機動戦士Vガンダムの36の情報・感想・評価

エピソード36
母よ大地にかえれ
拍手:8回
あらすじ
クロノクルは停戦協定発効前にリーンホースJr.を仕留めるために、内容も確認せずピピニーデンの進言を無条件で受け入れた。その作戦とはミューラを盾にしてウッソの動揺を誘い、V2ガンダムを仕留めるという卑怯極まりないものだった…。
コメント8件
Kuuta

Kuuta

タイトルから嫌な予感しかしない。ダム攻撃、せ、戦争犯罪…と思ったらさらに非道なやり口のザンスカール。ギロチンの恐怖を描いてきてこれは酷い…。
夏藤涼太

夏藤涼太

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いわゆるトラウマ回。「バイク戦艦w」とか言って笑ってたところからこの展開はまさに狂気。 しかし、どうも首(ヘルメット)がぽーんと飛ぶところや、「これ…母さんです」のセリフばかりが有名だが… (そもそも本当のセリフは「よく…わかりません…母さんです」であり、有名な方はことぶきつかさのパロディセリフである) 今回の白眉は、その後(母の首を渡した後に)泣き崩れるウッソとシャクティにエリシャが日傘を差して影が落ちるシーンだろう。 また生首を目の前にしながらも、シャクティにおぶられてかわいい寝顔をずっと見せているカルルもまたエグい。 まさに、生と死の残酷なまでのコントラスト。〝ギロチン〟というVガンダムを象徴する意匠も合わさり、キレッキレのコンテ回し(あるいはレイアウト)である。 絵コンテも脚本も富野由悠季ではないが…絵コンテを描いていた福田己津央や山本裕介は、(2人とも今までそんな風に直された経験がないほどのベテランにも関わらず)描いた絵コンテの5~9割は富野由悠季に修正されたとか、絵コンテのクレジットがなくてもほとんど富野由悠季が描いていたようなものとか、シナリオにない要素・展開も絵コンテをガンガン追加されたなどの証言があるし、また「事前に用意していたシリーズ構成の役職が途中でなくなり、富野由悠季が実質的なストーリー構築の主導権を握っていた」と幾原邦彦も話しているので…まぁ十中八九、富野由悠季の凶行と言っていいでしょうよ。 子供向け(最年少主人公)でこの展開自体がエグいのは言うまでもないが、それが休戦協定直前の出来事であった(後少し早ければ母を救えた)こともまた残酷。 しかし当のウッソからしてみれば、休戦協定が結ばれてしまったせいで、その場で復讐ができなくなってしまったことが一番辛かったのかもしれない。 このやるせなさや理不尽さは、終戦直前での沖縄戦の(自決を含む)悲劇を想起させるもので、「子供が戦う(ことになる)戦争」の現実を(上層部やスポンサーへの当てつけもありながらも)、残酷なまでに描いていよう。
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シャスイ

シャスイ

なぜ、カテジナにとってこの作戦は駄目で、「地球クリーン作戦」は良いのか。
SNOWEARTH

SNOWEARTH

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ザンスカールの奴らが鬼畜過ぎる。 カテジナも同類以上だ。 ここまで悲惨なことが起きるとは。 戦争の無惨さを描きたいのだろうが これは過激過ぎる。 この放送回が地上波で流れたのかと思うと驚きだ。 だが戦争の惨さが大いに表現されてます。 かなり衝撃的な内容で 半端なく感情移入した。
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PANDADA

