山下さんが実況上手過ぎる拳
冴えないサラリーマンと喧嘩強い兄ちゃんが仲良くなって裏格闘技の世界を上り詰めてくる話。
日本企業を模した会社間で、商談の決着を拳願という喧嘩試合で決めるというユニークな世界観。
序盤の野良試合はプロローグ的な感じで、中盤から始まる絶命トーナメントが本筋。
選手達の武術や身体能力、それもう人間じゃ無くね？って異能、たまに科学、ついでに企業間の暗躍も絡んで試合が進むのでマンネリ無く楽しめました。
こういうトーナメントの1回戦って、出場者の自己紹介的に強さをアピールする事が主で、一方的な展開が多いイメージなのですが、それぞれの選手や雇用主の背景が存外と描かれてて、試合自体の展開も楽しめましたし、負け側も今後どのようにストーリーに絡むのか気になる構成になってました。
寧ろ他の選手観てるのに満足して王馬達のメインストーリーたまに忘れそうになります笑
また、戦闘含めてキャラの多くはアニメ調のCGを活用していて、戦闘向きな躍動的な動きを再現してます。一方で回想等の重要なシーンでは独特な止め絵作画を使用していて、動きのない場面での雰囲気を出すのに一役買ってます。
ニコのシーンとか軽いCGで動いたらたぶん冷めちゃいますよね。1カット毎の細部にこだわる岸監督らしい面白い采配。
作品を原作以上のレベルに引き上げてる感じかしますね。素晴らしい。
点数内訳
世界観:3.5
ストーリー:4.0
キャラ:4.0
音:3.5
映像:4.0
スコア:3.8
