【2023年冬アニメ作品{全11話}】
誰もが感じるジブリ的なニュアンスはともかく、世界観の壮大さとボーイミーツガールから始まる王道的な冒険譚の幕開けムードにはワクワクした。
ただ下界に降りて二国間戦争に主旋が切り替わってからは急激に薄めたカルピスみてぇな展開になってしまった感。
そもそもが劇場版在りきで製作されたオリアニらしいが、1クールでここまで露骨に尺稼ぎするアニメもこのご時世で珍しい気がする。
それでいて最終話の諸々の低燃費具合は、ある意味で本当に弐瓶作品らしいよなぁ…って思った。w
まぁいい加減弐瓶ワールドの世界観や設定に明確な理由付けを期待するのが野暮ってのは、もう既に多くの人々が理解している事だと思うが、薄っぺらい展開で引き延ばしてから雑にブン投げるのだけは止めてほしいってのが本音。
ビジュアルに限って言えば、そこは流石のポリピク。
無機質な中にも随所に奥行きを感じる背景や、のっぺりとした御馴染みのキャラモデリングも如何にも“らしい”造りにはなっていたと思う。
ただ同じCGアニメという土俵で、今期はオレンジ制作のトライガンのクオリティが圧倒的だったので、まあ安易に並べて比較するものではないにしろ申し訳無いが段々とチープに見えてきてしまった。キャラの表情の差異なんかは顕著だった。
大人の事情的にも映画で締め括るメリットもわからんでもないが、そもそもTV版で爆死したんじゃ元も子もないんで、せめて尺くらいはもうちょい巧く調整できなかったものか。
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[主題歌]
OP
ヨルシカ「テレパス」
ED
GReeeeN「ジュブナイル」
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