ねまる

エイリアニスト NY殺人ファイル シーズン1のねまるのレビュー・感想・評価

4.0
異常犯罪を理解しようとする、精神病の医者=エイリアニストのラズローと、その友人で新聞の絵描きジョンの二人が、
19世紀末のNYで起こる残虐な事件を解決するために奮闘する物語。

とにかく衣装、セット共に超豪華!
衣装と建物観てるだけで、見応えがある。
それを身に纏うキャストもね。

主人公の精神科医ラズローにダニエル・ブリュール。
ラズローの掴めなさとか、トラウマとか、犯人に共感しようとする危うさとか、とにかく繊細な感情の表現が流石の演技力。

その相棒ジョンがルーク・エヴァンス。
優しくて、人間らしくて、すごくいい人。
誰に対しても親切過ぎて、しょっちゅう巻き込まれる。

ジョンの幼馴染で、NY市警唯一の女性サラがダコタ・ファニング。
コルセットで失神したと言っていたけど、当時の衣装が超似合う!
警察チーム、ルーズベルトくらいしかまともな人いないから二人が華。

そして、今まで見たサスペンスドラマで一番レベルで、死体がグロテスク。

ただ言いたいのは、作品自体がホラーなわけではない!確かにインパクトの強い描写は多いんだけど、ホラーにしたいわけではないんだよ!!!

シャーロックなどの構図と同じで、
異常心理を理解しようとのめり込む友人をなんとかこの世界に引き止めようと一緒に行動してる、っていう印象かな。

サスペンスではあるけど、
ジョン→サラ→ラズロー
という恋愛模様もあるったり、
恋愛の描写に人間らしさを感じる。

オススメは8話のジョンとラズローの恋愛トーク。冷たく重い雰囲気の中でもにんまりしてしまうあったかいシーン。

ラズローは狂気や犯人の思考を理解しようとのめり込み過ぎて、人間らしさを失っていくのかなと思ったけど、そうじゃなくて、
ラズロー自身が自分の過去を乗り越えていくような場面もあって、
最初はジョン派だったんだけど、だんだんラズローの良さに気付いていくところも…

莫大な製作費かけてるそうだから、シーズン2出来るか分からないけど、
まだまだこのチームの活躍見たいです、私!!
ねまる

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