PANDADA

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「冗談ではない!連邦政府とザンスカール帝国が休戦条約を結んだって、ジン・ジャハナムは停戦にも休戦にも同意してなーい!!」(ジン・ジャハナム) 進撃を続けるモトラッド艦隊とそれを止めようとするリガ・ミリティアの戦いは、連邦の地上部隊を巻き込んでさらに激化していきます。 冒頭にモトラッド艦隊が補給を終えて進発するシーンがありますが、ザンスカール側の様子を描いた良い描写だと思います。 進軍を続けるモトラッド艦隊の司令部では実は連邦と停戦しそうであるという話が出てきます。その前に、ということでピピニーデンが作戦を提案。これで株が大暴落しますよね、彼。それまではまともな軍人だったのに。 実行役のゴズ・バールも嫌々ではありますが、上官命令なので仕方なくですかね。 なんとなく作戦が見えてきたクロノクルの反応ですが、やはりこの作戦に嫌な印象は受けますが、止めたりはしないんですよね。まあ、戦闘自体かなり激化しているし、手駒も少ないのですぐには止められないと言ったところでしょうか。 その意を受けたカテジナが止めにかかります。 が、ゴズ・バールは聞き入れない。 ゴズ・バールのような一般兵にとっては女王の弟で、成り上がったかのように見えるクロノクルよりピピニーデンの命令の方が重要なんですね。 カテジナは作戦自体が恥だと感じているので、なんとか自軍で止めたいという気持ちがよく現れています。 ミューラは自分に構わず戦え、とウッソを叱咤しますが、甘えさせたりしてコントロールしてきたのはミューラ自身ですからね。それは無理というものです。 激戦の末、ミューラは衝撃的な最期を。 直後に停戦条約発効。 で、上のセリフのようにジン・ジャハナムが激怒します。なんか久々の登場ですね。ずっといたはずですけど(笑)。 ゴメスが「月の中央政府」と言っているので、この頃は連邦政府自体、月に移転しているのですね。 ミューラの首が入ったヘルメットを抱えるウッソのシーンでも、カルルマンは可愛い傘をかぶってシャクティに背負われてます。 これ、かなり可愛いんです。 だからこそ、情景がより悲惨に見えます。 対比を少し狙ってるのかな。 アドラステア艦内でミューラの最期の直接見たウッソについてクロノクルとカテジナが少し気遣うようなシーンがあります。 クロノクルはやはり劇中人物の中でも最大限に常識人ですね。 カテジナまでかなり気遣っているのは、少し意外ではありましたが、この辺を境にして変化するところを考えると、これが最後の正気なのかも。 結局、モトラッド艦隊による「地球クリーン作戦」は中米からスタートして北米のグランドキャニオンあたりまでで終わってしまいます。 最初の意気込みに比べると、ずいぶんあっさりなんですが、これはカガチらザンスカール首脳部の思惑通りです。 ド派手な作戦を地球上で展開して、あえて連邦軍を動員させる。 それまでは本格的に争っていなかった連邦軍を引っ張り出しておきながら、 キリの良いところで月で連邦政府と停戦条約を結ぶ。 正式な停戦ということでさまざまな事務処理が発生するので、それを行いつつ、衆目をそこに集中させながら、別の作戦を勧めている。 と言った所です。 ま、それもオーティスやロメロ爺には読まれてますね。 連邦政府とザンスカール帝国の間で停戦が合意されましたが、リガ・ミリティアの戦いは続きます。
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TEN

TEN

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13歳の子供にSe7enをやらせるのは酷過ぎるよ
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えりこ

えりこ

そうゆうとこよ、ザンスカール(ピピニーデン) 富野さん、何でこんな残酷な展開にするのですか。 誰も何も言えない中、今夜は一緒に寝てあげるって声をかけれるスージーがいい子すぎて泣いた。
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おはうち

おはうち

ギロチンの恐怖との戦いで母親の首が落とされて息子の手に収まる構図に仕上げてしまうのはスゴイ。36話全体の作画や演出はそこまででは無いのだが、最後の首を抱いてシリアスになる場面における影の落とし方や、日傘を差して悼んであげる丁寧な演出には泣かされる、見事だった。 ヘルメットの中身を見せないで腕に乗っかった重さで頭部の存在感と生命の重さを描写してきてスゴイ。
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