あぐり

五月の青春のあぐりのネタバレレビュー・内容・結末

五月の青春(2021年製作のドラマ)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

5月の青春
総合点 : 4.8

内容
…★★★★★(4.8)

演出
…★★★★★+

個人的にハマったかどうか
…★★★★★

かなり辛い内容だと聞いていたので、万全な状態で見るべくずっと温めていた作品でした。

実際に見ると、想像以上に重い内容で後半はずっと泣きっぱなし。ですがあんなにも辛い内容だったはずなのに、完走後思い出すのは暖かい思い出や、二人のひたむきでピュアな恋模様ばかりでした。
ただ切ないだけではなく、二人の美しい恋がしっかりと心に刻まれるこのドラマに、本当に出会えて良かったなと思っています。

レトロな演出と言われると、少し派手目な衣装などを思い浮かべたりするかもしれません。けれどこのドラマは、素朴さのある上品な演出のドラマでした。運命的でロマンチックに描きながらも、ostや映像の色味から感じられる空気感はとても落ち着いていました。その静かで落ち着いた演出によって、この時代をとてもリアルに感じられたドラマでした。
何故この選択をした?と思ってしまうような展開がしばしば見受けられましたが、光州事件が起こる過程を映画ではないドラマならではの丁寧さで描いた脚本は感嘆に値するものでした✨

(このドラマをまだ見ていない方は絶対にこの先を読まないでください!! ネタバレは見ずに見てもらいたい、、、)



ロミオとジュリエットのようでドラマチックな内容のこのドラマで、一番“リアルさ”を感じたのは、ヒテの父がミョンヒを殺そうとしているのに結局は殺せず、ミョンヒはただただ光州事件に巻き込まれた故に殺されてしまった、というところでした。
殺され方があまりにもあっけなく、そのあっけなさがまたとてもリアルで切なく、涙が止まりませんでした。
この時代、本当にミョンヒテのようなカップルがいたんだろうな…と思っては心が痛くなりました。
あぐり

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