Tomoさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

Tomo

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バイオレンス・ボイジャー(2018年製作の映画)

3.8

とにかくツッコミどころ満載の映画。

劇メーションっていうんですね。一枚の絵を物理的に動きをつけて表現する手法、つまり劇画+アニメーションってことです。
僕的にはバリバリCG映画より、懐かしみのあるこ
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異端の鳥(2019年製作の映画)

3.8

2時間半かけて見に行った価値のある映画だったのかな?

とにかく逃げ続け、行く先々で虐待、迫害を受けながらも、必死に生きていく少年が成長していく姿を、痛々しく救いようのない形で描いている。

そもそも
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スパイの妻(2020年製作の映画)

4.6

レイトショーいったら、まさかのお一人様貸切という田舎あるあるw

ラブロマンスミステリーとでもいうのかな?「スパイの妻」という題名は、映画観たらホントしっくりくる。

とにかく夫婦間の騙し騙されの駆け
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ラプチャー 破裂(2016年製作の映画)

2.0

突然拉致されて、嫌いなものを与え続けられたら、あなたはどうなりますか?

パケや序盤の展開から、明らかに人体実験か拷問などのスプラッター映画かと思ってたんだけど、あれ、何か....、展開が.....、
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猛獣大脱走(1983年製作の映画)

3.0

これ2才頃に父親と観にいったプロジェクトAの同時上映だった映画。
しかしながら子供にはトラウマ級に怖くて凄い印象に残ってた。

80’sの超ド級のB級映画なんだけど、作品としての質はいろんな意味で高い
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.8

リヴァー・フェニックスを彷彿とし、とにかく揺れ動く作品。

何ていうのかな?全体的にもやもやして不安定なところにいる感じがしてならなかった。

それはジョン・F・ドノヴァンは死んだという確固たる事実が
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ディストピア パンドラの少女(2016年製作の映画)

3.0

お笑い第七世代が活躍しているように、ゾンビも第二世代が台頭してくる時代になったな、と勝手に解釈した映画。

近未来で謎の細菌が蔓延し、感染した人間は人肉を食べるハングリーズ(要するにゾンビ)になってい
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ライフ(2017年製作の映画)

4.0

ストーリーをSFものと全然勘違いしたのだけれど、ラストは僕の思った通りになるという、いい意味で期待を裏切ってくれた作品。

舞台は宇宙ステーション。火星探探査機が持ち帰ったサンプルから、地球外生命体の
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神聖なる一族24人の娘たち(2012年製作の映画)

2.5

名前の頭文字がOからはじまる24人(実際登場は23人なのかな?)の女性のエピソードを語った映画なんだけど、これがなかなかエグい。といっても半分以上理解できなかったzzz

ロシアの西部、ヴォルガ河畔に
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

4.5

これほど題名と作品(正確にはラストシーン)がマッチした映画があるのだろうか?

ロマン・ポランスキー監督の最高傑作。

主演の探偵を演じるのは若きジャック・ニコルソン。見事なまでにジャックがジャックを
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キラー・インサイド・ミー(2010年製作の映画)

2.5

ジェシカ・アルバの扱いが酷いなー。
まあ、代表作ってほどの作品はないし、僕もマチェーテで好きになったくらいなのでしょうがないけど.....

温厚な主人公が、あることをきっかけに自分の中に潜む暴力性を
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アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち(2014年製作の映画)

4.0

精神科医院の偽院長サイラス・ラムを演じたベン・キングズレーの怪演が全て。さすがはガンジー和尚w

前半と後半の立ち振る舞い、仕草表情は完全に別人格。後半の顔の表情、特に目は完全に病んでるようにしか見え
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TENET テネット(2020年製作の映画)

1.0

僕が住む田舎の街にはIMAXの劇場なんてないので、通常版で鑑賞。
それでも、映像と音響の迫力には圧倒された。

でも、それだけ。

難解な映画と言われている通り、実際難解だった、というか全然分からない
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ペトラは静かに対峙する(2018年製作の映画)

4.3

ヤバいよ、この映画。
久々に鳥肌たった!

ペトラが静かに対峙する相手、芸術家のジャウメ。悪の申し子で究極のサディスト。
理不尽を超越し、関わった者は不幸に突き落とされる。

そうした人物ではあるが、
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グレタ GRETA(2018年製作の映画)

2.0

ニューヨークでは置き忘れられたバックをわざわざ持ち主の家に届けてあげるような習慣があるの?
いや、ないでしょ!拾った人は警察に届けるどころかあっさり奪うでしょ!だってニューヨークだもん.....
って
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インターステラー(2014年製作の映画)

2.5

この映画のとにかくいいとこ、それはCGじゃないところ。
僕、コテコテのCG映画好きじゃないんですよね(^^;)

これだけのスケールのSF映画を実写でやるというノーラン監督のこだわり、超カッコいいです
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アンノウン・ボディーズ(2017年製作の映画)

1.5

結局、だから何なんだ?って見終わってちょっとお怒り気味w

サスペンスクライムスリラーにありがちな要素をペタペタとってつけた感丸出しだった。

最初、型破りなフレディ刑事VSプロファイリング捜査がコア
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.0

ハネケ監督自身「不快な映画を作ろうとした」と言っているだけあって、当然にハッピーエンドになる訳もなく、何がハッピーエンドなのか考えてみろ!という挑発。あい変わらずハネケ節が炸裂してたw

