シーズン1に続きシーズン2も面白かったです。
大まかな感想としてはシーズン1のときに書いたように、原作を忠実に再現しながらも更新された様々な学説とかは現代基準に反映されてロマンと残酷さが同居する歴史冒険モノ(といっても本来の仕事は人命救助だが)としての完成度は高かった。でもシーズン2では結構驚いたことが一つあって、今手元に原作漫画がないのですぐに確認はできないのだが、おそらくモヘンジョダロから続くラストの2話は今回のアニメ版での完全オリジナルだったと思うんですよね。最後のエピソードのラスト5分くらいにオリジナル要素を入れて未完に終わった原作漫画のオチを補完するようなことはするだろうなと思っていたが、ラスト2話が丸々オリジナルってのは流石に驚いた。
しかも四半世紀ほど前に原作漫画を読んだっきりな俺的には、こんなエピソードあったかな…あったかも…くらいに思ってしまうほど出来の良い完結編だったのである。これはF先生の筆致を正確に再現できる人がコミカライズしてこっそり原作の最後に挿入しても気付かない人もいるんじゃないだろうか。いやまぁ、絵柄がそっくりでもコマ割りとか構図とかセリフ回しで分かっちゃうかもしれないけど。
まぁとにかく面白アニメでしたね。タイムパトロールという組織の全容とかは流石によく分からんままでしたが、主人公であるぼんの成長と、彼をタイムパトロールに引き入れたリームとのお話がちゃんとまとまった感じになっていたので原作漫画の読者としてもこれが完結編ってことでいいんじゃないかなと思います。
無茶を言えばオリジナルでかなり完成度の高い『T・Pぼん』を作れるのなら年に1話ずつくらい新作を投下していってほしいが、まぁそれは無茶ってもんだろうな。面白かったです。