Kotaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.3

“終わりにできない事もある。”

マーティン・マクドナー監督最新作。アイルランド付近の小さな島で暮らす小さなコミュニティの人々を背景に、長年の親友から突如 ”友達を辞める”と言われた事から紡がれる物語
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.8

最高にアゲアゲなニコラス・ケイジによるニコラス・ケイジの為のニコラス・ケイジ映画だった。“フェイス・オフ”などで一躍有名になったが、最近はB級映画しか出ていなかった彼を皮肉るギャグが盛りだくさんで最初>>続きを読む

BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ(2022年製作の映画)

2.5

[グロレベル2/5]パリピの泊まり旅行の夜、人狼ゲームをして本当に一人が死んでしまった事から始まる疑心暗鬼ゴアスリラー。“殺人鬼がいる”と思い込むことで八方塞がりになって行く脚本は面白いのと、”続・ボ>>続きを読む

神が描くは曲線で(2022年製作の映画)

3.8

“全部、嘘よ。”

敏腕女性探偵が受けた依頼は、精神病院で自殺として処理された青年の死についての調査。自らも“パラノイア”として患者になりすまし病棟に潜入するが、次第に自分の行動が本当に精神病であると
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屋根裏のアーネスト(2023年製作の映画)

2.7

“ハッピー・デス・デイ”や“ザ・スイッチ”のホラーとエンタメを融合させるのが上手いクリストファー・ランドン監督最新作だったから、楽しみに観たけど、半透明のデヴィッド・ハーパーよりも薄いストーリーだった>>続きを読む

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.9

“驚くほど静かだ。”

何度か映画化されている今作をドイツ人監督、スタッフ、俳優陣で再び映像化。今年度アカデミー賞で国際長編映画、撮影、作曲、美術賞をとっているのも納得の完成度。本編はもちろんNetf
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.5

“全ての出来事には理由がある。”

役者達が撮影中に「このシーンの出来事は本当に起こったの?」と監督に聞くと100%「そうだ」と返ってきたという、今は名前を知らない人がいないほどの巨匠監督スティーブン
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.1

“お金なんてどうでもいいの。”

“ザ・スクエア-思いやりの聖域”に続き、二作品連続でカンヌ映画祭のパルムドールを受賞するという快挙を成し遂げたリューベン・オストルンド監督の作品。豪華客船の難破による
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.1

“一生、飛ぶしかない。”

42歳という若さで亡くなったロックの王様エルヴィス・プレスリーと、彼を裏で搾取していたマネージャーのトム・パーカーの伝記。“ボヘミアン・ラプソディ”や“ロケットマン”の流れ
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.2

“これが人生最大の過ち。”

娘が大学卒業旅行のバリ島で出会った男性とスピード結婚すると知らせを聞いた両親は、離婚して20年の月日を経て初めて手を組む事に。プロットが面白そうだったから、コテコテのアメ
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.3

“私たちは、安全な場所にいる義務がある。”

本編以外のところで何かと話題になったオリヴィア・ワイルド監督二作品目。前作の爽やかな“ブックスマート”とは打って変わって、“トゥルーマン・ショー”や“ビバ
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.7

“すまない、友よ。”

“バッド・ジーニアス”の監督最新作。タイ映画は滅多に観ないけれどこの監督は観てしまうなぁ。白血病で余命わずかになった親友と共に過去の彼女や思い出を訪ねて回るロードトリップ。原題
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バトル・インフェルノ(2019年製作の映画)

3.4

[グロレベル2/5]友人の紹介にて。悪魔払いのヤラセ動画配信でお金を稼ぐフェイク神父とスタッフの元に、本物の悪魔が来ちゃったって設定からもう勝ち。“コンスタンティン”ぶりにこんな厨二臭い作品みたわ(笑>>続きを読む

ザ・ディープ・ハウス(2021年製作の映画)

2.4

[恐さレベル1/5]水の中の幽霊屋敷というフックだけの恐くも面白くもない残念ホラー。予算を水中の撮影に使い切ったのか、基本演出や脚本が酷くて何が起きてるか分からない…。YouTuberがPOVで死んで>>続きを読む

ビー・デビル(2010年製作の映画)

3.6

“あなたは親切じゃないから。”

[グロレベル3/5]韓国発リベンジグロスリラー。ソウルでの仕事で問題を起こし停職になった女性は、幼なじみからの誘いで15年ぶりに生まれ育った孤島を訪れるが、閉鎖された
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.7

“I will avenge you, father. I will save you, mother.”

