題名：もうすぐ死にます
鑑賞日時：2024年1月21日
鑑賞方法：Amazon Prime Video
評価：3.9（MAX5.0）
『潔く死にたかった。それが俺の唯一の望みだったのに…』
□鑑賞期間：2024/1/9～2024/1/21
2024年2本目
□就活に失敗し、全財産を失ったフリーターが自殺したことにより数奇な運命に巻き込まれていく様を描いたSFドラマ
自殺という重罪を犯した罰として、“生まれ変わりと死”を12回体験する中で、主人公が成長する様を描いていく。特筆すべきは転生物の中でも類を見ない奇天烈で斬新な設定だ。
12人分の死に様を全8話分で描くのだから、展開は勿論忙しない。しかし、アクション、グロテスク、サイコパスと恋愛ロマンスに感動ストーリーの韓国作品要素の詰め合わせには大いに満足。次はどんな人物に転生するのか楽しみだったし、エピソードが進むにつれて無関係に見えた転生先の人物同士が繋がり始める面白さもある。
とはいえ、韓国特有の感動の押し売りや激甘ロマンスと『ジョン・ウィック』並みのアングラな世界観の殺し屋アクションやサイコスリラー要素の落差にやや胃もたれする瞬間はあった。メッセージも単純明瞭で分かりやすいため、生死の狭間での“死”と主人公の問答もしつこく感じてしまう。設定の性質上仕方ないこととはいえ、あまりにも迂闊で愚かすぎる主人公にも好感は持てない。
□まとめ
メッセージ性の強さは気にはなるがエンタメ作品としても充分楽しめる。
以上
