雑記猫さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.7

 『ハリー・ポッター』シリーズの前日譚にあたる『ファンタスティック・ビースト』シリーズの第3弾。前2作を経て、スタッフが勘所を掴んだと感じさせる作品で、これまでの3作の中では最も出来が良い。特に、後半>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.3

 新シリーズ1作目として、次回作への布石を匂わせつつもある程度単品としてまとまっていた前作とは異なり、連作の中の一編としての作品作りに大きく移った感のある一作。そのため、次回作への期待は前作よりも何倍>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

3.7

 科学実験の失敗で怪物と化してしまった主人公とその親友が、思想の違いから戦い合うというアメコミで擦り倒されてきた定番のプロットに則ったどこかでみたような脚本の作品ながら、変にもったいぶらずに次の展開へ>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.6

 イギリスからアメリカへと渡ってきた魔法生物学者ニュート・スキャマンダーの冒険を描いた作品。本作の本筋は凶暴な魔法生物である「オブスキュラス」を巡る、ニュートと悪の魔法使いグレイブスの戦いのはずなのだ>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.7

 才気あふれる青年の成功と転落が丁寧な脚本で描かれている一方で、ストーリー展開が淡々として起伏が少ないため、全体としては「よく出来ているけれど退屈」な作品になっている印象。特に序盤は主人公の青年・スタ>>続きを読む

ウルトラマントリガー エピソードZ(2022年製作の映画)

2.7

2021年から2022年にテレビ放送されたウルトラマントリガーの劇場版にして完結編。TVシリーズ同様に、国産作品としてはトップクラスの特撮シーンが惜しげもなく投入され、前作の主人公であるナツカワ ハル>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.7

 全編の8-9割近くの時間バットマンが登場しているにも関わらず、メインストーリーが地道な捜査や推理で占められているため、全体の印象としてはヒーロー映画というより刑事ものや探偵ものに近い雰囲気の作品。ヴ>>続きを読む

ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.6

 実在のテニスプレイヤーのビーナス・ウィリアムズとセリーナ・ウィリアムズの父親であるリチャード・ウィリアムズの半自伝映画。主にビーナスが無名なジュニア選手から世界的トッププレイヤーへ上り詰めていく様が>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.7

 舞台や1961年公開のオリジナル版は未見。舞台で上演するには違和感のないストーリーなのだろうが、映画として描くにはかなり駆け足で唐突な点が目立つのが正直なところ。本作の鑑賞姿勢としては、まず歌とダン>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.7

 1本の作品の中でジャンルが二転三転しながら物語が進行し、終盤で「こういう話だったのか!」と膝を打つ作品。時系列が錯綜するかなり複雑な構造を持った作品であるため、普通であれば終盤で大々的に種明かしをし>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.6

 架空のフランス雑誌『フレンチ・ディスパッチ』の映像化というコンセプトの作品で、掲載されている4つの記事が順番に描かれるオムニバス作品というかなり変わった作りの作品。あるカットは舞台演劇的であったり、>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

 主人公のルビー以外の全員が聾者の家族が、ヤングケアラーとして彼女に無意識に依存していたことを自覚し、彼女を家族の束縛から開放し自立を見送るまでを描いた作品。音大への進学を志す娘のルビーに対し、音楽を>>続きを読む

でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード(2021年製作の映画)

3.0

 巨大な赤い子犬のクリフォードと飼い主の少女エミリーのニューヨーク全土を巻き込むドタバタ活劇を描いた作品。クリフォードを自身の事業に悪用しようとする大企業ライフグロ社の社長や、彼に騙されてクリフォード>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.6

 貧しい輸送会社の娘であるパトリツィア・レッジャーニと、世界的ファッションブランド「GUCCI」創業者の孫であるマウリツィオ・グッチの結婚から始まる、グッチ一族凋落の実話を題材にしたサスペンス映画。お>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.5