ロバート・エーガス監督の割には分かりやすい展開。ただ、監督独自の表現方法は健在で、継承の儀
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ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

3.2

“もう慣れたはずさ。”

突如世界中に現れた10秒で人が死ぬピンク色の雲。その日から人々はその場所での隔離生活を余儀なくされる。政府やオンラインによって生活必需品は問題なく支給されるようになり、人々は
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.9

“ジャングルの王は上部の振る舞いだけではいけない。”

久々バチバチのガイ・リッチー映画。コレを待っていたんだよ。“ロック・ストック・トゥー・スモーキング・バレルズ”を初めて観た時のような情報量の多さ
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さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)

3.8

“それ、返品可能よ。”

詐欺師の両親に愛情なく育てられたオールド・ドリオは、26歳になっても両親に道具のように使われた。もはや愛や人生なんてものを信じなくなった彼女の前に、詐欺に興味があるという若い
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スポンティニアス(2020年製作の映画)

2.7

“時に人は爆発する。”

リア充が本当に次々と爆発していく話。この設定、めちゃくちゃ恐いのに、肝心のストーリーと演出がチープなティーン恋愛映画なのがとても残念(なんでこの状況下で恋に落ちるねん!)。監
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フレンチ・イグジット さよならは言わずに(2020年製作の映画)

3.6

“最高に幸運な時と、悲惨なほど不運な時がある。”

かつて莫大な資産家だったフランシス(ミシェル・ファイファー)と息子のマルコム(ルーカス・ヘッジズ)は財産を使い果たし破産。知り合いの伝手でパリに移住
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.3

“運命を制御しないと、運命に制御される。…ん?”

これ、どの時代のどの国のどの電車やねんって全編訪れるツッコミを抜きにすればそれなりに面白いノンストップアクション。殺し屋がそれぞれ別の目的で乗ってい
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.7

DOLBY 3Dにて。物語も10年後の話になっており、冒頭のダイジェストが丁寧な事もありわりかしスッとこのパンドラの世界に戻れる。素晴らしい映像美、王道の起承転結、3時間超という時間が気にならないほど>>続きを読む

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

5.0

こんにちは2023年。そして記念すべきFilmarks2,000本目のレビューです。節目には自分の大好きな映画を再再々…鑑賞しました。思えば幼い頃この映画を金曜ロードショーで見たことが自分のその後の人>>続きを読む

ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

2.8

“家族ってやつはデマの温床だ。”

2022年映画締めはこれで(年の瀬にみる作品では無かったかもしれない…)。ある街の郊外で有毒物質が漏れた事により、避難を用余儀なくされた家族と、身近にある“死”とい
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.5

“真実は見えているようで、実は何層にも重なっている。”

探偵ブノワが招待されたのは、億万長者マイルズ(エドワード・ノートン)のホーム“アイランド”パーティ。そこにはマイルズの旧友であるお金持ち達が集
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

3.8

“ありのままの君を愛している、”

ギレルモ・デルトロが描くピノキオ。ゼペット叔父さんがピノキオを造ってなんやかんやでクジラに食べられるところ“以外は”ほぼオリジナルストーリー。“星に願いを”は流れま
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その道の向こうに(2022年製作の映画)

3.5

“私は、大丈夫。”

アフガン戦争にてPTSDを負ったリンジー(ジェニファー・ローレンス)は、実家での療養を余儀なくされた。母とも兄とも関係が良好ではない彼女はすぐにでも故郷を離れたがっていたが、心に
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チャチャ・リアル・スムース(2022年製作の映画)

4.1

“大人になるって、つらいよね。”

サンダンス映画祭で観客賞を勝ち取りappleTVに世界配給権が決まったビターなドラマ。22歳で定職についていないアンドリューは弟の同級生で自閉症のローラと、その母親
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史上最高のカンパイ!〜戦地にビールを届けた男〜(2022年製作の映画)

3.6

“あのアホは殺しても死なない。”

ベトナム戦争下、戦地に出兵した友人を元気づけるためアメリカのビールを届けに行った男の実話をベースにした物語。愛すべきアホ野郎であるキッチーをザック・エフロンが好演。
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ムカデ人間3(2014年製作の映画)

2.1

友人に誘われて1も2も観ていないのに3から観た。そして、1も2も観る日は永遠に来ないと悟ったのであった。完。

ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.0

“水が緑色なの。”

なんだこれ…。とんでもないこと起きてるけど描き方がドライすぎて一瞬ついていけない。終わった後に起こったことを思い出すとほんと胸糞なんだけど、良スリラー映画はあえて抑揚を作り出して
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ジュリアン(2017年製作の映画)

4.0

“もう、嘘は辞めろ。”

両親の離婚調停により隔週に一度だけ父親との時間を過ごすことになった11歳のジュリアン。彼の母親は父親と会う事すら拒否しており、送迎の際もいつも母親は不在だと嘘をつく。電話番号
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ラン・スイートハート・ラン(2019年製作の映画)

3.9

“行こうか、お嬢さん。”

コロナ禍で撮影遅れて、なんやかんやでAmazonオリジナルの劇場スルーというのが勿体ないほど面白いスリラー。知らずに観たから冒頭ブラムハウスのロゴ出てきた時にもう既に面白さ
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僕の巡査(2022年製作の映画)

4.2

“どうしたらその生き方ができる。”

50年代イギリスで恋に落ちたトム(ハリー・スタイルズ)とパトリック(デヴィッド・ドーソン)。当時同性愛は犯罪であり、巡査であるトムは女性と結婚し、パトリックとの関
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13人の命(2022年製作の映画)

2.9

実際に2018年にタイで起こった洞窟冠水で閉じ込められたサッカーチームのコーチとメンバー13名。彼らの壮絶な救出劇を“バックドラフト”などで有名なロン・ハワード監督が描く。コリン・ファレル、ヴィゴ・モ>>続きを読む