大麦こむぎ

TOKYO MER~走る緊急救命室~の大麦こむぎのレビュー・感想・評価

TOKYO MER~走る緊急救命室~(2021年製作のドラマ)
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「でも、待ってるだけじゃ助けられない命ってのも、ありますから」

世間にバレたらマズい過去を持つ喜多見が、とにかく善で、光で、ヒーローで。もう本当に格好良かった。こういうお仕事ドラマって成長を主軸に描かれることが多いけど、喜多見は初めから処置も早くて指示も的確、人当たりも良くてパーフェクト。自分が怪我した時に来て欲しいお医者さんナンバーワンです。
鈴木亮平、あの台詞量ほんとうにすごい。オペ途中にもいちいち「ありがとう」という声掛けをする喜多見は理想の上司でもあるんだよなあ。
あと華やかで最前線に立つことの多い菜々緒を最高のサポーター役に抜擢していたの、超良かった。今まで観た菜々緒の中でいちばん好きだったな。

ラストシーンがすごく好き。最後までブレずに喜多見という人間を描き切るからこそのオチだろうなって思って。なんで、どうして、そう思う気持ちは痛いほど分かるし、でも同時に喜多見がそういう人間だということも、そしてそんな喜多見だから着いていきたいって思っていることも事実で。医者としての覚悟、葛藤、悔しさ、そして悲しくなる安堵。全てが詰まった最終回のそのオチが見事でした。

そうそうメインテーマが聴きたいなって思ってサントラ見てたら「音羽の恋」っていう曲を見つけて変な声出ました…。そうか、そうなのね。

シーズン2、待ってます!