視聴したのは半年前だけどFilmarksに掲載されたのでレビュー。

これまで『’Cause You’re My Boy』や『2gether』で主人公の親友ポジションだったKhaotungくんの満を持しての主役デビュー作が、『Dark Blue Kiss』のSunことPoddとのBLになる辺りがタイドラマあるある！
(サブカップルが『2gether』のMan&Typeの二人と言うのもまたね…)

それがまさかのいきなり『グリーン・デスティニー』的ワイヤーアクションで始まるというトンデモなさ！(しかも下ネタ…笑)
で、その後は『Tharn Type』を逆パターンでライト＆コミカル色を強めにして、かつブロマンス要素を加えた感じなんだけども……Podd演じるTonhonの典型的なホモフォビア＆マッチョイズム全開なハラスメント描写＆数々の下ネタをコメディとして楽しめるかどうかで本作の評価が別れるんじゃないかな。

(『Tharn Type』の"Tharnのハラスメントを許容できるか問題"と似ているけど、ハラスメント行為の主体がゲイのTharnだろうがマッチョ野郎のTonhonだろうが、受け手の感情によってはどっちも結構なハラスメントになって一発アウト！……って言うのがよくわかる好例かも)

(男女共通で"可愛い子はいじめたくなっちゃう"っていう気持ちもわからなくはないから…あくまでもファンタジーとして割り切って楽しむべきかと)

(とは言え、Tonhonの異常な距離感の近さ！笑)

(Podd&Khaotung&Toptap&Mikeみんなが芸達者だから四人のわちゃわちゃ感はとっても心地いい！…って思えるのも他ドラマで見慣れた面々だからこそ)

Chonlateeのセクシュアリティが予め母親＆女子友に受け入れられている設定なのがタイBLドラマも日々アップデートされている感じがしてグッド！
(３人の会話シーンは常にガールズトーク的な面白さが溢れていていいね)
(母が息子に「同意を得ずにいきなりキスしたのは間違いだけど、彼への愛を告白したのは間違っていない」とちゃんと諭してあげる辺りもまともだし、その後に続く「嘘の自分を愛されるよりも本当の自分を嫌われた方がいい」的な台詞が素晴らしい)

ただし、『Happy Birthday』の可憐少女だったJanちゃんが演じる新人風俗嬢と『’Cause You’re My Boy』のNeoくん演じるチャラ男風新入生Naはどっちもミスキャストな気がするけど……「イメチェンを狙う時期も必要なんだよね、きっと」と勝手に理解。
(Naの超ポジティブ・キャラがナイス！…ってか最強レベルにイイ奴過ぎる!!)

(Tonhonの部屋にある映画ポスターが『シャイニング』と『タクシードライバー』なセンス！そしてChonlateeの読んでいる漫画が『I”s』なセンス!!)

「突然どうした？」ってなるEp.8以降の急展開についていけないのがもったいないかな。
(飲み会でのキスの件も流れがよくわからないし、それをライバルから送られてきたぐらいで傷ついてたら精神持たないっしょ…ってか全然信頼してないじゃん……ってかだったらNaと付き合っとけよ！………と、最終回直前の危機感の煽り方が雑すぎて引っ張りになってないってば！)

(深酒な上での飲酒運転をしれっと描写しているのもアウトだと思うけど…)

で、最終的な問題解決方法がまた「倫理的にそれでいいの？」って感じの仰天オチ……まぁそういう解決方法があっても悪くないだろう、って受け入れるしかないのかな(笑)

カオタンお目当てに見たのですが、雰囲気2gatherみたいなコメディ調で見やすかった、見やすかったんだがな！ラストがな！衝撃的すぎる！あのラスト！なんだよ！

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