めちゃくちゃ面白くて、あっという間に全話ぶっ通しで観てしまった。
原作者の泰三子が実際に警察官だった頃の経験を元に描かれたエピソードは、その一つひとつに生々しいリアリティがある。
扱われる題材は「警察犬のご機嫌伺い」や「深夜の学校のパトロールが怖い」みたいなマヌケなものもあれば、凄惨な死亡事故や未成年への強姦事件といった深刻なものまで様々だが、どれも泰先生が長年のブラックな交番勤務で溜め込んだ業界への恨み言紛いの、ダーティで悪辣なギャグセンスが根底にあるので、話が必要以上に重くならずに楽しく観られる。
特に警察官の合コンと公用車事故がテーマになった第6話では、ダメ人間としての「警官あるある」を自虐ネタとして片っ端から詰め込んだような密度と熱量と悪意が凄まじく、全編通してずっと声出して爆笑してた。
ちなみに、劇中で「熊」と揶揄されるスキンヘッドでおっかない副所長の声を芸人のケンコバが演じていたのだが、まったく気づかなかった。
実は相当吹替が巧いってことだと思うので、今後もいろんなアニメで脇役をやってくれたら嬉しい。
