このレビューはネタバレを含みます
「問題のない人間なんているのだろうか」
バツ3の主人公、大豆田とわ子が三人の元夫に振り回されながらも幸せを求めて奮闘する新感覚ロマンティックコメディ。
・大豆田とわ子(松たか子)
本作の主人公。建設会社「しろくまハウジング」の社長。バツ3。
最初の夫・八作との間に産まれた中学3年生の娘・唄(豊嶋花)と二人暮らし。
・田中八作(松田龍平)
とわ子の最初の夫。東京・奥渋谷のレストラン「オペレッタ」のオーナー兼ギャルソン。
・佐藤鹿太郎(角田晃広)
とわ子の2番目の夫。ファッションカメラマン。
・中村慎森(岡田将生)
とわ子の3番目の夫。「しろくまハウジング」の顧問弁護士。パンダが好き。
・小鳥遊大史(オダギリジョー)
外資系ファンド・マディソンパートナーズの法務部長。
・綿来かごめ(市川実日子)
とわ子の30年来の親友。
・ナレーション(伊藤沙莉)
・フードスタイリスト(飯島奈美)
第1話「3回結婚して3回離婚した。でも私は幸せを諦めない」
"世間は気にするな。私はすくすく育ってる“
"あ、シーズン2だ。シーズン2とシーズン3が揃った”
"お醤油のどこからでも切れますってあれ、たまにどこからも切れないときありませんか“
"言葉にしてしまうと、感情が言葉に上書きされてしまう気がして“
"一人でも大丈夫だけど、誰かに大事にされたい”
第2話「明かされる離婚の秘密と男の本音」
"こんばんは、すき焼き”
"清少納言とステーションワゴンくらい関係ない”
"(どうして割り切れないの?)
幸せだったからでしょ、いいことだってあったからでしょ“
"スポーツの世界の一番は勝った人じゃないよ。good loser。負けた時に何を思ったか、何をしたかで本当の勝者は決まるんだよ“
"女性の過去になれるって幸せなことじゃないですか“
"今の言葉が私の苺のタルトかも”
"別れたけどさ、今でも一緒に生きてると思ってるよ“
第3話「全俺が泣いた〜器が小さい男の恋」
"戦国武将じゃなくても切腹したい気分“
"人の嘘を補完しはじめたら騙されてる証拠ですね“
"アラームのスヌーズは3回目から奈落の始まり“
"器はさ、小さくすればいいんだよ。
思ってたことと違うな、やってらんないなって時はあるよ。で、そういう時にさ、我慢することないんだよ。一人で乗り越えることなんてないんだよ。愚痴こぼしていこうよ、泣き言いっていこうよ。
器が小さかろうとなんだろうとさ、もう愚痴ぐらいこぼしていかなきゃ、もうやってらんないでしょ“
"人間めんどくさいなぁ“
第4話「嘘と嘘が絡み合う二人の三角関係」
"もうひとつの人生“
"人が「別に」って言うときは、「別に」なことじゃないときですよね“
"モテて困っている?なにそれSF?“
"反省してる時に食べるものって何?生の牛蒡とか蓋開けてすぐの小籠包とか?“
"あまりにも自然にモテるから、オーガニックなホストって呼ばれてた“
"モテたい人にモテなきゃ意味ないですよ“
"いるといないとじゃ大違いなんだよ“
"残らない別れなんてないよ“
第5話「前編完結へ〜4度目のプロポーズ」
"離婚は褒められたもんじゃない。だけど、離婚より悪いのは他人の家庭に口出す奴だ“
"どこのワールドでも離婚してると思いますよ“
"大丈夫でしょ。飲食やってるとわかるけど、世の中のサプライズパーティーの半分は本人にバレてますよ“
"ちょ、ちょっと、自分のドラマの主題歌歌うのやめてくださいって“
"失敗なんて無いんですよ。人生に失敗はあったって、失敗した人生なんて無いと思います“
"いいことは言えますよ、ただそれを実践できないだけで“
第6話「第1章完結・全員集合地獄の餃子パーティー」
"冬の便座は命を刻むよ“
"ダメな男トレーディングカード作れそうだね“
"言えたことですよ、言えたことだけが気持ちなんですよ“
"餃子ってもっと和気藹々と作るもんじゃなかった?“
"それは楽しみだな。その顔見るの“
第7話「第2章スタート!最後の恋のはじまりは突然に」
"何、あのメガネのかけ方。メガネいらないよね“
"面倒上等、厄介上等“
"利益を得る事は大事だよ。だけど、一番じゃない。一番大事なのはそこで働いてる人だから“
"僕は、やっぱり君のことが好きなんだよね。
焼肉が好き。焼肉は僕のこと好きじゃないけど、僕は焼肉が好き。そういう意味で“
"君だってさっきから慎森がシンシン食べてる状態だったけど、言わないようにしてたよ“
"なんでだろうねぇー、なんで人間って何歳になっても寂しくなっちゃうんだろうねぇー“
"人生って小説や映画じゃないもん。幸せな結末も、悲しい結末も、やり残したこともない。あるのはその人がどういう人だったかっていうことだけです。
だから、人生には二つルールがある。
亡くなった人を不幸だと思ってはならない。
生きてる人は幸せを目指さなければならない。
人は時々寂しくなるけど、人生を楽しめる、楽しんでいいに決まってる“
第8話「ファミレスの密会〜仕事、恋、揺れる感情」
"そんなエアコンみたいに、あったかいの冷たいのって切り替え出来ません“
