【2015年夏・2016年冬アニメ作品(※分割1クール){全13話}】
バンダイナムコの人気ゲームシリーズをアニメ化した作品。
人類の天敵〈アラガミ〉に対抗する特殊部隊〈ゴッドイーター〉たちの戦いを描いた作品。
全く知らない人の為に目茶苦茶ざっくり説明すると、「進撃の巨人」みたいな感じの世界観をイメージすればいいと思います。
言っちゃえばソフト発売に合わせて制作された販促用のPVアニメですね。
実際自分はまんまと同時期に買いましたからね、バンナムさん!
アニメ制作はゲーム内と同様にufotableが担当。
実写の照明技術をアニメーションに採用した少し独特な映像表現。
キャラクターの輪郭に特徴的な陰影を描くことで、背景や3DCGで表現されたアラガミにも視覚的にマッチしやすく、より美しくドラマチックなアニメーションに感じる。
毎度の事だが、これらの映像技術は本当に素晴らしいと思う。
シナリオ的にも決して嫌いではないんだが、如何せんゲームとの折り合いもあってか色々中途半端な所が多い気がする。
この辺りはきっと制作段階でもフワフワしてたんだろうな。
あと所々演出が若干クサい。
平尾隆之ってこんな感じだったかなぁ?
スロー映像を多用したり、ドラマチックに見せようとする意識は凄く伝わる。
椎名豪の音楽やハイクオリティな映像美と合わさって大分映画的な感じになってるからいいが…。
自分はまだ好きの範疇だったけど、合わない人は確実にいるだろうな。
キャラデザにも個性が出てて良い。
ただどーでもいいんだけど、これから怪物と殺し合いするってのに、どうして男女問わず皆んなあんなに薄着なんだろう。
バカンス気分なんですか?w
おやおやアリサさん、下乳が丸見えデスよ。(^ω^)ペロペロ←
でも正直TV放送当時の印象が悪すぎるな、あの計画性皆無のグダグダ具合のお陰で。
実際、当時リアルタイムで観ててかなりストレスだった。
初回第1話からいきなりの延期、その後も納期遅れで何度も落とす始末。
その分特番を挟んだ挙げ句、9話で一旦放送打ち切り。
その後は再放送で時間を稼ぎ、なんとか最後まで放送した流れ。
このクオリティから考えてキツイのは重々理解できる。
でも流石にブツ切りの上、分割の1クールはないわ。
こんな事になるなら、そもそも放送時期を次のクールにでも持ち越せば良かっただけなのでは?
事前に予想は出来ただろうし、幾らでも対処は出来たはずだと思うんだが。
そもそも立ち位置として販促用アニメって意味合いがあるのは勿論わかる。でもそこら辺諸々大人の事情が絡んでいるにしても、これはちょっと酷いよね。
まず内容を忘れてるし、何より観続けるモチベーションを削がれる。
てか、どんなに内容が良くてもこのテンポの悪さはTVアニメという媒体において割と致命的でしょ。
実際これさえなければ、総合的にはもっと評価されてもいい作品だったと思える。
正直ゲームはあまりハマらなくて途中で投げたが、アニメではグロテスクな世界観がより深堀りされていてストーリーに引き込まれやすかった。
特に第10話は絶望的なまでの神回、気付けばここだけ何度も観てる。
ぶっちゃけこの話の存在感だけで他の諸々が許されるレベルの完成度。
ここでED曲「荒廃地」の歌詞が活きてくる。
悲劇的なキャラ描写やラストの残酷な演出が猛烈に胸を穿つ。
語弊を恐れずに言えば、もはや空木イロハとこのエピソードだけでいい。
“繋いでゆくよ 託された命を”
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[主題歌]
OP
OLDCODEX「Feed A」
ED
naomi「荒廃地」
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