題名:少年は世界をのみこむ
鑑賞日時:2024年2月1日
鑑賞方法:Netflix
評価:3.7(MAX5.0)
『未来が視えても黙っておく。幸せには不幸がつきものだ。』
□鑑賞期間:2024/1/17~2/1
2024年4本目
□1980年代のオーストラリア ブリスベン郊外を舞台にした少年の壮絶な運命を描き出したトレント・ダルトン著のベストセラー小説のドラマ化作品
いかにも原作小説らしい作品だった。良くも悪くも。
主人公イーライの環境の変化と境遇は壮絶極まりないのだが、12歳の少年の視点から描かれる世界は明るく希望に満ちている。未来を断片的に知覚できる無口で聡明な兄と共に懸命に生きる姿は微笑ましく愛おしい。
とはいえ、ストーリーの起伏は乏しくて全体的にアッサリとしている印象だ。その分、人物描写が鋭いかというとそうでもなく、恐らく原作でじっくりと描かれているであろうケイトリンとイーライの関係性の変化も唐突で、性急に感じる。オーストラリア(もっというとブリスベン)のその当時の社会情勢や背景を理解していると楽しめたのかもしれないが、初見勢からするとその要素をくみ取ることもできないし、脱獄王スリム・ハリデーについては完全に誰それ?状態ではある。
□まとめ
原作はいつか読もうかなと。基本的におすすめはしない。
以上