あらなみ

やさしい猫のあらなみのネタバレレビュー・内容・結末

やさしい猫(2023年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

入管法を扱った作品。

ここ数年、日本における入管があんまりにも非人道的すぎて、国際的にも批判を受けているけれど、その問題をどうにか扱おうとしたのかも知れない。
NHKのドラマ部門には、本当に良心が残ってる人達がいるのよね。
まず、その姿勢に賞賛したい。

スリランカ人のクマラ(クマさん)と出会った母ミユキと娘マヤ。
クマさんを慕って家族になろうとするのに、入管がそれを許してくれない。
不法滞在となってしまったクマさんを収容施設から解放するために裁判にまで発展する。
っていうか裁判まで起こさないと解放して貰えないって日本やばくない?
病気で倒れても大したことないって病院に行かせてもらえないし。

クマさんは幸運にも裁判で勝って収容所から出てミユキとマヤと暮らせるようになるんだけれど、外に出たいって願いながら収容所で死んでしまった人がたくさんいるってニュースで見るたびに、気持ちがきゅってなるのよ。
日本、マジでどうにかなんないのかな……。

それにしても、仮監査中? とかだと仕事も出来なくて、他の都道府県にも申請なしでは行けないつて、なんか、人権もなんもないじゃん……。
こんな状態で移民増やそうとしてる日本 is マジで何。

それにしてもマヤちゃんが本当にいい子すぎる。
特に、マヤちゃんの、実父もクマさんもどっちも大事でどっちもお父さんっていう裁判所での陳述にはボロボロに泣いた。
いい子すぎる。
お母さんが新しいお父さんとしてクマさんを迎えても懐くし、証言台にも立つし。

途中、なんで結婚したの! って傷つきすぎて反発してたけれど、本当、そのくらいでいいのよ。
おばちゃん、安心したわよ。

にしてもラスト、ミユキのお腹にクマさんとの子供が宿ってて、しかも生まれたのは、ちょっと気持ち悪かった。
マヤちゃん、高校生なのよ……。
あらなみ

あらなみ