優しく温かい映画だった。妙に誇張されてるわけでも極端な人がいるわけでもない。唯々生きている人間の一幕を切り取ったような感じ。だから登場人物の距離感やサイズが抜群でとても生々しかった。人間関係って「好き>>続きを読む
愉快痛快で最高だった。テンポが良いのにちゃんと静動のメリハリがあって、一本調子になってないのがすごい。前半の後半の混沌としてる部分がすごく好き。ただのB級映画がカルト映画になってく感じにゾクゾクした。>>続きを読む
演出やストーリーもよかったのだけど、何よりもキャストが抜群だった。キャラも各々すごく立っていたし。人は皆誰しも、偽善的な部分や傲慢な部分を持ってると思う。だから他の人のそんな部分の気づいても、ある程度>>続きを読む
子ども達に強くあって欲しいと願うお母ちゃんの心の根元には、自分が強くなり切れていない事への強い劣等感があるのかもしれない。勿論それを表に出すことはないし、言動も一貫してるから、他の人にそれを悟られる事>>続きを読む
ヨシカのひん曲がり方が最高で、松岡茉優の目つきがとても素晴らしかった。ホントに周りをゴミ以下にしか見てないような感じがした。自分の頭の中に他人を召喚できちゃう人って、こんな感じだと思う。視野は狭いけど>>続きを読む
音楽、ファッション、キャラクターと全てがかっこよくてシビれる。正直ストーリそのものは平凡だし、演技が特別良いという訳ではない。所々何言ってるかよくわからい部分もある。唯それを打ち消す強烈な匂いと味に圧>>続きを読む
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映像と風景が絶妙にマッチしていてかっこいい。1970年代初頭のジャマイカの雰囲気にシビれた。劇中に流れる曲もとても良い。ただ映画としてはよくある成り上がり系の犯罪映画で、正直そこまで面白さを見出せなか>>続きを読む
美術、カメラワーク、ストーリーラインと音の使い方、全てが精巧に作られた最高なSF映画なんだけど、それを全てぶっ壊すようなラストの部分で完全にノックアウトされた。まずオープニングがかっちょ良すぎ。「人間>>続きを読む
ジャック・ニコルソンとシェリー・デュヴァルが最高すぎて震える。ストーリーや内容は正直ピンとこなかったけど、そんなことがどうでも良いくらい二人の演技が素晴らしかった。身振り手振りやしゃべり方もそうなんだ>>続きを読む
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超どストレートなラブストーリーだった。ウィリアム・バロウズ役のベン・フォスターのキレキレ感と、ルシアン・カー役のデイン・デハーンのどんづまり感が好き。ただ内容はとてもよくある愛憎劇で、悪い意味で拍子抜>>続きを読む
最高にくだらない。色々な要素やメッセージが組み込んであるけど、あくまでコメディーであることにこだわってるのが大好き。勿論「ジョーク」の一言だけで全てが許されるわけではないのだけれど、この作品に関して言>>続きを読む
最初から最後までカッ飛んでて最高だった。ブレーキがぶっ壊れてるんじゃないかってくらいにどんどん加速していって、そのままラストまでぶっちぎる姿勢に惚れ惚れ。正直ストーリーやメッセージ性なんかはどうでもよ>>続きを読む
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可笑しくも悲しいお話だった。月のオブジェに乗っかって降りてくるシーンが最高で、あの滑稽さとモノ哀しさがこの映画を語っている思う。しかしどうしても演奏シーンが気になってしまって、どうもうまく入り込めなか>>続きを読む
とても丁寧に作られた作品だった。勿論ツッコミどころもあるとは思うんだけど、映画自体の作りがとてもしっかりしていてるので、全然気にならない。内容的には超王道のホラーだと思うんだけど、なんとも言えないもの>>続きを読む
BGMがとても印象的。音の使い方でこんなにも場面の雰囲気が変わるのか。奇妙なストーリーとは裏腹に、とてもテンポが良くてシンプルな映画だった。かなり限られた空間と人間しか出てこないのに、全くダレなくて、>>続きを読む
優しさと厳しさが絶妙に混ざり合ったお話。人間、助け合いというのはとても大事なんだけど、それと同じくらいにお互いの距離感も大事なんだ。誰しも自分で背負わなくてはいけない場面はあるし、人のことを構っていら>>続きを読む
このわちゃわちゃしてる感じが好き。ルーカスは最後まで意味不明なんだけど、途中から妙な説得力を帯びてくるよな。主人公らしい主人公がいないので、その分各々のキャラクターが個性的で良い。唯その塩梅がちょうど>>続きを読む
救いも希望も全くなくて、最初から最後までとても気が滅入る。心温まる友情物語もなければ、人として大きくなる成長記もない。そこにあるのは唯々自己顕示欲と支配欲だけ。抑圧に対する暴発、それに対する抑圧と永遠>>続きを読む
