あんへる

魔法少女にあこがれてのあんへるのレビュー・感想・評価

魔法少女にあこがれて(2024年製作のアニメ)
3.7
ブレバンと共に2024年の冬クールを席巻した、もう一つの「汚いニチアサ」枠。

憧憬の先にある歪んだ愛情、ってのを根幹のテーマと捉えると、とても味わいの深い作品だと思う。
悪に堕ちるのも相応の理由付けは必要なんだよなぁ。やはり二元論的に語れるほど人間の感情ってのはそう単純にできちゃいない。

まぁ結局はえちえち描写がエンタメ性の大部分を占めている作品にはなるんだろうが、映像表現に於いて説得力を鏤める重要性ってのは非常によくわかる。
それだけに、魔法少女側を蔑ろにしてまでバトル展開を強めに押し出した内輪揉めパートに実入りが少ない上に無駄尺食い過ぎてて、そこは割合虚無ってたけど。

なんというか、最終的に善悪の概念を超越した“純愛(需要と供給)”の形という描かれ方には確かな美学がある。
黎明卿の教えがこんなところにも息づいていた。やはり愛です。愛なのですよ。
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