【2022年夏アニメ作品｛全13話｝】
何やら可愛らしい女子たちがわちゃわちゃ楽しそうなビジュアルとは裏腹に、クールなガンアクションでゴリゴリに見せ場を持ってくる構造、キービジュ詐欺ともいえるレベルの放送前のワクワクギミックとか、こういった“楽しいアニメ”を全力で体現してくれる作品が自分はやっぱり大好きなんですよね。
あと主題歌良いよなぁ。劇中を観ているとOPとEDそれぞれにしっかり役割を持った楽曲というのがよく分かる。〈主題歌〉という意味では特にEDが刺さる。(9話の後くらいが最も沁みる)
作画セクションでは輝かしい実績のある足立慎吾氏が初監督を務めた作品ということで、当初は気持ちハードル低めにみていたものの杞憂も杞憂だった。
特に前半部の盛り上げ方が素晴しい。私は4話のデート回がめっちゃ好き(尊い)です。(ここだけ5回くらい観ました)
1クールアニメのディレクションでこれだけのクオリティと作家性を表現されたら何の文句も出てこない。というか純粋にクリエイターとして凄すぎる。
勿論キャラクターデザインの強みも言わずもがな、まったく以て死角がない。
あと忘れてはならないのがボイスキャストの好演だね。
特筆すべきはやはり安済知佳。この手のキャラをやらせたらこの人は本当に溜め息が出るほど上手い。キャラクターに寄り添い、魅力を底上げしてくれる演者ってのは観ていて自然と惹き込まれる。
千束やたきな、本作のキャラがここまで魅力的なのはビジュアルのみに限った話ではない。造形と奥行きが緻密だからこそ深みが出るのだろう。
ヴィランである真島を演じた松岡禎丞も狂気が絶妙で見事だった。やはり彼は悪役を演じた方が性に合っているのではなかろうか？(勿論役者としてという意味で)個人的にはもっとこの手のキャラが見たいと思ってしまう。
まあ真島といえばラストが結構モヤってはいるんだが、それも含めて是非2期制作を期待したい。
というかアラン機関はまだまだ掘り下げれる。いや、しゃぶれるっしょ。
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［主題歌］
OP
ClariS「ALIVE」
ED
さユり「花の塔」
［挿入歌］
ClariS「ALIVE LycoReco Version」
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