不思議な優しさに包まれた映画だった。それは弱者に対する一方的なモノではなくて、なんというかもっと相互的というか、「まあ自分もうまくいかない時があるしな」という、ある種の馴れ合いに近いモノなのかもしれな>>続きを読む
個性のぶつかり合いとか、そういう可愛いモノじゃないんだよな。ただのエゴとエゴのぶつかり合い。唯、確かにそこにはこの瞬間にしか出せないエネルギーがあって、それはとても儚くて美しいモノなんだと思う。ジミー>>続きを読む
視点がとても面白い。ドラマチックな史実なのに、あえてその功績やドラマ性にフォーカスを置かず、一夜にして英雄になってしまった男の心の葛藤が見事に描かれている。自分のスキルへの自信と「もしかしたら」という>>続きを読む
オープニングがシビれるほどかっこいい。これぞダニー・ボイルという感じだった。メインキャラクターも三種三様に狂っていて良い。ただこれはお金のせいで関係性が狂ったというよりも、元々ダメな人間たちが集まって>>続きを読む
スティーブ・マーティンとマイケル・ケインが唯々素晴らしい。どんな事であれ、常に自分なりの哲学や美学を持つというのは大切な事なんだと思う。フレディの目的の為ならなりふり構わない感じも好きだった。人間とし>>続きを読む
主人公たちの何をやっても上手く芯を食わない感じが最高。そして笑えるギリギリの痛々しさと、絶妙な甘酸っぱさがたまらない。空回りしかしてないんだけど、本人たちはいたって真剣で、その必死さとひたむきさにグッ>>続きを読む
この悲壮感とどんづまり感がたまらない。オープニングのウォーレンの表情から、ラストのウォーレンの表情まで最高だった。映画の始まり方から、「どうしようもない役のジャック・ニコルソンシリーズ」だと思っていた>>続きを読む
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ヒュー・グラントは相変わらずヒュー・グラントだった。あの結論を避ける様な喋り方や、ポロっと余計な事を言っちゃう感じが好き。しかしそれ以外は本当によくあるラブコメという感じで、正直退屈してしまった。この>>続きを読む
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ハードルを上げすぎてしまったのかもしれない。設定は面白いし、テンポも良いのだけれど、どうも最後までハマらなかった。なんと言うか、全体を漂う「ドヤ感」みたいなのが合わなかったのかも。映画自体の作りはとて>>続きを読む
ローワン・アトキンソンの舞台のネタがスゴく面白かったので観てみたんだけど、予想を裏切らない内容の無さだった。唯、くだらなくてバカげているんだけど、所々に妙に説得力のあることだったり、皮肉が込められてい>>続きを読む
「異世界の住人が迷い込んできた」っていうファンタジー映画の定番を、ギリギリまで現実に落とし込んでいる設定が面白い。缶の中身を聞かれて「ジャズだよ」と答えるくだりにはグッときた。内容はストレートでシンプ>>続きを読む
狂気に満ちた淫美な悪夢。ラストの救いのなさに思わず笑ってしまった。そこまでは「よくあるカルト映画」という感じで少し退屈していたので、とても良い裏切り方だと思う。頻繁に差し込まれる音楽がエログロくて良い>>続きを読む
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砂漠の真ん中でアボリジニの人達と宴をするシーンがとても好き。あとボブの奥さんのピンポン球芸は笑った。しかしそれ以外には特に引っかかるところがなく、よくあるドタバタロードムービーという感じだった。フェリ>>続きを読む
レイ・クロックはすごく嫌なやつで、観ていて気分が悪くなるんだけど、その狂気とカリスマ性に惹かれている自分がいた。彼の人物像を肯定する気は全くないけど。マネーゲームや心理戦とも違う、飢餓感からくる欲望の>>続きを読む
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オープニングを含めた全体の手作り感とサイケデリックな感じが好き。ただあまりにも内容がなさすぎる。ストーリーもオチも正直何も感じなかった。もっと混沌としてるかストーリーに深みがあればよかったんだけど。観>>続きを読む
観ていてとても辛くなった。確かにこれは映画で(実話を元にしてはいるけど)、この中で描かれていることが100%実際に起こったとは思えない。ただそれを考慮したとしても、あの時代の過酷さは想像することさえも>>続きを読む
痛々しい。コメディ要素は満載なんだけど、ネイディーンを自分と重ねてしまって、途中からあんまり笑えなくなった。周りを見れば手を差し出してくれる人はいるし、解決策はその辺に転がっている。でも多分そう事じゃ>>続きを読む
観終わった後の虚無感が半端じゃない。コメディーだと思っていたので虚を突かれた。きっちり筋が通っている感じがするけど、そもそもその筋が引いてある場所がずれてる気がする。だから登場人物の気持ちも解るんだけ>>続きを読む