"好きではありません。スポーツと怪我の両方が好きみたいに言わないで下さい“
"いいんですよ。あのほうが思い出になるでしょ“
"ま、小さいことなんですけどね。ちょっとボタンを押すだけのことに、ちょっと疲れる感じ。そういう時に、あ、意外と私、独りで生きるのがめんどくさいほうなのかもなって思います。何にもしてないのに明るくて音楽が鳴っててあったかいってのに憧れます“
"あと何個目かのボタンを押した時に、したいって思うのかもしれません“
"それ、分けませんか?“
"あ、トラック乗っちゃいましたね”
第9話「最後の決断・幸せの行方」
"(違うよ、人生を一緒に生きるパートナーだよ。)ふふん、それプロポーズだね“
"社長の寿退社って聞いたことある?“
"英字新聞マン・無意識過剰マン“
"なに?ここってストーカーセンター?“
"一旦転がり出したらもう止まらなくて“
"人によって一瞬って違う“
"まぁ人生って長いから“
"ポケットから千円♪去年の千円♪“
"そういうのがさ、あったのかもしれないよね“
最終話「最終回… なのに新たな恋!?」
"一匹オオカミ“
"素直にそう言えるって素敵だね“
"でも、誰だって心に穴を持って生まれてきてさ、それ埋めるためにジタバタして生きてるんだもん“
"あのさ、面倒臭いから一回しか言わないし、理由言うのも、感想言われるのも嫌なんだけど…。私やっぱり医者になる、医者目指して勉強する。以上“
"羊出る前に寝ちゃったよ“
"今更だっていいよ“
"僕だって自分の目的地に向かって歩いてるよ“
"僕たちはみんな君の事が好きだってこと。大豆田とわ子は最高だってことだよ“
"シナモンロール“
"大豆田とわ子と三人の元夫、ありがとう“
さすがの坂元裕二脚本。
・ユーモラス×シリアスのバランス
・相変わらず(全部書き起こしたいくらい)いい台詞が多い
・何気ない伏線、テンポ、台詞回し、ポイントを突く台詞、あるある、共感
・時折出てくるフードスタイリスト飯島奈美さん作の料理が地味に飯テロ
・エンディングの味
・とわ子の娘の唄(豊嶋花)と伊藤沙莉のナレーションがいいアクセント
・タイトルコールとまた来週を主人公に言わせちゃう感じが好き
劇的に物事が変わったということはないけれど、いろんなこと(出会い、別れ、誰かのひと言)を経て少し変わったりする。全然上手くはまらなかった網戸をはめれるようになったみたいに。
些細で何気のないことだけど、そんなことを教えてくれるドラマでした。
英字新聞柄のシャツを着て笑っている4人。素敵な最終話だったな。
※チェインストーリー(GYAO配信)
物語の舞台となるのは、本編で田中八作が働くレストラン『オペレッタ』。弁護士・中村慎森も、カメラマン・佐藤鹿太郎も、この世界では、八作とともに『オペレッタ』で日替わりシェフを務めている。そして、彼らはまだ大豆田とわ子を知らない。そんなちょっとした世界の、ちょっとしたお話。(パラレルワールド)
#1 忘れられたビンゴマシン
"勘違いから恋が始まるのは、映画の中の女子高生と現実世界のストーカーだけですよ“
"なんでもいいと言われて、なんでもよかった試しがない“
#2 カスピ海4個分のうそ
"嘘には大きいも小さいもない”
#3 フリマとTシャツ、時々馬場
"失いそうになって知った愛は、真実の愛だからね“
#4 水曜日のラザニア
"0の数だって、ひとつ増えれば人を狂わせる数になるんですよ“
"水曜日のシェフのファンです“
"本当のことは大抵わからない。それでも世界はうまく回っていく“
#5 ボックス席が気になる
"なにが嫌いかを考えるのが、先ず嫌いです“
"その口の中は意地悪のダムだね“
"人間関係そんなアイスのくじみたいに当たり外れで判断できますか?
当たりを引いたと思っても、それは出会ったときのピークで、落ちてく一方じゃないですか。すれ違ったな、外れかも、本当の仲が試されるのはここからです。話し合いましょう“
#6 愛の誤作動
"likeの意味で言った好きが、loveの意味で受け取られてしまうことです“
"ちゃんと言った方がいいですよ。自分にそういう気持ちがないなら“
"皆さんも愛の誤作動にはくれぐれもご注意を!“
#7 クイズ・デジャヴ
"怒涛の5連勤を終え、世界中の地面が布団だったらいいのに、と思っているハ作“
"「もうだめかもしれない」って深刻なトーンで言うけどさ、その話の続きにギャップがありすぎるんだよお前“
"寝起きに効きますよ、ぬれおかき“
#8 スズキの誘惑
"ならないです。万が一なったら明日以降、焼肉屋に行って下さい“
"口コミの答え合わせになっていいんですか?“
"それ乾電池を燃えるごみに捨てるくらい罪ですよ、飲み放題で頼んだ瓶ビールを家に持ち帰るくらいの罪とも言えるな“
"中村、佐藤、田中によるスズキフェアですか“
"真面目に生きていると、ついつい大事なことや好きなものを忘れてしまう。そこで嘘をつかなければ、きっとまた思い出せる様になる“
#9 どうも。ナレーターです
"今の時代、誰かと繋がってるように見えて独りなのも普通ですから“
"「言わない」と「思っていない」は違います“
#10 大豆田とわ子と三人の男たち