このレビューはネタバレを含みます
ラスト桜井日奈子さんが生きる意味を見出すところで単なる感動ともいえない気持ちに揺さぶられる。
その前フリとなっているのが、乱暴すぎる言葉づかいで表現される主役2人の厭世感だと思うのだが、流石にやりす>>続きを読む
『ひらいて』の首藤凛監督の初期自主制作映画ということで鑑賞。素晴らしかったです。
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女子高生主人公あきちゃんのほぼ初恋の相手である岡田には、なっちゃんという彼女がいた。無神経な岡>>続きを読む
たまたま出会った、余命いくばくもない男2人が、死ぬ前にまだ見たことのない海を見に行く。やけっぱちな2人は窃盗やら強盗やら、はちゃめちゃやらかすので、警察やアウトローも交えた逃避行となる。
余命モノで>>続きを読む
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大切な人を失った喪失感。観客にのみ「素直に打ち明けていれば違う未来もあったかも」をうっすら伝え、切なさを倍増させる仕掛けをしている。終盤のアニメーションパートも、死後の浜辺さん視点で陸前高田を訪れた岸>>続きを読む
2012年はR-指定がMCバトル大会3連覇する初年度。いまやフリースタイルバトルも地上波放送されるほど。アンダー寄りのヒップホップはお馴染みのものとなりましたが、公開当時はまだまだこれからの黎明期です>>続きを読む
キャッチコピーに寄ると、映画史を塗り替えたらしい今作の世界を美しいと思えるかどうか。
作品の高尚っぷりに対してとても下劣な感想になってしまいます。すみません。私のイカれた審美眼では、メイン2人、引い>>続きを読む
なにか爽やかな映画観たくてチョイス。ジョン・カーニー監督なんで、平均点以上になるのは約束されてるようなもの。その期待にばっちり応える佳作でした。
キーラ・ナイトレイの歌声は透明感ある感じが素敵で、日>>続きを読む
登場人物の主観によって、ひとつの出来事が好き勝手に姿を変える。「蔑んだ目の夫」「うっとりする妻」「赤ちゃんの肌着まで盗もうとする」は自分の心がそう見せてますよね。
後に「羅生門効果」と呼ばれるほどお>>続きを読む
ジャケットにひかれて鑑賞。内容は多国籍な感じが不思議な設定のトンデモSFって感じで、のんびり楽しめました。というか原作が鶴田謙二さんなのをエンドロールで気付きました。
こういう系の作品って今だとトー>>続きを読む
とにかく映像美に全振り。
ウォン・カーウァイらしさが炸裂している。
グリーンとオレンジを差し色とした画が、接写や斜め画角の多用でより印象的に。それらをカット割の連続で乱打し、唯一無二の疾走感を発生さ>>続きを読む
『市子』の監督が、自分の作家性を丸出しにしたらこんな作品になるのが意外だった。
映画監督は私生活で発生した別れをどのように脚本に反映させるべきか?「理想ではなく希望を書け」と先輩に言われてしまう。な>>続きを読む
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いじめ問題に抗うべく真正面から描く。
直球勝負が個性とも言える大名作。
中盤の2人が幸せそうに遊ぶ一連のカットは繊細なピアノの劇伴もあってとっても美しいシーン。多幸感に溢れすぎて、このまま終わるわけ>>続きを読む
多幸感に溢れ、凄過ぎる完成度。100分に満たない時間でたくさんのメッセージが詰め込まれ、しかも押し付けがましくない。鑑賞者はフラットに受け止められる。
「好きなことを諦めない」
「偏見なき友情の素晴>>続きを読む
森田芳光監督のデビュー作。なんだか意外な作風だった。
とにかく軽妙な雰囲気でとりとめのない会話がぽんぽんっと連続していく。ところどころ破茶滅茶な演出もはさまり、とっても不思議な作品なんだけど雰囲気は>>続きを読む
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いい年してこんなに恋について考えるとは。でも作品のつくりのおかげで思ったより恥ずかしくなかったです。
「恋をしている女性が光って見える」は特殊能力でもなんでもなく「あ、この人そのモードだ」と勘づいた>>続きを読む
芸術をとるか?家族をとるか??その葛藤の象徴が「母親の不倫を撮っちゃいました、、それで家庭がぶっ壊れちゃいました、、」ということで合ってるのかな??
