ユカリーヌさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ユカリーヌ

ユカリーヌ

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武士の献立(2013年製作の映画)

4.0

【過去に観た映画】2015.2.15

さぬき映画祭2014にて
1日限りの上映、

香川出身の女優 木内晶子さんによる司会で同じく香川出身の朝原雄三監督による舞台挨拶。

シナリオセンターの柏田道夫
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小さいおうち(2013年製作の映画)

4.0

【過去に観た映画】2014.1.31

映画を観る前にと、原作を読んでいたが、原作に忠実で、かなりイメージ通り。

原作では昭和の街並みだとか、いろいろな場所のシーンがあるが、映画は、ほぼ昭和モダンの
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赤い雪 Red Snow(2019年製作の映画)

3.3

【過去に観た映画】2019.2.9

豪雪の雪国で、少年が忽然と消えた。
30年前の事件を追うルポライターを井浦新。
被害者の兄を永瀬正敏、
加害者の娘を菜葉菜奈。
三人が交錯していくが、真実にはなか
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.8

【過去に観た映画】2016.2.10

B級ホラーっぽいが、
「シックス・センス」「サイン」のM・ナイト・シャマラン監督のスリラーというので
観てみた。
   
祖父母の住む田舎町に初めて訪れた姉と弟
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私の奴隷になりなさい(2012年製作の映画)

3.0

【過去に観た映画】2013.2.10

壇蜜 主演!
M女としては見届けねばなるまい。

壇蜜の裸体は、横たわっても胸が横に流れぬお椀型で素敵。
チラリと映ったお尻もいいカタチ。薄幸そうな顔と裏腹な細
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.2

ゲイである浩輔とパーソナルトレーナーの龍太の愛。

二人の自然な振る舞いは、
まるでドキュメンタリーのようで、まぐわいも生々しい。
あんな体位で、あのアングルで
撮るんだもの。
ニヤニヤが止まらない。
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バビロン(2021年製作の映画)

4.5

1920年代のハリウッド創世記
時代からサイレント映画から
トーキーの移行期を描く大作。

サイレント映画のトップスター、野心に満ちた新人女優、
映画制作を夢見て映画界に
飛び込んだメキシコ青年、
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仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

5.0

これぞ、正統派の良質な時代劇。
そして、豊川ファンとしては、
大満足。

善と悪、裏と表、光と闇、
愛と憎しみ等、相反する2つが
描かれ、それを合わせ持つ
人間の業が丁寧に描かれていた。

暗すぎる画
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.9

時代劇というより、
切ないラブストーリー。

戦国時代という死と隣合わせの
時代に、戦うことでしか
生きられない人々。

身内の死は悲しむのに、
敵には容赦なく攻め、命を奪う。
上に立つものの孤独や葛
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.8

1923年、アイルランドの島。
対岸の本土では内戦に揺れるも
島は平和的。

島に暮らすパードリックは、
長年の友人コルムから、突然
絶縁宣言をされ、戸惑う。

オッサン二人の仲違いは、
周りの人を巻
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宮松と山下(2022年製作の映画)

3.9

なんとも奇妙な味わいの映画。

暑苦しい、いや、重厚な演技の
香川照之が、端役専門の俳優と
いう役柄。

斬られたと思うと、
街角で、衣装を変えて、
また斬られる。

オフになったかなあと思うと、
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夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

3.9

2020年幡ヶ谷でホームレスの
女性が殺害された実際の
事件を元にしたフィクション。

アクセサリー作家で、夜は居酒屋でバイトをしている女性がコロナ禍で、仕事も住居も失いホームレスになる。

真面目に
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

4.5

とてもいい映画だった。

実話を元にしたイギリスの話。
谷あいの村人達が共同で馬主になり、競走馬を育て、レースに出る。

テンポがよく、登場人物と
同化するように、ワクワクさせてくれ、アクシデントでは
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イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.7

ドラマも漫画も好きだったので、すんなりとその世界観に
入れたけれど、初見の人には、
そのキャラのおもしろさが、
伝わりにくかったのでは。

映画サイズになり、重く、深い
テーマになり、ゲストも豪華キャ
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

4.0

豊川悦司目当てで観たけど、
思いの外、おもしろかった。

浮気がバレた時、色んな反応がある、
①ひたすら謝る。
②開き直る。
③寝技に持ち込む。

この話の主人公は、逃げる!

色んなことからただ逃げ
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とべない風船(2022年製作の映画)

3.7

広島出身の監督が、
2018年の西日本豪雨災害の
ことを描いている。

多島美という言葉通り、
瀬戸内の海、島を美しく撮っているが、重く辛いテーマだった。

災害で妻子を亡くした男(東出昌大)とうつ病
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.6

ボクシング映画はもういいかなと思ってたけど、評判がいいので、観てみる。

生まれつき両耳が聞こえない女性ボクサーの話。
過剰な演出をしたりせず、
ドキュメンタリーのように
淡々としていた。

見せるも
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恋のいばら(2023年製作の映画)

4.2

今年4本目にして、
城定秀夫監督作2本目。

イケメンなカメラマンの健太朗。 
その元カノ(桃)と名乗る女から
声をかけられた今カノ(莉子)。

このシチュエーションなら、
かつてなら、修羅場となりそ
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ファミリア(2023年製作の映画)