テーマは家族
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山<モンテ>(2016年製作の映画)

4.0

ちょうどメンタルが最低の時この映画を見た。僕には心に響く映画だった。でも更にメンタルが弱る人もいれば、全くつまらないと感じる人もいたり、それくらい人を選ぶ映画だと思う。

山に阻まれ太陽の光が届かない
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悪魔を見た(2010年製作の映画)

2.5

チェ・ミンシクは暴れん坊だなーと感心して見てた。

韓国No.1のバイオレンス映画と言われて言るだけあって、確かに暴力描写はなかなかのもの。けど何だろ?一言では難しいけど物足りなく感じた。

多分それ
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髪結いの亭主(1990年製作の映画)

4.3

この映画みて、女性がどう思ったのかを知りたい。絶対男が見た方が面白い映画だと思うんで。

12才の主人公アントワーヌは理髪店の女店主が気になりこまめに散髪に通う。性に目覚めるお年頃、女店主のブラウスの
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キリマンジャロは遠く(2016年製作の映画)

2.5

ハードボイルド昭和浅草フィルムノワール(そんな表現あるか?)

片桐竜次をただただ見つめていたくなる映画です。

そもそも片桐竜次って?という人も多いと思いますが、昭和から現在まで、それこそ仁義なき戦
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.0

もし突然大量のカエルが空から降ってきて
道を埋め尽くしたら、その上を歩くのは絶対に嫌だ!

けれど、そんなこともあり得ることなんだ!!!

という映画。

いわゆる群像劇です。何人いたのかな?数えてな
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私の知らないわたしの素顔(2019年製作の映画)

3.0

精神を病んだ大学教授の50代女性が、自らの作った小説の中で、FBを通じて性欲を露わにしながらも後悔や絶望を綴った、簡単に言えばメンヘラ映画。

うまくいっていない恋人の動向を探る為、恋人の友人に別人を
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2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.5

なんだろう?全体的に面白いと思うのに何か物足りなさを感じた。クロエ、ポール、ルイのパーソナリティはもやもやしたままだし、クロエにとっての現実と妄想の境界ははっきりしない。

つまりこの作品、はっきりし
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エレファント・ソング(2014年製作の映画)

4.0

「ジョン・F・ドノファンの生と死」や、「たかが世界の終わり」など、若手監督として活躍するグザヴィエ・ドランが主演。

自らが主演を買って出たとのことだが、なるほど、彼の監督作品を見ればなぜこの役を演じ
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ディアトロフ・インシデント(2012年製作の映画)

2.5

1959年旧ソ連のディアトロフ峠で登山中の9人が不審死し、現在も謎につつまれている事件(昨年ロシアは雪崩が原因と発表している)の真相を調査しにいく映画。

そもそもディアトロフ峠事件は雪崩説、低体温症
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嘘を愛する女(2018年製作の映画)

2.5

中江監督自身が脚本も手掛けてるので、アニメ実写化とか変な先入観を持たずに見られた。

5年間一緒に過ごした人との愛は本当の愛だったのか?それを彼が作った700頁にも及ぶ小説から事実を紐解いていき、彼の
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母という名の女(2017年製作の映画)

4.0

母性とは?欲望とは?そういうものを超越して、限りなく女性をモンスターとして捉えている。これはホラーですねw

監督はミシェル・フランコ。とにかく人の内面をえぐって人間関係の破綻を表現する作風には痺れま
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まともな男(2015年製作の映画)

3.5

ごまかし、小さな嘘、事なかれ思想が積み重なって、追い詰められていく男の映画。

何が良かったって、主役の親父の演技。いかにも頼りなく優柔不断で、何か起こるとうろたえ、小手先の言動や行動をとる。その表情
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.2

白と黒、光と影のコントラストが凄く美しい、震えるベイルマン監督作品。

オープニングから過激なショットの連続。サブリミナル効果なのかしらん?
のっけにみた時全く分からなかったので、もう1回見直すと、あ
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ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

4.0

1人の男の復讐から生まれる暴力をこれでもかと見せつけられる。けれど悪いのはこの男なのか?と疑問符を投げつけられた。

もしこの作品がデ・ニーロ×スコセッシという名タッグでなかったら、全然違う映画になっ
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.0

正直、今となっては目新しさはないのだけれど、スピーディーでユーモラスで、パーツ構成がちゃんとしていて、見てて爽快な映画。面白かったです。

ポーカーで多額の借金をかかえた4人組が金を強奪しようとするが
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鏡の中にある如く(1961年製作の映画)

3.5

ベイルマン監督から神とは何か?とこちらに問いかけてくる難解な映画です。

登場人物は4人。小説家の父ダビッド、統合失調症の娘カーリン、その夫で医者のマーチン、女性を意識しだした思春期の息子ミーヌス。ス
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父の秘密(2012年製作の映画)

2.0

見てて嫌になった映画は久しぶり。

個人的にいじめが絡むストーリーに耐性がないこともあるけど、何ていうかそのへんは悪意としか思えない。

長回しで独特の間合いはハネケ風?
序盤の感じ(特に厨房でのシー
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

4.3

見ているのが重くて怖い。なのに美しく、とても繊細な描写に引き込まれる映画。

ジェーン・カンピオン、女性の監督さんです。それだけに女性ならでは、というか男性には描けない繊細な描写が多く、僕はちょい気持
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