Tomoさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

Tomo

Tomo

映画(422)
ドラマ(2)
アニメ(0)

ペピ、ルシ、ボンとその他大勢の娘たち(1980年製作の映画)

3.3

「なぜ、私たちは親しくなったの?」

「答えなんて求めないわ!」

終盤でのペピとボンの会話。この映画そのものを物語っている。

「私が、生きる肌」のペドロ・アルモドバルの初監督作品。独特なクレジット
>>続きを読む

カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

1.0

圧倒的にクズな映画!

1、2作目とは違い、アニメにはないオリジナル作品。ゲームの考案は原作者である福本氏とのことで手がかかってるんだけど、とにかくぶち壊されてる。

まず尺が長すぎ。これで2時間越え
>>続きを読む

いつかギラギラする日(1992年製作の映画)

3.0

すんごいギラギラしてた笑

バブル崩壊直後、深作監督が巨額の費用をかけて作った作品なのに、興行はイマイチだった作品。

究極のバイオレンスアクションで、正直好き嫌いがはっきりすると思う。

単純にいう
>>続きを読む

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

2.5

何か落ち着いてしまったノエ監督!

今作も人間のモラルを狂気で挑んでるんだろうけどそういう意味では何かゆるい。

カルネ、カノン、アレックスは狂気による嫌悪感の中に意味があると感じたのに、本作はそうい
>>続きを読む

マジカル・ガール(2014年製作の映画)

4.3

この映画のキモは、本当に見たいところを見せてくれないところ。
もしかしたら.........?みたいな見る側の妄想が膨らみ、後を引きます。

でも、実際のストーリー展開にはそこを見せなくても何ら問題は
>>続きを読む

エゴン・シーレ 死と乙女(2016年製作の映画)

3.0

エゴン・シーレの画は、形式的な画風ではなく、死や性など当時タブーとされていたテーマを自由に創作している。その代表作が「ひまわり」や、本作のタイトルにもなっている「死と乙女」である。

一言でいうと、自
>>続きを読む

リービング・ラスベガス(1995年製作の映画)

4.0

アル中のベンと娼婦のサラによる救いようのないラブストーリー。

酒に溺れて家族を失い、会社をクビになり酒を飲みながら死のうとラスベガスにやってきたベン。そこで娼婦のサラに出会う。

肉体関係ではなく、
>>続きを読む

人間椅子(1997年製作の映画)

2.0

乱歩の作品って、明智小五郎みたいな探偵物はともかく、猟奇耽美な作品を映像として表現するのは多分無理だと思う。

なぜなら、作品の中の非道徳性、つまり殺人やエロスの表現を美ととらえることは、人の想像や妄
>>続きを読む

危険なメソッド(2011年製作の映画)

3.5

精神科医や心理学者などは、学問としての研究や知識に囚われすぎて、自らは上手くいかないというパラドックスを生むものなのでしょうか?

ユングとフロイトのように。

本作は精神分析の礎を築いたフロイトと若
>>続きを読む

アイデンティティー(2003年製作の映画)

4.0

モーテルで起こる連続殺人、その犯人は一体誰?というタッチで進むストーリー。

犯人は隔離性分離障害だということは冒頭で示されてるので、そういう目でみていきます。

えー、見事に騙されました。というか、
>>続きを読む

家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.4

40年近く前の映画で、森田芳光監督も亡くなって10年になるんですね。そんな森田監督の最高傑作、とにかく面白いです!

家族ゲームという題名から、一見コメディを想像するけど、内容はシニカルでありながらも
>>続きを読む

犬鳴村(2020年製作の映画)

2.0

Jホラー嫌いなんですけど、見れました。というか、ストーリーはちゃんとしてるので、まあまあ面白かったです。

都市伝説をきっかけに、犬鳴村を辿る中で、主人公が逃れることのできない血筋が明かされるという悲
>>続きを読む

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

4.0

幸せそうに微笑んで赤ん坊を抱くラストシーン、ティナの選んだ世界は正しかったのか?

主人公ティナはその醜い容姿から、孤独や疎外感を抱いているが、人の感情を感じ取る高い能力から税関職員を務め、また周囲に
>>続きを読む

マージン・コール(2011年製作の映画)

3.0

リーマンショック時の映画は何作か見たけど、これ一番しっくりこない映画。フィクションだからという理由もあるけど、釈然としない何かがある。

経営破綻を免れる為、市場が気付く前に大量のMBSを売り捌くこと
>>続きを読む

ボーグマン(2013年製作の映画)

4.0

この映画は完全にパケ損してます。絶対B級ホラー物だと思いますから。

メチャ面白かったです!1度見てみるのをお勧めします。でも狂った映画が好きな人に限りますがw

そもそもヴァーメルダム監督自身、映画
>>続きを読む

フレイルティー/妄執(2001年製作の映画)

3.0

突然父が「天使が舞い降りてきて、悪魔を滅ぼす使命を受けた」と言い出し、殺人をはじめたら、あなたはどうしますか⁇

11才と10才の幼い兄弟は、父のなすがまま殺人に加担します。神から授かった斧、グローブ
>>続きを読む

フィルス(2013年製作の映画)

2.5

ジェームズ・マカヴォイがウザくてウザくてたまらない(最高に褒めてる)、それに尽きます。

とにかく強引で、乱暴で、粗雑な刑事。ある日、日本人留学生殺人事件が起きる。出世のチャンスと考え、ライバルとなる
>>続きを読む

みかんの丘(2013年製作の映画)

