今年観た中でもかなり上位になりそうな、好みの人間ドラマ。地味だけど展開の予想がつかず、スリリングなのにハートフルでユーモアもある。やはり、血のつながりによらない人と人のつながりやその切なさを描きたいという作りての気持ちが伝わってくるのか?
いよいよ終盤。どんな最後になるのか、期待して待つ。
そして先週最終回を観ました。やはり最後まで丁寧に作られた秀作ドラマだとおもいました。また、11回、12回は涙が溢れて嗚咽っぽくなるくらい、感情を揺さぶられました。
親って、最初は自信がないくせに、いつから子供を所有物のように扱うようになるのでしょうか。かくいう私もそうかもしれない。利用したり、束縛したり、好きに使って、尚且つそれが子供や世間のためだと驕りをもつに至ったりする。それが害でしかないこともあるのに。ロヒの親、ヘウン、そしてロヒのプロジェクトに参加していた人たちは、一体何を目指していたのか。そんな中、一見だめ親父でありながら、ひたすら子供の、そして血は繋がってはいないが不思議な縁で結ばれたロヒを、ひとりの人間として、また天才ではあるが子どもとして大事にしようと身を投げ出すミョンジュンが、この上なく尊く感じられた。また、彼をすぐに理解して一緒にいたいと願うようになるロヒの気持ちも痛いほど伝わった。彼女は冷たい天才児ではなく、人間としての感受性のレベルも素晴らしく高い。実験の産物のような彼女にそんな才能を授けたのは、神様の悪戯なのかもしれない。
こんなドラマをつくり、世に送り出してくれた韓国のスタッフに感謝したい。繰り返し観ます。