ソラアユム

忍びの家 House of Ninjasのソラアユムのレビュー・感想・評価

忍びの家 House of Ninjas(2024年製作のドラマ)
3.7
題名:忍びの家 House of Ninjas
鑑賞日時:2024年2月22日
鑑賞方法:Netflix
評価:3.7(MAX5.0)

『最高の忍びは影となれ。誰にも知られなくていい。』


□鑑賞期間:2024/2/15~2/22
2024年7本目

□服部半蔵の末裔の活躍を描くアクションドラマ

壮大な前振りに近い終わり方で消化不良感は否めない。決着はS2までお預けか。

服部一族の末裔と密かに復活を果たした風魔党が日本の現代社会の裏で暗躍していた、という少年漫画然とした設定を、説得力のある絵作りをもってして実写で描いた所は大変良かった。所々のアクションのクオリティも高い。山田孝之はやはり別格の存在感だ。

とはいえ、音楽使いが独特で、日本が舞台で忍を題材にした話なのにブルースやらカントリーミュージックやらがBGMとして使われていてすごく奇妙。シリアスともコメディともいえない微妙な空気を作り出していて、個人的にはそこがノイズだった。

イデオロギーの対立という側面においても納得しづらい所が多い。政府の犬と化し、規定に縛られた服部一族よりも、自由で個人的な思想が尊重される生き方を選べる風魔党のほうが、随分好感が持てるのだが。大量殺戮といった組織的に掲げている風魔の思想は物騒だけれど、服部一族の上位組織である忍管理局の連中も保身に走るいけ好かない連中ばかり。要するにどちら側にも肩入れして見ることができず、なんだか中途半端に見えるのだ。

□まとめ
S1がとても良いところで終わったのでS2は面白くなる予感がする。


以上