NYさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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バケモノの子(2015年製作の映画)

3.5

批判も多く寄せられてるし、話し運びが浅いかて拙速なのは、分かりきっているにもかかわらず、不覚にも涙してしまった…

声優陣の達者さに助けられているのは自明のこと。
省略の乱暴さは目も当てられない。にも
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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(2008年製作の映画)

3.9

重いわ〜でも目が離せません。
あのタイタニックのラブラブカップルがこんなになってしまったのか?と震えが来ました。
※勿論、ストーリーは全く無関係です。

しかし、レオ様とケイト・ウィンスレットは芸達者
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.0

感傷的過ぎる邦題とは裏腹のハードな内容。
個人的には漫画「進撃の巨人」初見時に匹敵する重さ。
ナチの許しがたい犯罪の懲罰を背負わざるを得ない少年兵、多大な犠牲を払った周辺国の市民の逡巡…
軽い気持ちで
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.2

ありきたりなボーイ・ミーツ・ガール・ミュージカルの甘い衣に包んだ、ビターな人生訓を描いた映画。

邯鄲の夢というんでしたっけ?
藤子F先生の短編漫画にも、多用される別の人生を見せる手法ですが、見事な使
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フレンチ・コネクション2(1975年製作の映画)

2.8

ヤク中描写などは、当時はセンセーショナルだったんだろうな。
今見ると踏み込み甘い気もしますが。
ラストも鮮烈。
ハックマン、疾る疾る‼︎
マルセイユ怖くて行きたくなくなりそう…

罪の天使たち(1943年製作の映画)

2.9

身近にアンヌマリーのような人がいるので、身につまされた。
自分の信念が絶対で、他人の忠告には一切耳を傾けようとしない人。アンヌマリーはこれに宗教が上乗せされるから、無双状態。

ただ、テレーズはそれに
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ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

3.0

今鑑賞すると古臭いのは否めない。が、様々なコンテンツの元ネタになっているはず。ラストのブツ切り感もクール。
未来マンションの手塚火の鳥イメージたるや…

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.3

イーストウッドらしいリアリティ・ムービー。不穏なシーンを挟みながら、アメリカの若者の日常を切り取る、その編集術の手練れっぷりよ…

経緯の積み重ねがあってこそ生きる、「ゴー!スペンサー!」の掛け声。感
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ラブレス(2017年製作の映画)

2.9

フィルマの試写会に当たったので、場違いな原宿に行って来ました。

ロシアの現代映画はあまり見た事無いため、設定・背景描写がまず新鮮な感じ。

ストーリーは前半と後半の転調に引き込まれてしまった。前半の
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

3.6

静謐な映画。
ブレッソンは本当に特異な映画作家だ。素人俳優を起用するからともすれば鼻じらむ演技を見せられると思いきや、それがどうしてなかなか・・・

モデル(ブレッソンの映画では俳優のことをそうよぶら
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恐怖と欲望(1953年製作の映画)

2.2

特に響く所はなかったが、モノローグ多用は、後のキューブリック監督とは違っていた。戦争が人間性を狂わせるというテーマは一貫していました。

あと犬の使い方も面白く感じた。

イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優(2015年製作の映画)

3.6

鑑賞して良かった。
バーグマンは正直、カサブランカ・ヒッチ作品・オリエント急行くらいしか認識しておらず、イタリアとかフランス時代の作品は見たことが無い。

ただこのドキュメンタリーは作品よりも彼女のプ
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パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間(2013年製作の映画)

3.4

ケネディ暗殺に関わってしまった人々の群像劇。良かった。
オペシーンはややグロ。

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

2.7

ピカレスク・ロマン?
謎解きはオーソドックスだけど、キャラクターはなかなか良かった。

ブーベの恋人(1963年製作の映画)

3.5

C.C.の目力がすご過ぎ。
7年の歳月を的確に演じわける力量といい、2人の男の間で揺れる心理表現といい、クラウディア・カルレナーレはもっと評価されて然るべき。
脇の2人と音楽も良かった。

インシテミル 7日間のデス・ゲーム(2010年製作の映画)

2.0

7年前の映画かあ、。
石原さとみの顔がシンゴジラと全然別人。
ストーリーはたわいも無いデスゲームもの。カイジみたいに。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.5

三部作の中タイトルは大体間延びするものだが、本作も例外ではなかった。
バトルに次ぐバトル、レイとフィンのエピソードを対比して描写することで勢いを出したかったのだろうが、あまり成功していない?

新キャ
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フラットライナーズ(1990年製作の映画)

3.0

臨死実験を繰り返すうちに、引き返せなくなっていく阿呆な医学生たちの話。

と片付けるのは簡単なんだが、不思議に映像美に惹かれてしまうのは何故?

終盤にグダグダになったが、途中の雰囲気はなかなかのもの
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刑事(1959年製作の映画)

4.3

これは傑作。黒澤明「天国と地獄」に日本の往年の刑事ドラマ(太陽にほえろ!など)の要素を加えた、と言えば伝わるか?

