コードギアスやDevilman Crybabyなどで知られる大河内一楼がシリーズ構成を務めた令和最初のガンダムにして初の女性主人公作品。
ウテナとか従来のガンダムにオマージュを捧げつつも結果的には冒険しない作品に仕上がっていました。今作は色々と新しいことを始めようとしたけど、なんだかんだで置きにいっている感じが強く、序盤以外はあまり斬新性がなかったです。アクションは格好良かったとは言えそんなに多くなかったし、Zとか逆シャアにあるようなお互いの精神がギリギリのラインで感情や理論をぶつけたりすることもなく、良くも悪くも薄味で終わっていた気がします。でも何よりも今作の評価を一番下げたのキャラクターの多さでした。今作は2クールで捌けない量のキャラクター数で、正直悪役に魅力がないし、スレッタとミオリネは喧嘩ばかりしてその関係がウテナとアンシーのように緊張感があったわけでもないし、ニカ、チュチュ、エラン、ソフィとノレアみたいなバックボーンがある割には大して掘り下げられないキャラクターで溢れているし、正直もっと必要な人物を絞った方が良かったと思います。この間水星の魔女に合わせて同じく大河内一楼が手掛けたコードギアスを再見しましたが、あの作品と今作は親に振り回される子供っていう似たような設定があるのにも関わらず、今作は物語に説得力がなく、作り込みが弱く見えました。
まあ色々書いたけど、嫌いな作品というわけではないです。ただこれだけ話題になっているし、もし仮に続編を作るのであれば、もっと攻めた内容でお願いします。
