miさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

2.5

全くもってついていけない。オープニングで犬が水に吠えて立ち向かってるところがピーク。

DEATH DAYS(2021年製作の映画)

1.0

いや、俳優本業顔やろ。
どう撮るかばっかりで、どう生きてどう死ぬかが見事なまでに不在なのは逆に凄い。

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.7

試合に負けて勝負に勝つ的なこと。
ボクシングを通した人間讃歌。
いつだって基本に忠実にと無言で語りかけるマツケンのバックショットに痺れる。

ある用務員(2020年製作の映画)

3.0

前野朋哉の果たす役割の大きさ。全体的に見れば割と正統派。非日常をなるべく非日常に見せない工夫の跡は見えるものの、話自体があんまり...。

初恋(2020年製作の映画)

3.0

説明台詞の多さ、染谷将太のハイトーンボイスでヤクとかシノギとかヤクザっぽいセリフ言わせても違和感しか感じない。セリフが嘘っぽい。あと留守電が長すぎる。
電車のパンイチダンスのくだりよかった。
小西桜子
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火まつり(1985年製作の映画)

4.0

雨もさることながら、風が凄い。これまで見たことのない風。吹き出すタイミングと持続性。人知の及ばない情景を捉えたのではと興奮した。
日本の田舎の閉鎖性が一番怖い。
そらあんだけ動物殺してたら神様も怒るで
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.5

誇張しすぎた思考停止状態。
この手のブラックコメディのノリは全部理解できないとノリきらないところがある。設定は面白いけども。ノリを醸し出すためのカットの切り替えの早さがしんどい。
ディカプリオとブラン
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香川1区(2021年製作の映画)

4.8

おもろい。政治版半沢直樹かのような趣のある懲悪勧善、ジャイアントキリングに人間成長譚とてんこ盛り。撮れ高の嵐に中盤から終盤にかけては号泣。
ドキュメンタリーとしては明らかにバランスを崩しているのだが、
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ある結婚の風景(1974年製作の映画)

4.5

明日同僚の結婚式があるのでテンション上げるために見たのだが、決して悪気があるわけではないと言い訳だけはさせてほしい。
そもそも女のために半年も休職するという、親や夫として以前に社会人として完全にゴミ屑
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レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994年製作の映画)

2.5

結局アメリカは憧れの地でも何でもないのかと思うと勝手ではあるが少しガッカリした気分になる。
「愛しのタチアナ」では家に帰るまでを、こちらでも国に帰るまでを描いているわけだが、わざわざ2本に分けたのは何
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.5

独創的だし設定やキャラがスベってない分興味は持続するが、目的が不透明な分後半の失速感は異常。
留置所の中が一番音楽してた気がする。
演奏中の客が驚くほど自然に客だったので、ライブ感が他のカウリスマキの
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.0

どうやったらこの雰囲気出せるんだ。とカウリスマキの中でも特に思わされる。軽快なノワールとでも言うべきか。
「労働者階級に祖国はない」

白い花びら(1998年製作の映画)

3.0

サイレントだからある程度表情を作らないと伝わらない。そういう意味では見たことのないカティオウティネンが見れる。
怒らせると一番怖いタイプの大男。土俵際のあまりの粘り腰に笑いそうになる。
それにしても音
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.5

何も起きてないのに、ずっと何か起きてる。
ロードムービーだけどどこにも辿り着かない。
船内で無言でタバコ差し出すところめっちゃいい。セリフではなく行動で明示。

浮き雲(1996年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

どんな時でも花束を渡す気持ちが残っていれば、愛は持続するとの教え。
何度転んでも立ち上がっている限り、いつか空を見上げて微笑む時がくる。

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.2

難しいこと(犬がどうちゃら)はようわからんが、身の毛もよだつサスペンス。
息子が外の世界から戻ってくる展開が奥行きが感じられていい。閉鎖的な物語に終始しないことに寄与してる。
しきりに足元のヨリが多用
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セールスマン(1969年製作の映画)

4.0

押し売り、身包み剥いでこようとする販売員たちがヤクザにも詐欺師にも見えるし、キリストに怒られんぞ。地獄へ行くことになんぞ。とおもったら「死と税金以外の未来は未確定」って一個も笑えんブラックユーモア。>>続きを読む

ビリディアナ(1960年製作の映画)

4.5

おもろすぎ。
現代の新作でやったらそれこそ上映禁止か。生きづらい世の中やで。
ビリディアナが修道女なのに、ファムファタール的な立ち回りなのがシニカルだし、綺麗事なしの人間の本性が直接的剥き出しでようご
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.7

