このレビューはネタバレを含みます
この映画の予告を初めて観たときに涙が出た
予告で泣くのは、そう珍しいことでもないんだけど
凛とした女性が
「もったいないってどういうこと?
自分の人生を選択して生きている人に」
みたいなことを言う
…
初めてホン・サンスでいいと思った。書けなくなった小説家が双眼鏡で凝視するのが道であることが素晴らしい。書けないから歩く。
映画内映画におけるキム・ミニの演出は、現実における監督と俳優との関係を考える…
有楽町ヒュートラで2週間以上前に鑑賞。色々あって、書くのにちょっと時間が空いてしまった。やっぱり細かいところは忘れるな。
ホン・サンス作品は以前配信で「夜の浜辺でひとり」を見ただけだが、それが強烈…
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展開が前作の「逃げた女」に似ている。ホン・サンスは映画に映画館を出す手法が好きなのかもしれないと思う。本作のテーマとなる映画シーンの仕掛けでかなり驚いた。記名性のある、まさにホン・サンスらしい作品だ…
>>続きを読むミニマムな映画だった。
このミニマムとは、モノが綺麗に収納に隠された家で暮らし、服装は白シャツと黒スラックスの、いわゆるミニマリストではない。
ホンサンスから感じたミニマムとは、
自分が心地良い…
冒頭響く叱責の声は正体不明。不穏。後半部のマッコリ飲み会。酩酊状態が凄まじい。飲みの席の淀み。これぞホン・サンス!カリスマしかない小説家ヘヨンの磁場は周りをまごつかせる。映画の撮影風景やミニの旦那さ…
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最後になるまでは会話にリアル感のある良質なホン・サンス作品程度の印象だったけど、キアロスタミの桜桃の味をどこか髣髴とさせる劇中の自主制作映画らしい一場面を挿入したラストのおかげで凄く変わった感動が齎…
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