さうすぽー

VIVANTのさうすぽーのレビュー・感想・評価

VIVANT(2023年製作のドラマ)
3.9
自己満足点 77点

日本の地上波TVのドラマでここまでお金のかかったスケールの大きい作品も珍しいと思います。
今までは全然予算を出さない分、視聴率にこだわるために安いお仕事ものや若者の恋愛ものばかりで自分はハマらない作品ばかりでした。
しかし、今作に関しては「やれば出来るじゃん!」と関心してしまいました!

また、モンゴルロケや激しいカースタント、緻密な伏線等、普段Netflix等のサブスクで観るような面白い要素があって最後まで飽きることなく観れました!

また今回、「日本版オーシャンズ11かアベンジャーズかよ!」と突っ込みたくなる程の豪華なキャストで、堺雅人や阿部寛、二階堂ふみ、二宮和也、松坂桃李、役所広司といった主役級のキャストが集まった結果、華もあって素晴らしい演技も堪能出来ました。

特に、堺雅人演じる乃木憂助は二重人格で片方は冴えない商社マンでもう片方は別班という複雑な役を難なくこなしていて脱帽です。
特に、4話のラストの豹変ぶりは本当に凄かったです!


一応細かい所まで観ると突っ込みどころや「?」な部分もあります。
モンゴルの隣国という設定の架空の国バルカの首都の街並みでウランバートルの有名なチンギス・ハーン像を映してしまってたり、少女ジャミーンの"善悪"の区別が曖昧です。
あと日本の公安を美化し過ぎてもいるし、役所広司と二宮和也率いる「テント」のしてる事にも若干「?」な所もありました。

ただ、それを踏まえても考察しながら観たいという欲をそそられるストーリー展開やスケールの大きいに充分堪能出来ました。