ねまる

最高の教師 1年後、私は生徒に■されたのねまるのレビュー・感想・評価

3.9
松岡茉優
天才。間違いない。

松下洸平
かっこいい、の演技がワンパターンで、連ドラよく出る分余計それがくるのが苦手だったんだけど、今回の夫役はそれが本当に癒しだった。主人公が家に帰ってきて松下洸平が待ってるだけで、同じ気分で暖かくて、泣きそうになった。

芦田愛菜
しばらく女優芦田愛菜を観ていなかったせいか、鵜久森さんとして繰り出される言葉の重みに、天才子役を見せつけられた。すっっごい重いの。このドラマ共通して芝居がかってて、繰り返し繰り返し台詞と泣きと台詞。その空気を1話で作り出した。
鵜久森さんの笑顔、胸が痛くなる。

山時聡真
バトンタッチ2話。感情を荒げるのが恐ろしくリアルで、自分がその思いをぶつけられてる気分。ごめんね、本当にそれでいいんですか、からの全部ぶちまける。時には感情のストッパーを外して、気が済むまで自分の感情をぶつけないといけないこともあるよね。

窪塚愛流
いつから、いつからこんなにパパそっくりになったの!?若い頃の窪塚洋介が頭に何度もよぎる。あの唯一無二のかっこよさが、遺伝子として確かに引き継がれているんだ。パパの二番煎じになる必要は無いと思うけど、新しい若者のアイコンになって欲しい。

詩羽
椎名林檎のセブンティーンの説得力。後半暗くなるからこそ、その回のエンタメとメッセージの共存が良い回だったなぁ。
小中高までって、なんだか個性、嫌われるよね。でも、自分がこうありたいと思う自分を守ることって、こう言う時こそ大事だと思うんだよ。信じて。

當真あみ
好きって感情を伝えること、自分の感情を自分のために伝えることの身勝手さ。
そんなことないんだよな。大きな声で自信を持って好きって伝えたいし、それを否定されることなんて、これっぽっちもないんだよ。
目に涙をいっぱいためる、當真あみちゃんの透明感に全て嘘が無かった。

青木柚
こんな悪い顔出来る子だったの!!この悪い顔して出てきて、ヤンクミに殴られて終わるみたいな役柄では勿体なくないか?と思ったくらいで、でもヤンクミは出てこないし、最後までクラスの生徒とは異質な存在感を放っていたので流石でした。

加藤清史郎
加藤清史郎にいじめっ子のイメージがなくて、役とのギャップに驚いてたんだけど、陳腐にならずこの役がこなせると見てキャストした製作陣に天晴よ。体の華奢さなんて関係ないみんなが彼の顔色を伺う存在感。
8話での告白後に、泣きながら寄ってきた松岡茉優の方をみる表情があの子役の頃の顔で、彼の周りが成長するに連れ恐ろしい表情をつけたんだなって、納得した。

茅島みずき
自分の与えられた役割を果たすために、自分で自分の首を絞めているような役柄で、一見嫌な子にも見える役。難しかったよね。

奥平大兼
説教っぽくて台詞過多なこのドラマの中で、このテンションで存在出来る達者。今までの9話が全て星崎くんのための布石であったかのほど、まるでそこにいるかのように存在して、ドラマの半分にも及ぶシーンでごく事前に話すんだよ。下手をすれば、サイコパスにも見えそうな発言を私にもその感覚分かるというバランスで訴えかけるんだよ。こんな世界や、そして色を帯びた世界で1人だけモノクロで生きなきゃいけない自分。それがずっと続くことへの恐怖。伝わるんだよね。そして、あの目。絶妙なタイミングであの目線を向けられると泣ける。
ねまる

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