2018年に地上波放送された初のアニメ化シリーズ。
選り抜きのエピソード自体はどれもが国宝というか、「なんでそれ思いついたし」の連続。
ただこうやって並べてみると、
融合(日常の●●が○○と結びついたら)
とか
逆転(こう見える●●が逆から見れば○○)
といった基本的な発想の骨格があるなと発見できたりする。『なめくじ少女』『グリセリド』なんかは全国民の共通資産になれば良いと思う。
惜しむらくは作画スタミナに乏しいことで、潤二漫画の魅力のひとつがその触れたら切れるような線にあることを考えれば二重に残念。
紙芝居的なカットや、できるだけ動かさないように…という魂胆が透けて見える不自然なアングルが目立つ。それでも8話なんかはほぼ作画崩壊といって良い事態に陥っている(同じキャラが毎カット違う顔)
後半戦では持ち直し、ラストの『富江』スペシャルを落とさなかったことは讃えたい。
次シリーズ『マニアック』ではこのあたり改善されるのか?ネトフリ資本を大いにぶん回していただきたい。