ローマの昼間の喧騒と夜の静寂、イタリア田舎の貧困と都会の対比、など美術と撮影も申し分
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ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

3.4

2Dで鑑賞。絵作りは派手だが、あまり引き込まれなかった。チーム結成の仲間集めが前半の肝だが、あるべき処に落ち着き過ぎというか…上手く表現できませんが。
個々のヒーローの葛藤をじっくり観たいのだが、皆さ
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

3.7

初カウリスマキ作品。

全く見当違いかと思うが、カット割にはブレッソンと通じるものを感じた。ただ、キャラクター設定は真逆。ブレッソンは冷徹なまでの人間観察だが、カウリスマキには非常に温かい人間愛を感じ
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ギャラクシー街道(2015年製作の映画)

2.0

ちょっとミスマッチ。艶笑コメディでビリー・ワイルダー路線を狙ったらしいけど、そりゃワイルダー監督に失礼でしょう、三谷幸喜さん。

カメオ出演含め、やたら豪華な(邦画としては)キャストに頼っていたのだろ
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炎のランナー(1981年製作の映画)

3.5

タイトルとテーマ音楽だけは知っていましたけど、本編鑑賞は初めて。

なかなか良い作品。
つくりはクラシックだけど、映像が端正。音楽もマッチしている。「ブレードランナー」と同じ作曲家なんですよね。

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ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

4.2

DVDで再見。

密室舞台原作を映画化した小品か、と記憶していたが、思いのほか出来が良かった。記憶が曖昧だった。

ヒッチ作品初登場のグレイス・ケリーはまだ生硬な演技だが、存在感は素晴らしい。特に嫌疑
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

4.3

地上波で放送していたので、ついつい再見。もう片手以上は見たことあるのに。

本当にこの時期のスピルバーグは天才的としか言い様がない。
緩急自在のタイミング、間の取り方、ユーモアとシリアスの融合…
後年
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.0

地上波で放送していたので、再見。

ホームカミングを観てしまうと、どうしても違和感拭えない。
スパイディには、突き抜けた天真爛漫さが欲しいんですよね…

ただ、ラストの悲嘆を乗り越えようとする諦観と使
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教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

2.9

ウディ・アレン監督の作品だったのね。知らずに観てしまった。

エマ・ストーンはスパイダーマンシリーズよりも、遥かに良かった。生身の人間と感じられる演技。

教授の妄想は突飛な発想だが、ある種の真実は突
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.8

早速観ました^_^2Dですが。
本年度最も期待していた作品です。

結論を申し上げると、非常に良かったけど、前篇を超えるには残念ながら及ばず。もう少し尺を短くできるかなぁ…

厚かましいけど評価してみ
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ジャンヌ・ダルク裁判(1962年製作の映画)

3.0

ブレッソン監督版のジャンヌ・ダルク裁判を観た。
ほとんど説明の無い潔いほどの簡略表現、胸にビシバシ突き刺さるジャンヌの台詞。
こりゃ難解。さすがブレッソン、安易な理解を拒絶してます。
ドライアーの「裁
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三つ数えろ(1946年製作の映画)

3.8

間違えて未公開バージョン(1945年版)から観てしまった…
だって、両面DVDディスクなんて初めてだし。

それはともかく、ハードボイルド探偵の類型化はここから始まったのか、と思い感慨深かった。

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トレント最後の事件(1952年製作の映画)

2.0

ただただ、オーソン・ウェルズの演技を観るに尽きる作品。
第三の男に勝るとも劣らない、初登場シーン、そして濃厚過ぎる演技…
他のキャラが薄い、薄い。
ラストシーンも呆気に取られたが、これも時代か?

アンダーワールド(2003年製作の映画)

2.8

最初は何か別の映画の続篇かと思った。背景、設定説明無しにストーリーが進んでいくことにまずはビックリ‼️

ヴァンパイアと狼族の暗闘は面白いけど、人間族ご絡むのが最初の地下鉄シーンくらいで、あとはマイケ
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マリリン 7日間の恋(2011年製作の映画)

3.4

イギリスの正統シェークスピア俳優たるケネス・ブラナーが、あのサー・ローレンス・オリヴィエを演じることに、まず感激。

エマ・ワトソンとかジョディ・デンチの使われ方が超贅沢。

マリリンの「王子と踊子」
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アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

3.7

一作目よりは、やや低めのスコア。死に様、やられっぷりが少々定型化した印象。加瀬亮は凄かったけど。

深作監督の「仁義なき闘い」一作目へのオマージュを強く感じた。
たけしが菅原文太ね。小日向刑事が、田中
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

昔DVD📀で観たのだが、台詞が聞き取り辛かったため、地上波で再見。

大友組全滅の過程がなぁ…しんど過ぎる。
中盤のカジノとか、コメディっぽい演出からの転調が落差あり過ぎて…

あと続篇があると知らず
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愛を綴る女(2016年製作の映画)

3.4

filmarksの試写会に応募したら当たってしまいました〜

マリオン、かなり行っちゃってます、のっけからラストまで…

途中から堀辰雄の「風立ちぬ」みたいな空気になってくるので、あゝ純愛物なのかなぁ
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