途中離脱(4話)。アイマス×スピリチュアルのお湯割り。
作中で伝説的アイドルとされるキャラクター、長瀬麻奈の声を神田沙也加さんが演じている。キーとなる曲『First Step』は春風に少しのジャズが乗って聴こえてきたような名曲。
他の曲も含め音楽面では悪くないようだしキャラもかわいいのだけれど、アイドルアニメらしい見せ場がなかなか来ないのと、主要人物たちのやたらスピリチュアル()な言動に見方が一向わからず。
決してスピリチュアル=悪とはならないけれど、それでいくならそれなりの演出で助けてあげてほしいところ。
たとえば2話にて実質的な主人公である川咲さくらが上記の『First Step』を歌い、その歌声が「長瀬麻奈に似ている」として注目を集める…という展開があるのだけれど、これがまったく似ていないのである。
実際違うキャストの歌を似せるのは難しいにしても(しかも相手は神田沙也加なわけだし)、何かあとひとつ別の角度での演出があればわたしたちは「似ているんだ」と信じられるはずだ。
たとえば、麻奈が歌ったときにしか起こらなかったイベント(何かが舞い上がる、誰かが泣くとか)がさくらのときにも起こる。あるいは他には懐かない猫が懐くとかでもいいし、最悪キャラクターの絵が重なって見えるでも何もないよりはマシだろう。
そういった工夫が一切なく、たださくらが歌って、周りの人間が「似てる」とセリフで言うだけなのだ。これではスピリチュアルを通過してオカルトになってしまう。
この手の躓き、モヤりが毎話ところどころあって、そういう繊細なボタンは押してくれないのかー…というところで失速が重なりそのままだった。ライブシーンが6話までないというのもさすがに遅いと思う。色々と察してしまうアニメ。