このレビューはネタバレを含みます
オリジナルストーリーながら紛うことなき寄生獣であり、この形式なら無限に実写作品が生まれても誰も損しないと思った。
原作から変化を加えるところと加えないところのバランスが絶妙。
相手の首根っこに刃を突き付けるシーンが多く、そのシーンは総じてCGのチープさが目立っていたけど、動きのあるシーンは質感を補って余りある出来栄えだった。
同時に、当時であのクオリティなのだから後にアカデミー賞視覚効果賞を取ることになる山崎貴流石やっぱすごいなぁとも思い直したかな。
新一が心臓を貫かれた時とハイジの寄生の仕方が酷似していたから、スインの生身のかっこいいアクションに期待した…というか明らかに期待させてたけどそれがなかったのは意外だった。
まあ狙いとしては、15分しか活動できないという枷をつけたくて、覚醒はシーズン2に取っておいたってことかな。
最後にサプライズで登場する新一のキャストは菅田将暉だったけど、普通に染谷将太で見てみたかった感もある。
まあそう思うのは自分がMCUに慣れてるからだろうな。
世界線や設定が違えどキャストを同じにしたっていいっていう考えはMCU病なんだろう。
右手にカメラが寄ってはいたけど、ミギーが現役のままなら結構原作改変とかヤバそうな領域に足を踏み入れそうだから、多分もうお別れはしてる気がする。
経験豊富な詳しいだけの人の方が良さそうだなぁ。
それが韓国ノワール感が強い作風にも合ってるし。
ただやっぱりミギーとの楽しげな会話劇も見たい。
ミギーが恋しい。
あとひとつ言うなら、踏襲したり避けたりの一手一手が正確ではあったけど、どうしても今作の田宮良子枠は田宮良子モドキでしか無かったのが残念。
去年の幽遊白書にも驚いたけど、ここに来てネトフリ実写作品が熱いかもしれない。