だとしたら単純に思春期の子どもには可哀想なだけで>>続きを読む
ミステリー要素は中盤あたりで大体の決着がつく。それ以降は争点を、陣治の言動が「無償の愛」なのか「孤独を恐れた打算」なのかどっちだ?として観てみた。
衝撃的なラスト。そっか別に二項対立にしなくてもよい>>続きを読む
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主人公ウィリーはハンガリー名前からの改名で、ニューヨーカーであることをやたらと主張する。要はかぶれ野郎。アメリカには何かあるはずと漠然と思っていそうだ。
でも見つからない。真っ先に向かうのはハンガリ>>続きを読む
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リラックス鑑賞にコナンは最適ですね。
・コナンとキッドが手を組むのはやっぱり胸熱。
・コナンって結構容疑者がすぐ1人に絞られがちだけど、怪しい人が散らばっててよかった。
・キャラの中で明らかに違>>続きを読む
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登場人物への感情移入のできなさや、ちょこちょこ挟まる大味ゆえ雑に見える演出の違和感を、終盤の種明かしと田中圭さん演じる森宮さんで全部ねじ伏せられた感じ。
そりゃブラジル行きを1人で決めるのは勝手だよ>>続きを読む
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【『怪物』のネタバレにも、少し触れてます】
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序盤の二部構成によって、主観の危うさを描く。低予算なのにやってることはほとんど『怪物』と同じで、これは思わぬ発見。ロングランも納>>続きを読む
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超ハイクオリティ会話劇のオムニバスムービー。4,5本しか観てないと思うけど、ジム・ジャームッシュの中ではいちばん好きでした。品質は担保するので、面白いところは自分で見つけてねって感じが最高です。
ほ>>続きを読む
20世紀フォックスファンファーレの音色がコインピックのブライアンメイぽい。いきなりわくわくします。
クラシック・ロックの偉大なバンドは数あれどクイーンはとにかく遊び心やポップさが魅力だと思ってます。>>続きを読む
作家性やメッセージは特に見当たらず、かといって売れ線のにおいもしない。意外にもレトリックを利用した純エンタメで、楽しみながら最後まで見れる不思議な作品でした。作風や雰囲気はまったく違うんですが、大分類>>続きを読む
フラットな描写への配慮はとてつもなく感じるが、やはりドキュメンタリーから恣意性を完全に排除するのは難しい。
今作最大のバリューは「オウム信者の人間味を顕在化する」ことなのは間違いなく。変な話、メディ>>続きを読む
深夜ラジオのハガキ職人どうしの、冴えない男子と難病の女子が共通の趣味を通じて距離を縮めていく。
お互いがハガキ職人であることは明かしておらず、読まれる投稿内容に「俺だよ」「私だよ」の薄らほのめかしが>>続きを読む
カウリスマキの敗者三部作の二作目。「浮き雲」に続けての鑑賞です。(フォローさせていただいている方からコメントでおすすめ頂戴しました。ありがとうございます!)
個人的に浮き雲は人間ドラマを装った、超ハ>>続きを読む
色調や世界側がウェス・アンダーソンそのもの。たぶん伏せられて観てもわかったんだろうなあと思います。
ドロステ効果的に作中作の作中作の作中作みたいな感じで話が深掘りされていき、夢っぽいわけのわからなさ>>続きを読む
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やっぱり私は「親友」というワードを口語で頻繁に使う人は苦手です。相手にも自分にも何かを押し付けてると思うから。その違和感を恐怖にまで広げた大傑作。
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制作費150万円の自主映画、>>続きを読む
初のカウリスマキ。家具とかの色調がとってもかわいくて目が楽しいです。でも多分、今作の特徴はそれじゃない。
行間なんか知らんがなといった感じで、全部の行動をしっかり描写する。例えば、職業斡旋会社に払う>>続きを読む
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有名どころでいうとるろうに剣心やファブルで描かれる「不殺」ではなく、達人なのに「斬れない、殺せない」都築。このキャラ造形が時代劇においては非常に珍しいのだが、よくよく考えればそういう人がいるのも当たり>>続きを読む
「100%富裕層向け映画」を謳っており、俗物セレブあるあるでも楽しめるのかしら?いっひっひ。と悪い顔しながら再生したのだが、金持ち要素は少なめというかほとんどなかった。
むしろ割と普遍的な細かすぎて>>続きを読む
作家性とはなんぞや?というクラシカルなテーマを用いて、ポリコレビジネスという最新型の皮肉対象まで深掘りする。
売れ線や賞狙いなどではなく、本当にクリエイトしたいものを表現しているのか?はまあ手垢がつ>>続きを読む
関係性を明示しないので、どうぞみなさんの思い出を投影してください!といったつくり。流石の主演2人がそれを可能にしてくれてますね。
中村ゆりさんの色っぽさが前面に押し出されており、どちらかというとアラ>>続きを読む