題名:シークレットインベーション
鑑賞日時:2023年7月30日
鑑賞方法:Disney+
評価:3.6(MAX5.0)
『侵略されているのに誰が侵略者か分からないんだ…』
鑑賞期間:2023/7/4~2023/7/30
2023年27本目
≪良≫
MCU史上最も硬派なポリティカルサスペンス
少なくとも前半は非常に面白かった。何者にもなれるスクラル人反乱軍の脅威がしっかり描かれていたと思う。反乱軍のリーダーであるグラヴィクのキャラ造詣も見事で彼の正義にも納得できる部分があったのは良。
『キャプテンマーベル』以降、あの陽気な捜査官がいかにしてシールドの最高司令官にまで上り詰めたのか、という謎が一つ解決されたのは大きい。これまでのMCUではほとんど隙を見せなかったニック・フューリーの人間らしい一面、盟友タロスとの掛け合いが見れたのも良かった。
≪悪≫
脚本が壊滅的だった。
主要人物の犠牲と6話もかけて迎えた“対決””結末”には誰も納得できないだろう。なぜヴィラン側に強化アイテムを渡したのかも謎である。絵面は面白いが、ただそれだけだ。ニックとグラヴィクの決着があのような形で終わってしまっていいわけがない。スクラル人との約束は果たされず、問題は何も解決していないどころか、新しい混沌を生み出して次回作に丸投げ。
≪まとめ≫
挑戦的な題材に挑んでは上手くいっていないMCUドラマシリーズをこれまで何度も見てきたが、このジャンルでここまで“分かりやすい失敗”をしてしまっているのは異常事態では…
以上