機動戦士ガンダム水星の魔女やDevilman Crybabyなどで知られる大河内一楼がシリーズ構成を務めた伝説の傑作アニメ。
完璧な主人公による天才的な物語の着地点。脚本、演技、キャラクター、構成、アニメーション、カット割、劇伴、OPED、編集、どこを切り取っても今作は計算高くて、見応えしかありませんでした。特に終盤にかけてのキャラクター配置が見事で、敵味方を入れ混ぜることで多くの人物たちに感情移入出来る構成になっていたのが凄かったです。また、一期の序盤からキャラクターの内面が細かな動作やセリフから見えるようになっており(特にルルーシュ、ナナリー、シュナイゼル)、シナリオの展開に矛盾を感じさせず、ラストを含めて納得のゆく物語の結末が用意出来ていました。おそらくは企画段階である程度の内容を決めて作っていたんだろうけど、それにしても尋常ではない完成度だったと思います。
騎士物語的な普遍的な話をベースに、スターウォーズとかゴッドファーザーとかガンダムのような誰もが好きなエッセンスを入れて今作は作られているため、複雑なようで実はシンプルです、でもそういったシンプルさは劣化しないとも言えます。こういうところがコードギアスが今なお語り継がれている名作たる所以なのかもしれません。
紛れもなくオールタイムベストアニメの一つです。未見の人が羨ましいくらいはちゃめちゃに面白い作品なので、ぜひ鑑賞してみてください。