時には、満席で入れない洒落たレストランより、外で食うジャンクフードの方が美味いことを知った。
相棒いい奴すぎる。表情に出ない分いい奴感が押し付けがましく映らないのは効果覿面。
いざというときの真正面の
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カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)

3.2

楽園を目指すという目的に向かってるかどうかわからなすぎて途中で飽きる。
ボンネットに人乗った車→マンホールから出てくる男。とか、フランクがたくさんいる時の方がメリハリが効いてる。
音楽のシーンは全部め
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.0

個人的にカウリスマキはずっと苦手意識があったけど、アフタートーク込みで凄みが理解できた。
誰にでも取って代われる仕事をする主人公にとって、取って代わることのできない唯一の存在になりたい前半〜徐々にバラ
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ひとつの歌(2011年製作の映画)

4.0

話自体めちゃくちゃ面白い。心地も良い。
たぶん色々セリフにおこすと良くない気はするが、説明を排除することで実は辻褄が合ってない点を隠してしまっているような気もする。
個人的にはカメラを向けられる側のリ
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.5

着眼点の鋭さ。もしもシリーズとしての深堀り加減はよく出来てる。シニカルさのバランス感覚も良い。
正しく生きることの難しさ。息苦しさだけを描くことなく最後の着地への導き方も無理筋ではないと思えた。
カメ
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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.5

この尺の割にはちょっと食い足りない印象のある本だけど、監督はとんでもないプレッシャーの中よくここまで仕上げたなぁ。と思った。
ラストシーケンスに賭ける意気込みの強さ。見せ方としては大正解だと思う。
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忘れられた人々(1950年製作の映画)

4.0

強烈。貧困そのものを描くことより、貧困がもたらす人間の悪行が中心に描かれている。大人⇄子ども殴り合いの映画としても稀有な存在かと。
スローモーションの演出が白眉。死人に口なし。
本筋とは関係ないが、旦
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黄金時代(1930年製作の映画)

3.5

とりあえず蹴ってはいけないものをよく蹴ってたことだけはわかった。
建物壊したり何かしら燃やしてたりしててよかったけどさすがにようわからん。
アクションをカット分けて撮ってたりと、実は正攻法も取り入れら
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アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

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俺が揉んだのは生乳で間違いなかったのか。と夢想する童貞の話(適当

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

2.5

not for me.
些細な出来事からの膨らませ方や、SNSを通じた現実社会で起こり得そうなシチュエーションの作り方は巧いと思ったが、劇的すぎて気持ちがついていかない。
ここぞでミュージカルされるの
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.5

前からずっとじんわり思ってたけど、ホアキンフェニックスの芝居がどうも苦手。狂気ってそんなに表出するものなのか。といつも思ってしまう。

ボストン市庁舎(2020年製作の映画)

4.0

民主主義かくありき。対話と行動と誠実さ。
パフォーマンスではなく実を伴った政策とはこういうことか。正直、専門外の打ち合わせに無理やり参加させられてるような居心地の悪さを感じてしまったりもしたけど、その
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リトル・ガール(2020年製作の映画)

3.5

今作が提示した一番の問題は、学校(校長)とダンス教室(ロシア人の先生)が映らなかったこと。後ろめたい気持ちがなければカメラの前に現れればいいものを、姿を表さなかったのは卑怯と言わざるを得ない。黙ったも>>続きを読む

私は決して泣かない(2020年製作の映画)

4.2

父の面影を追いながらついぞ実物を映さなかった決断に拍手。(スマホにちらっと映ったけど)
私は決して泣かない。と観客誰しもが腹づもりしていただろうが、ラストで涙腺崩壊。
パーソナルより社会性が優先された
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やさしい女(1969年製作の映画)

4.2

全編通して相変わらずソリッドな編集に興奮しっぱなし。
結末を冒頭で提示してるが故に工程の虚しさは増幅する。
現在と回想の音のつなぎ目でテンポやリズムがほぼ変わらないように繋がれているのに、観ている側に
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樹海村(2021年製作の映画)

1.5

義務感だけで観たけどなんじゃこりゃ。
ホラーとも少し違う破綻に破綻を重ねて何故これでGoが出たのか理解できない。関係者に独裁者の大金持ちでもおるんか?
一番驚いたのは寺に監視カメラがついてたこと。
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ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

1.5

役者の顔を撮らずに動きに頼ってるのでは。全然魅力的に映ってない。
公共の場それも東京の真ん中でくるくるフラフラ歩きながら喋るってなんなん。
背伸びすることで高校生を描くのもステレオタイプだと思う。
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

1.5

大人の対応が事なかれ主義の範疇から外れすぎててつまらない。
漫画のセリフよろしくガンガン説明していくセリフも微妙。
漫画には漫画の良さがあるのでしょうけど。
グロの描写はリアクションが正しくないと、患
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