【2022年秋アニメ作品{全12話}】
めちゃめちゃ遊び心に溢れて、それでいて緻密で丁寧な映像表現に、心地よいリズムのストーリーライン、更にサウンドの良さでガンガン殴ってくる訳だ。
いやー最高じゃないっすか。エンタメ性という観点で端々まで満足度がエグいよ、この作品は。というかシンプルにCloverWorksさんアニメの作り方上手過ぎかよ。
きらら枠のガールズバンドといえば周知のとおり一つどデカい金字塔があるわけなんだが、そことの差別化ってのは結構意識して作品作りされていた印象はあった。
ゆるい空気感の中にも要所要所でダイナミズムやエモーショナルが含有されているのは同じとしても、本作の場合より商業バンド的な現実性というか、部分的にそういったテイストを強めに孕んでいたような感覚があった。
別にどっちが良い悪いの話ではないが、この作品は今の時代の潮流に上手い事乗り切っているアニメだなぁとか、少し上から目線で感心していたりしなかったり。(?)
あとはまあ何と言っても結束バンドの関係性の尊さだよね。
ぼっちを主観に、盟友である虹夏や対の世界観である喜多ちゃんとの激エモとしか言いようがない描かれ方はもう観ていて悶えてしまう。
スクールカースト上位の陽キャ女子が最下層の陰キャに陰ながら実は憧憬の念を抱いていたなんて、この手のドラマの最大にして最高の醍醐味じゃないっすか。
そこんとこを、厭らしさを一切排除した上で唯々美しく描き切っている創作物としての見事なディレクション。8話とか最終話とかぼっち視点のカタルシスが凄いやん。
これは2期あるよね。
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[主題歌]
OP
結束バンド{ボーカル:喜多郁代(長谷川育美)}「青春コンプレックス」
ED
結束バンド{ボーカル:喜多郁代(長谷川育美)}「Distortion!!」
結束バンド{ボーカル:山田リョウ(水野朔)}「カラカラ」
結束バンド{ボーカル:伊地知虹夏(鈴代紗弓)}「なにが悪い」
結束バンド{ボーカル:後藤ひとり(青山吉能)}「転がる岩、君に朝が降る」
[挿入歌]
結束バンド{ボーカル:喜多郁代(長谷川育美)}「ギターと孤独と蒼い惑星(ほし)」「あのバンド」「忘れてやらない」「星座になれたら」
SICK HACK「ワタシダケユウレイ」
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