3.8

陶器職人を役所広司、
その息子を吉沢亮が演じる。
二人の演技がとても良かった。

争いや差別のない世界になる
ことを切に願わずにいられない。

海外のテロ、
外国人の移住問題等の
テーマを含みつつ、
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夜、鳥たちが啼く(2022年製作の映画)

3.6

佐藤泰志の原作を
高田亮の脚本で、
城定秀夫が監督。

小説で、新人賞をとったものの、その後は啼かず飛ばすで、
同棲相手にも去られ、
鬱屈としている男。
離婚して子どもを抱え、
行き場を無くした女。
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桜色の風が咲く(2022年製作の映画)

4.2

今年の映画館での初映画。

9歳で失明、18歳で聴力も失うも盲ろう者として世界で初めて
大学教授となった福島智の実話を元にした彼と母の物語。

兄二人に囲まれ、少年時代の智は明るく、けなげ。

左目の
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ファイナル・デスティネーション(2000年製作の映画)

3.8

パリ行きの飛行機で修学旅行に
行く高校生達。
直前に飛行機が爆発する予知夢を観て、飛行機から降りた6名は、死を免れたかに見えたが、
次々と死が襲ってくるという
ホラーサスペンス。

ピタゴラスイッチ的
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HK 変態仮面(2013年製作の映画)

3.6

「シティハンター」の実写化に
鈴木亮平の名が上がると、
ツィッターで、「変態仮面」が
トレンド入り。

そういえば、観てなかったなと
アマプラで観る。

鈴木亮平の肉体堪能には最適だが、くどい!

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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.8

第二次世界大戦後にシベリアの
強制収容所(ラーゲリ)に不当に
長きに渡り抑留された男たち。

極寒の地で、黒パン1枚とカーシャ(薄い粥)だけで、強制労働をさせられ、歯向かうと栄倉に閉じ込めら、脱走する
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月の満ち欠け(2022年製作の映画)

3.8

生まれ変わりもの。
このファンタジー感を
受け入れられるかどうかで、
評価が変わる映画。

カラダは入れ物にすぎず、
想いは永久に残るのね。

泣きました。
ええ、泣かされました。

愛する妻と娘を一
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母性(2022年製作の映画)

3.6

母の視点からと娘の視点からで、語られる構成だが、リンクしていなかったり、時代もいくつか変わり、効果的に活かせてない気がした。

母を崇拝していて、母の言葉は
いつも自分を肯定してくれると
思っている“
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幻肢(2014年製作の映画)

3.6

【過去に観た映画】2014.11.17

本格ミステリの大御所 島田荘司が書き下ろした脳ミステリの映画化。

「記憶」モノということで、楽しみにしていたが、割とストレートな感じで、もっと何か仕掛けがあ
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嗤う分身(2013年製作の映画)

3.7

【過去に観た映画】2014.11.17

原作はドストエフスキー「分身(二重人格)」。

なんだかちょっと奇妙な世界。
要領が悪く、存在感の無い、しいたげられた男の前に自分とそっくりな男が表れる。
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マダム・マロリーと魔法のスパイス(2014年製作の映画)

4.0

【過去に観た映画】2014.11.17

南フランスの美しい景色で
繰り広げられる人間ドラマ。
料理を通して、
人が変わっていくお話。

名門フレンチレストランと庶民派インド料理対決。
敵対している文
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ある男(2022年製作の映画)

4.5

事故で亡くなった夫は、
誰だったのか。

別の男になりすました男の
正体を探るというミステリーとしての大きな柱に様々な人間模様がからみあうヒューマンドラマ。

どの人も丁寧に描いていて、
芸達者な役者
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よだかの片想い(2022年製作の映画)

3.5

脚本が城定秀夫なので、観る。

左頬に痣がある女性。
本になったことで、映画化の話がくる。
その映画監督とのラブストーリー。

顔の痣のせいで、恋愛に消極的
になっているアイコ。
だけど、監督と関わる
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.2

ミステリーではあるが、
強い女性の生きざまという
ヒューマンドラマの要素が
大きい。

事件が起き、容疑者として
“湿地の少女”と言われる女性が
勾留され、弁護を申し出た男とのやりとりで、彼女の生きざ
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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

3.8

西島秀俊目当てで観たけど、
豪華俳優陣の演技合戦。

事情を抱え、居場所を無くした
男たちの物語。

悪い男達は、卑劣で非情だが、
韓国映画ほどは振り切れてなく、どこか甘さが残るゆえ、
切ない。

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デリシュ!(2021年製作の映画)

3.9

フランスで、初めてレストランを作った男の話だが、
レストラン奮闘記モノというより、食を題材にし、フランス革命前夜を描いた時代モノという感じ。

もちろん、1789年の食材や
美味しい料理は沢山登場する
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.6

祖母を亡くした8歳の少女が、
森の中で、8歳の時の母に会う。

こんな設定だと、タイムスリップものかと気になって観るが、
児童文学的な世界観だった。

静かなファンタジーで、
少女が悲しみを少女の頃の
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あちらにいる鬼(2022年製作の映画)

4.8

1960年代の男と女。
どちらも互いを求めずに
いられないし、欲望のままに
求めあうことに、ためらいはない。

原作を読んでいたので、
どこを切り取り、どの視点で描くのか、気になっていたが、
あまり説
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