あぐり

私たちのブルースのあぐりのレビュー・感想・評価

私たちのブルース(2022年製作のドラマ)
4.4
私たちのブルース
総合点 : 4.5

内容
…★★★★☆(4.5)

演出
…★★★★☆(4.5)

個人的にハマったかどうか
…★★★★☆

内容ともかく、20話かけてじわじわとブルースの世界に引き込まれていき、そして迎えたあの最終話、すごく良かった…。ドラマって終わりよければ全てよしな節あるよね、、笑
静かな余韻に包まれて、今とても済州島が恋しいです。

ブルースとは聞いていたものの、取り扱う問題は想像以上に全部ヘビー。加えてそれらをあまりに直接的に描いているために救いようがなくて、もはや世の中に絶望感を抱いてしまうレベル。でも結局最後は円満に解決、みたいな雰囲気(しかも一つの話につき2,3話)だから奥深さを感じられないな~と思っていて。

でもそんな内容の中で救いになっていたのは人と人との繋がりだったのよ…。
題名が全部、“○○と○○”ってなってるように、主人公が1人じゃなくて、全体を通して人と人との繋がりを描いていたのがすごく良かった。物事の描き方はあんまり繊細じゃなかったけど()、人物の描き方がびっくりするくらい繊細で、誰の立場も理解できてしまうのがすごかった。
最初は、済州島だからこその完成された密接なコミュニティを私たちが除きに行っている気分だったけど、回を重ねるごとに自分もそのコミュニティの一員になっている気分になるくらい引き込まれていた。
どんな一大事件が起きても、周りの人達はいつもと変わらない日常を過ごしている。これは済州島での過ぎていく問題の一つにすぎないんだなと思わせられるようだった。

最初はハマれないな~と思っていたけど、海に似合った陽気な雰囲気の世界観やそれを演出するost、また日常を切り取ったかのような演出など、重いブルースをブルースで終わらせず、しっかりと世界観に引き込んでいく演出の数々のおかげで、最後は後味よく終われた

付け足しのようになってしまうけど、勿論のこと役を完璧に消化してくれたベテラン俳優陣のおかげでこうやってこのドラマに入り込めたのは事実で、このドラマの信頼感に繋がっていたな~、と。個人的には、ベテラン俳優陣の中で頑張ってた新人俳優のペヒョンソンくんとノユンソちゃんの演技が光ってたと思う。これからの活躍に期待!!
あぐり

あぐり