あんへるさんの映画レビュー・感想・評価

あんへる

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機動戦士ガンダム F91(1991年製作の映画)

3.6

子供の頃から何度か観てはいるんだが、話の規模的には逆シャアと同程度のスケール感ではあるものの、如何せんこっちは情報量が無駄に氾濫していて取っ付きにくく分かりにくいストーリーの構成だなぁと毎回思う。
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僕が愛したすべての君へ(2022年製作の映画)

3.6

マルチエンドというか別ルートというか周回仕様というか。
選択と可能性の話をひたすら愚直に、そして拡大解釈するとまぁこうなるよね、ってのは流石に元も子もない言い方だが、実際意味のある作品の構造ではあった
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君を愛したひとりの僕へ(2022年製作の映画)

2.8

パラレルワールド×切ない風のラブロマンス。
もはや擦りに擦られた題材なんで、展開やギミックに関して別段目新しさは感じない。王道的なストーリーラインと言えば聞こえはいいが、終始予定調和的な見方しかできな
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劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [後編] 僕は君を愛してる(2022年製作の映画)

4.2

10年越しの生存戦略と存在証明。イクニ監督が本作を通して伝えたかったこと。
やはりと言うべきか、それは普遍的かつ不変的な「愛してる」の一言に込められていた。Destiny is mine.

前編は割
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劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編] 君の列車は生存戦略(2022年製作の映画)

3.8

2011年、日本にとって未曾有の大震災に見舞われた年であるのと同時に、アニオタ界隈にとっては近年のアニメ史における大豊作の年として記憶に残っていることだろう。
まどマギ、シュタゲ、Fate/Zero、
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機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ミラーズ・リポート(1998年製作の映画)

3.0

OVA版の総集編っぽい何か。
謂わば新キャラ視点でスパイ容疑をかけられたシローの動向を観測する一種のプレイ映像。
コンセプトとしてはOVA本編の行間を補完する意味合いが強い。これとセットでディレクター
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機動戦士ガンダム第08MS小隊 ラスト・リゾート(1999年製作の映画)

3.2

OVAシリーズの最終話(12話目)にあたる本編の後日談。
フラナガン博士の実験台にされたっぽい孤児達が出てくる話。

キキの負けヒロインっぷりに胸が苦しくなっちゃうんだよなぁ…。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

3.5

ある程度年を取ってから観ると、案外アムロやシャアにも感情移入できるもんなんだなぁ、とか気付いた今日この頃。

宇宙世紀を代表するニュータイプパイロットも結局は人の子というか、勿論前提として生まれ持って
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バイオハザード ヴェンデッタ(2017年製作の映画)

3.7

時系列では6と7の間の話。
満を持してアニメ版初出のゴリス(クリス)と皆勤賞のレオン、バイオ界の英雄と色男2大主人公キャラが共演するこの大作感だけでもう原作ファンなら心躍るってもんよ。
加えて洋館事件
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バイオハザード ダムネーション(2012年製作の映画)

3.8

時系列では5と6の間でRV2と同時期の話。
そのためエンドクレジット時に思いっきり6本編のゲームムービーが流れる。
ボーイミーツガール的な爽やか要素のあるジェイク編が好きだったな。大人になったシェリー
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バイオハザード ディジェネレーション(2008年製作の映画)

3.2

ここ最近でヴィレッジ(8)、RE4と立て続けにプレイした結果、見事にバイオ熱が高まってしまっている。これぞかゆうま状態。←

一応原作と同じ世界線、且つ正史にもちゃんと組込まれているれっきとしたCGア
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俺を好きなのはお前だけかよ 俺たちのゲームセット(2020年製作の映画)

4.0

今の今までOVAの存在を知らなかったんだが。配信にも無いし。
言われてみれば訳のわからんタイミングで終わってた気がするわ、TV版って。

で、観たらちゃんと完結篇っていうね。
というか、こんな重要な内
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とつくにの少女(2022年製作の映画)

3.2

wit制作のOVA。
原作の導入部だけを映像化した感じなのかな?

何処となく宮沢賢治的なディープでダークな童話の世界観で救いの無さが際立っていた。
少女と人外、悲哀の情緒を纏ったファンタジー世界の中
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さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

4.7

公開5周年リバイバル上映劇場鑑賞後の再投稿


色褪せないどころか、より熟成した感動に全身を包まれる圧巻の映像体験。
やはり傑作。改めてアニメーションとは総合芸術なんだなと再認識させてくれる、そんな作
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

3.3

本当の自分など知りたくない。だから何者かに憧れて、何者かの真似をする。
嘘をつく度に、人は空虚になっていく。

からっぽな人間の生態やメカニズムが克明に、そして生々しく描写されていて、終わってみるとな
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サラブレッド(2017年製作の映画)

3.2

小さな世界の閉鎖的な話。
9割方この2人の画力で保ってるような映画。

終盤までほぼ2人の会話劇やら乳繰り合いを見せられてるだけで別に何がどうってこともない。
だがラストの2人の選択が美しかった。
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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.8

もはやリュック・ベッソンってエロゲのシナリオライターだと思ってる。←
この手の題材と素材を与えれば、期待を1ミリたりとも裏切らない調理法でギットギトでコッテコテに仕上げてくれる。
老舗の町中華みたいな
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

夢か現か幻か。
魅惑的で幻惑的な画作り、癖になりそうな絶妙なトリップ感。
エロイーズの視点にシンクロするサンディが体現する60年代ロンドンのレトロな世界観、彩るファッションやサウンドなんかのムードがど
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コンティニュー(2021年製作の映画)

