センカン

魔法少女にあこがれてのセンカンのレビュー・感想・評価

魔法少女にあこがれて(2024年製作のアニメ)
4.3
服の強度どうなってんだよ

魔法少女が好き過ぎて病んでる主人公うてなちゃんが、悪の幹部にスカウトされちゃうという異色の魔法少女もの。この設定だけでも結構面白いのですが、本作の魅力はうてなちゃんに秘められたドS性で発揮される魔法少女達への悪戯。あくまでファンなので倒したいとかではなく、極限まで魔法少女を虐め抜いた上で、反撃して自分に勝って欲しいという極まった変態性。なので勝っても負けても闘ってるだけで愉悦に浸れるという困った主人公。

とりあえず地上波で出来る限界の映像で攻めて来るので魔法少女達以上に責任持ってる大人達がヒヤヒヤしてそうな作品。

ただエロいだけならそんなにネタ続かないだろうってのが当初の予想だったのですが、何気にバトル物としてのストーリーがちゃんと面白い。魔法少女や悪の幹部達の覚醒とかが胸熱に描かれていて、バトルが盛り上がった末にエロで締めるって定番のオチでいつまでも観れるクオリティに昇華されてました。

ベストバウトは7話のアズール回ですかね。アズールのあの顔からのウテナの手のひら返しが素晴らし過ぎて、魔法少女の矜持とはと真剣に考えてしまいました。ただ魔法少女がやられる姿が好きなだけじゃなくて、その使命に殉じて最期まで諦めない姿こそがウテナちゃんの理想だっていう歪んでんのに野太い信念が痺れました。下衆を見る目の顔が素晴らしい。。。

点数内訳
世界観:4.5
ストーリー:4.0
キャラ:4.5
音:4.5
映像:4.0
スコア:4.3
センカン

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