レインウォッチャー

〈物語〉シリーズ セカンドシーズンのレインウォッチャーのレビュー・感想・評価

4.5
西尾維新の物語シリーズアニメ第四弾。なのに『セカンドシーズン』という、ただでさえ時系列に一癖あるところ鬼畜の所業。まあ致し方ないか、鬼だけに。(ぱないの!)

6つのエピソードで構成されていて、『化物語』で縁ができたヒロインたちに再びスポットを当てていく。
過程はどうあれ結果的には暦が彼女たちの支えとなった『化物語』から一歩進み、今期は彼女たちが主体となって、直面する怪異絡みの問題を乗り越える姿が描かれる。暦はほとんど語り部か、話によってはオブザーバーくらいの立ち位置にまわることも多い。

初期から忍野メメが事あるごとに格好つけていた「人は一人で勝手に助かるだけ。」という台詞はずっと生き続けており、ここにきて各キャラへの愛として花開く。
『つばさタイガー』なんて、誰が涙なしに観れるというのか…彼女たちの成長と決着を見届けたい。

それにしても初見時『なでこメドゥーサ』の衝撃はハードすぎて、人間不信あるいは花澤香菜不信になりかけました。

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定番となった回替わりOPも勿論楽しみの一つ。キャラごとに過去の楽曲のコード感を引き継いだような作編曲になっていて、芸が細かい。
闇堕ちサーキュレーションこと『もうそう♥えくすぷれす』、staple stableのシティポップmix『fast love』、etc.