3.0

節操が無いのが魅力、みたいな映画だった。
ジャンキーでインスタントなループものという印象。
アクションでゴリ押ししとけばなんとかなる!的な脳筋な感じが良いよなぁ。

NPCの殺し屋キャラもいい感じにセ
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.8

「スナッチ」を彷彿とするコメディチックでテンポのいい構成と痺れる作劇の巧みさ。
ガイ・リッチーにこの手の群像劇をやらせる安定感ったらない。
また随所に鏤められた品のない台詞選びもたまらなくオサレ。
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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

3.6

ミスミソウみたいにイジメっ子達への壮絶な復讐劇でも始まんのかなぁ、とか思ってたら全然違う方向にギミックが発動して、最終的にゼロ年代初頭のセカイ系作品みたいな展開になってんの地味にウケる。
確かにとっ散
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プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章(2021年製作の映画)

3.7

1章よりも展開に動きも派手さもあって確実に映画的な映え方をしていた。
シナリオもだいぶきな臭さを含み、緊張感や見応えが担保されていて、今後の展開への引きも十分だったし普通に面白かった。

…うーん、だ
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プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章(2020年製作の映画)

3.2

ちょっとお世辞にも劇場仕様とは言い難い激渋題材やな。

スチームパンクな世界観にクラシカルな美術、TV版の味わいにまた浸れる感覚が頗る心地良いことは確かなんだが、あくまでOVAの域は出ないといいますか
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グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION スターゲイザー(2020年製作の映画)

3.9

あくまでキャラの魅力に依存しながらも、決してストーリー性を殺さないってのは、やっぱりグリザイアの系譜だなぁと感じる。

ノベゲ原作に忠実であるほど常に情報量でマウント取ってくるような高圧的な作風になっ
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

2.5

ここまでストレートなジュブナイル調のアニメって久々に観た気がする。
個人的には「ミステリーの傑作」という文言に惹かれて観たので、そこで若干のミスマッチが起きてしまった感はある。
というか、今思えば原恵
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おかあさんにないしょ(2015年製作の映画)

1.6

これぞ懲役3分。
実はポプテピってちゃんと作られてるアニメなんだよ。←

就寝前に観たら淫夢(悪夢)を見た。
内容は何故か野獣先輩に襲われるという…ヒェッ

夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

3.2

程よい清涼感とエモーショナル。
夏の終わりのこの時期に観るには丁度いい塩梅の余韻があって良い作品だったと思う一方で、ちょっと物語に遊びがなさすぎて物足りない感覚も残る。

“無駄”を省き、メイン2人だ
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

2.8

うーわ、やっちまってんなぁ。
あのリサ・トレヴァーの使い方間違ってるよ、絶対。クリーチャーとしての造形はそこそこ良かっただけにもったいねぇ。

とはいえ、ミラジョボ版はタイトルと設定だけ借りたスタイリ
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オールド(2021年製作の映画)

3.7

世界観があまりにもジョジョだった。
途中から完全にスタンド使い探してたもんなぁ。
氷を大量にストックしてあのビーチに臨んでれば案外みんな助かってたのかもしれんね。

みんな偉大なる死を遂げていった。
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劇場版 生徒会役員共2(2020年製作の映画)

3.2

劇場の無駄遣いアニメ第2弾。
内容は清々しいまでの通常営業で、勿論ピー音だらけのお下品なコメディ一本勝負。

しかし、これを未だにTV版観てた頃と同じ様なテンションで楽しめてるってことは、きっと自分の
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時をかける少女(2006年製作の映画)

4.2

親の敵かってほど観た作品だけど、未だに夏になると必ず観なきゃならん強迫観念みたいな感情に襲われることを私は“時かけ現象”と密かに呼んでいる。

ちなみにこれ制作がマッドハウスなんで、助監督は監督デビュ
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.4

下北沢にも高円寺にも明大前にも何の縁もないけど、あの明け方の街の空気感のエモさだけは痛い程分かる。
それで十分だろう。

あの瞬間があったからこそ生きていけてる、みたいな時間の重要さだよね。
人生は〈
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ノヴェラ ピカレスカ(2017年製作の映画)

3.0

29分のショートフィルム

悪い子になりたい大人3人組がバスジャックしようとする話。

ずっと主人公のモノローグ聞いてたらいつの間にか終わってた感覚。
何もかもが短絡的な気はする。しらんけど。
ニーチ
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劇場版ラーゼフォン 多元変奏曲(2003年製作の映画)

3.8

TV版を再構築した物語。
一部の展開やキャラ設定等がTV版とは異なる。(ラストは完全なる別物)

尺の都合上、殆どのキャラは背景が不透明。
従ってモブ化してるキャラが多い。(登場しないキャラや亡き者に
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そこにいた男(2020年製作の映画)

2.5

33分のショートフィルム

裸族の男がメンヘラ女に刺されたよ。
世界仰○ニュースの再現ドラマみたいだね。

痴情のもつれからくる割とステレオタイプな犯行って感じで、別に何がどうって訳でもないなぁ。
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名前(2018年製作の映画)

3.3

何処か影のあるオヤジとJK
行き場のない二人は、家族になった───

設定だけみると、恋雨もしくはひげひろライクのテイストを仄かに感じるが、言わずもがな本筋はそこじゃない。

ストーリーの構成がちょっ
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