3.5

「何も違わない」
イヴォの問いに対するアフマドの答えがこの映画のテーマです。

戦争の愚かさを主題に、宗教や民族が違っても人間は皆同じなんだという結論が明確なストーリーである為、安心して見られました。
>>続きを読む

ウィッカーマン(2006年製作の映画)

1.0

〜リメイクが陥る失敗の典型〜

ニコラス・ケイジにオープニングからイライラ、ストーリー中もイライラ、ラスト生贄となり焼かれてスッキリ、そんな映画でした。

1973製作のウィッカーマンのリメイク権を当
>>続きを読む

ウィッカーマン(1973年製作の映画)

4.0

1973年製作の本作、パッケージからカルト臭が漂ってますが、ストーリーに見応えがあり十分楽しめました。

行方不明の少女を探す依頼を受け、スコットランドにあるサマーアイル島にやってきたハウイー警官。そ
>>続きを読む

サイレン(2017年製作の映画)

3.0

意味深なショートムービー。

外国人に対する偏見、差別を、今は亡き津川雅彦という名役者が見事表現しています。
津川さんの目力は健在でした。目で演技していた、といってもいいくらいです。

日本人が抱える
>>続きを読む

闇のあとの光(2012年製作の映画)

3.5

分っかんねーーー?っていうのが正直な感想です。

まず1回目、何を軸に見たらいいのかさっぱり分からず、終盤でファン、ナタリアと2人の子供、そしてセブンという男が中心だということだけ掴みました。

続け
>>続きを読む

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.3

好きですね〜この映画。女性は受け付けない気もしますけど。

ジェイク・ギレンホール演じる主人公ディヴィスは、突然の妻の死に涙も出ず、本当は妻を愛してなかったのでは?と違和感を感じ自己嫌悪に陥る。そして
>>続きを読む

屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

2.5

浜辺美波がとにかくかわいい!という感想の映画。

探偵推理コメディみたいな感じで見始めたら、まさかのゾンビ物!屍人荘だけにゾンビですか笑

ストーリーはまあいいとして、尺が長すぎます。でも浜辺美波と神
>>続きを読む

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.0

聖なる鹿殺しでオッと僕が作品の虜になった、ヨルゴス・ランティモス監督の2009年の作品。

ギリシャの裕福な家庭。父親は子供達を汚れた世界から守る為、壁一面に囲まれた家の中だけで子供達を育てる。
外に
>>続きを読む

HAZE ヘイズ(2005年製作の映画)

2.5

わずか50分足らずの短編映画ですが、陰湿感が濃厚でお腹いっぱいになります。 

というか、これ映画と言っていいんでしょうかね。ストーリーはないに等しいし、ラストの開放感も無理やりです。

まず、監督主
>>続きを読む

マザーハウス 恐怖の使者(2013年製作の映画)

4.3

ベネズエラ映画って初めてなのかもしれません。パッケージからB級ホラーと思い、軽い気持ちで視聴しましたが、とんでもない衝撃でした。

まずホラーではないです。スリラー、ドラマ、SFなど色んな要素を取り入
>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

2.5

久々の胸糞映画でした。
胸糞といっても、別に嫌いな映画ではありません。ただ、非道徳や絶望といったものと一線を画し、想像を絶する主張を考える隙も与えず貫く点で胸糞でした。

冒頭は好きです。主人公が自宅
>>続きを読む

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.5

言わずと知れた名作、もう60年前の映画なんですね。

イタリアの街並み、青い海、ヨット、輝く太陽、この映画の舞台は見るものを引きつけます。

何年か前に現役引退したアランドロン、まだ20そこそこですが
>>続きを読む

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

4.0

なかなか面白かったです。しかしずるいっちゃずるいです。はじめから殺人鬼のストーリーなのに、彼を魅力的に捉えて感情移入させて、もしかしたら彼は冤罪じゃないか?と思って見てしまう。ずるいながらもそれだけ力>>続きを読む

MAMA(2013年製作の映画)

3.5

私たちのMAMA......

冒頭5分で見るの止めようと思ったんです。あ、なんか子供目線の映画なのかなーと。

でも尻上がりに面白くなりました。さすがはデル・トロ監督。ファンタジー要素を散りばめて、
>>続きを読む

チャーリー・セズ / マンソンの女たち(2018年製作の映画)

3.0

虚しい映画でした。

シャロンテート事件から50年、タランティーノのワンハリが脚光を浴びる中、事件に関与した3人の女性受刑者の視点からマンソンファミリーを描いた映画です。

原題は「チャーリー・セズ」
>>続きを読む

海にかかる霧(2014年製作の映画)

3.5

自分が最後まで執着し守るべきものは、船か?女か?金か?性か?
一言でいうとそれを訴えかけてくる映画だと思いました。

船と船員を守るため、違法である密航を決意する船長。そこから船員たちと中国からの密航
>>続きを読む

カノン(1998年製作の映画)

4.5

そして続編のカノンです。

ストーリーは主人公がバーのデブ女の情夫となって田舎に移り住む。女は妊娠し、馬肉屋を開くのはやめて働けと、主人公の自尊心たるものをズタズタにする。
そして主人公は暴走し...
>>続きを読む

カルネ(1994年製作の映画)

4.5

こういう映画を好きと言ってしまうと、趣味が悪いとか、通ぶってるとか言われそうですけど、ホント好きな映画でした。

先に制作されたカノンの冒頭部分を描いた約40分のショートムービー。

冒頭からAtte
>>続きを読む

ヴィジット(2015年製作の映画)

2.0

3日前に見たんですけど、レビュー書こうとしたら、あれ?憶えてない.....という感じの映画です。

シャマラン監督のお遊びが過ぎてる気がしました。それが故に、ラストのどんでん返しとか、やっぱりそーなっ
>>続きを読む