 MCU版スパイダーマンの(おそらく)完結編にして、これまでの実写スパイダーマンシリーズのクロスオーバーによる大ボリュームのお祭り映画作品。本作の見所は何をおいても、トビー・マグワイア、アンドリュー・>>続きを読む

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.1

 いかなる国家にも属さない世界最強の諜報機関キングスマンがいかにして発足されたのかを描くシリーズ第3弾にして前日譚となる作品。現代を舞台としていた前2作と異なり、1900年代初頭の第1次世界大戦前後が>>続きを読む

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.9

 死んで怨霊となってしまった幼馴染・折本里香に取り憑かれた少年・乙骨憂太と、呪いの力を使って大量虐殺をなそうとする呪術師たちとの戦いを描く学園バトルアニメ。TVアニメシリーズは観ておらず、原作を少し読>>続きを読む

仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ(2021年製作の映画)

3.5

 毎年恒例の現行の仮面ライダーと前シリーズの仮面ライダーのクロスオーバー作品。本作はこれに加えて、仮面ライダーシリーズ生誕50周年記念作品でもある。このようなアニバーサリー映画であるにも関わらず、蓋を>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.9

 2000年代初頭に一世を風靡したSFアクション大作「マトリックス」シリーズの18年ぶりの新作。仮想現実「マトリックス」でのネオの新たな戦いが描かれる。


 少なくとも2000年代中盤くらいまでは世
>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

2.7

 世界最強の諜報機関キングスマンのエージェントたちが世界の平和を守るために戦う人気作の続編。敵味方が騙し騙され合うスリル、様々なスパイグッズを駆使したおしゃれな格闘シーン、明るく痛快なストーリーといっ>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

4.2

 世界最強の諜報機関キングスマンのエージェントたちと世界滅亡を目論む大富豪との戦いを描いたアクション映画。マンガ的な様々なガジェットをスマートに使いこなすエージェントたちの格好良さと、明るく分かりやす>>続きを読む

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

2.9

 法定後見人制度を悪用し、高齢者から資産を不当に搾り取っていた悪徳後見人のマーラが、マフィアのボスの母親をターゲットにしてしまったことから、マフィアとの熾烈な抗争に巻き込まれていくクライムサスペンス。>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.4

 現代の専門学校生エロイーズが、夢の中で1960年代の歌手志望の女性サンディの人生を追体験していく本作。現代と1960年代を錯綜する、一歩間違うと飲み込みづらくなってしまう物語を、映像的に非常に整理し>>続きを読む

アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

4.0

 前作はトビー・マグワイアがスパイダーマンを演じた旧三部作と比較して、ダークな作風な舵を切った作品だったが、本作ではさらにこの方向性が強化されている。前作においてヴィランとの戦いの中でガールフレンドで>>続きを読む

フラ・フラダンス(2021年製作の映画)

3.8

 ベースは5人の新人フラガールたちの日常系アニメ感のあるストーリーながら、新社会人としての苦悩やお仕事ものとしての厳しさもしっかりと組み込まれているため、緩すぎず辛すぎないバランスの良い作品に仕上がっ>>続きを読む

アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

2.9

 前作『スパイダーマン3』からわずか5年でのリブートということで、どうしてもトビー・マグワイア版との差別化が求められた本作。前シリーズと比較して、ティーンネイジャーものの要素を抑え、失踪した両親の謎や>>続きを読む

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.8

 宇宙から飛来した寄生生物ヴェノムのダークな面とヒロイックな面を両方魅せるという点に全ての力を注ぎ込み、ストーリーは力技と勢いで押し通した前作。これでヴェノムの魅力が薄ければ目も当てられないところだっ>>続きを読む

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.7

 「自分らしさ」という表現が多用される現代だが、その「自分らしさ」にも様々な側面があり、お互いに歩み寄り分かり合う努力をしなければ、互いの「その人らしさ」の一面だけを見て分かったつもりになってしまう。>>続きを読む