5

「管理されすぎることもリスク」


もし自分が飲むように渡された薬が犬用の薬だったらどうする⁇

ってことで、自分の処方されてる薬改めて調べて見たら、人間用だったのでちょっとほっとしたが、薬の量が半端
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懲罰大陸★USA(1971年製作の映画)

4.2

「50年の時を超え這い出てきた作品」


映画バトル・ロワイヤルは、近未来の某国で少年犯罪の増加を防ぐ為に、新世紀教育改革法「BR法」を可決。1年に1度全国から選ばれた中学3年生1クラスの中で、最後の
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ロード・オブ・カオス(2018年製作の映画)

3.5

「今も活動するブラックメタルバンド」


悪魔主義を掲げ、過激なパフォーマンスでブラックメタル黎明期の中心にいたバンド「メイヘム」の狂乱を描いた作品。

1987年のノルウェー。ギタリストのユーロニモ
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.8

「獅童来るのおせーよ!」


最近の日本のスリラー(ホラーではない)映画では一番面白かったんじゃないかな。
やっぱり脚本が良くて、俳優さんが魅せてくれるといいなーって思う。

漫画家のアシスタントであ
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セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)

4.0

「先を越された!」

レビュー書いてる途中、フォロワーさんがこの作品アップしてて、先越された!ってちょっと悔しくなった笑

今絶好調のA24配給の本作、ミッドサマーなんかと同ジャンルになるのかな?女性
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赤い砂漠(1964年製作の映画)

3.8

「アイデンティティの喪失に彷徨う」


男と女の不毛な愛を描くミケランジェロ・アントニオーニ監督のヴェネチア金獅子賞受賞作品。

主人公ジュリエッタが、男女の愛、そして人間関係までもが不毛なのだと、淡
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その手に触れるまで(2019年製作の映画)

4.0

やっぱりダルデンヌ兄弟の作品だな、と思いつつやや薄めの印象。

ベルギーの13才の少年が、ネット上のイスラム教指導者の影響を受け、狂信的な信者になってしまう。

ある時、幼い頃からの恩師の考えがイスラ
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ブレスレット 鏡の中の私(2019年製作の映画)

3.5

このストーリーのキモは、少女が白か黒かということではなくて、少女と両親との間にある乖離を狡猾に抉っているとこ。

親友を殺害した容疑で逮捕連行されたリズ。その後の裁判において真相は曖昧となっていき、リ
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アイ・オリジンズ(2014年製作の映画)

4.5

SF的なスピリチュアルサイエンスラブストーリー。起伏は少ないけど見応えはあったな。

といってもラブストーリーというとこではなくて、恋愛、科学、信仰を絡めた設定になっているとこや、瞳の虹彩にフォーカス
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スフィア(1998年製作の映画)

2.0

都合良く忘れちまえよっ!

海底に墜落していた飛行機を調査する為招集された心理学者ノーマンら学者達。
調査をしていくとそれは300年前のアメリカの宇宙船だと分かり、そこで金玉スフィアを発見するが……と
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

2.0

気持ち悪いなぁ!

キューブ×スノーピアサーのようなワンシチュエーションスリラー。

縦長ビルの最上階から食事が降りてきて、
上層階の人々は贅沢な食事にありつき、中下層になると残飯も残らない(貧富の差
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dot the i ドット・ジ・アイ(2003年製作の映画)

3.5

こういう展開、懐かしいなぁ。何かバブルの頃流行ったジェットコースターストーリーのよう。吉田栄作がうぉーーーって叫ぶような笑

どう書いてもネタバレになりそうなので、敢えてストーリーには触れないけど、カ
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.5

何不自由ない生活を送れたとしても、そこに自分というものが存在しなければ、それは耐え難いものだ。
そうした抑圧から異物を飲み込んでしまう行為がエスカレートとしていき、というストーリー。

Swallow
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