あぐり

賢い医師生活 シーズン2のあぐりのレビュー・感想・評価

賢い医師生活 シーズン2(2021年製作のドラマ)
5.0
賢い医師生活S1.2
総合点 : 5.0

内容
…★★★★★+

演出
…★★★★★

個人的にハマったかどうか
…★★★★★(4.8)

登下校中のモチベで、イッキ見するのが勿体無くて何週間もかけて見た。間違いなく私のヒーリングドラマだった…。
シンウォノ監督ニムもイウジョン作家ニムも、実は賢医が初めてだったんだけど、見れば見るほど皆が絶賛する理由が分かった。
まず何より、キャラ立てが凄く上手かった。あるあるなのかもしれないが、大抵のドラマ(特にラブコメ)はキャラクターがあからさますぎることが多い。(それも良さだったりする) 賢医は、一貫性のあるそれぞれのキャラクターを、序盤で少し説明しながらも、回を重ねるごとに徐々に引き込ませる。人の性格って一言では説明できないもんね。あ、あの口癖。あのちょっとした行動の癖も。一人一人のキャラクターがあまりにも手を込んで作られてる。主人公の5人に限らず、サブキャラまでも。同時進行で描く5人それぞれのエピソードが、綺麗に入り組んで5人の日常になっていた。リアルな人物像と、そのリアルな日常を描く繊細すぎる脚本で、回を重ねれば重ねるほどその賢医ワールドに入り込んでいた。
元々、医療ドラマのよくある登場シーン(危機的状況にタイミング良く後光が差しながら現れる的な(偏見))とかをあまり好んでなくて、まぁ振り切れれば楽しめるんだけど…笑 そういうのが一切無い賢医は私の中でどストライクだったのよね…。財閥のゴタゴタも、政治家の手術があーだこーだも、医療ミスがどうとかそういうあるある(全部偏見)が一切無くて。あるのは、患者に寄り添う医師の物語や、医師自身の成長、そして仲間との食事、バンド。主人公5人だけじゃ作れない、患者と、周りの医師達と、家族との日常だけを描いていた。こだわり抜かれたカメラワークに、淡々としたカット、それ故の切り取られた日常感。全てが天才的だった。語り出したら止まらないけど、賢医は本当に私のモチベだった。ククズが恋しすぎる今日この頃。S3はまだですか…
あぐり

あぐり