あんへる

セイレンのあんへるのレビュー・感想・評価

セイレン(2017年製作のアニメ)
3.6
ことギャルゲ的青春恋愛モノのヒロイン造形において、やはり高山箕犀という存在は絶対的な正義である。
とか、かなり主語がデカい主張をしちゃうくらいやっぱ魅力的なんだよなぁ。
青春時代から高山先生の作品にお世話になってきた身としては、どの角度からみても素晴らしいとしか思えんくらいに洗n…心酔しちゃってる訳なんすよ、ええ。

某アマガミの主人公君ほどエキセントリックなムーブはキメてこないにしろ、相変わらずキャラ設定の端々に変態性と特殊性癖が鏤められてる感じは、さすがに過去作と世界観を共有しているだけあるよなぁ、という感じ。
いや、比較対象がアレなだけで実際は相当マイルドになってるけど。
膝裏やヘソにキスするような紳士的ネタシーンはない。安心してください、これで物足りない方はこっち側の人種ですよ。←

メインビジュアルではさも「6人のヒロイン」という絵面に一応なってはいるんだが、実際は1クールという尺の都合もあり、泣く泣くメインヒロイン3人のルートに絞って描かれている構造。
あとの3人はサブヒロインポジに降格というか実質モブ扱いな訳なんだが、ほんとデザインが練られているだけにもったいねぇ。
特に桧山水羽に関しては、なかなかにヒロイン映えする公式の「裏設定」があるのに、その辺りが全く以て本編で描かれていないのがあまりにも不遇に思えてしまう。
そもそもが残りの情報量を補完するアニメ2期やゲーム化前提の企画だったのかもしれんが、それ以降のコンテンツ展開に関しては一切音沙汰がないので色々頓挫したってことなんだろう。
まぁ結局は商業作品なんで、世間の評価や円盤の売上等が振るわなければ彼女達の背景は儚い「裏設定」のままで終わってしまう訳なんですなぁ。なーむー。
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