2023年、年末。売れない小説家の南綾子(福田麻貴)は、人生最高に幸せだった。年下イケメンの山田(八木勇征)と、甘いひとときを過ごしていたのだ。彼氏ができたら温泉に行きたいと言う綾子に「俺がその願い叶えてあげるよ」と山田は優しく微笑んだ。有頂天になる綾子。 しかし、山田からの連絡はぱったりと途絶える。それでも一方的に連絡しまくる綾子に、友人の鳥羽(中越典子)とおけけ(橋本マナミ)は「完全に捨てられちゃってるからね?」と現実を突きつける。綾子はようやく失恋を自覚し、山田を「山田クソ男(お)」と命名。心の中で2023年のクソ男・オブ・ザ・イヤーに認定する。 年が明け、2024年。深夜にインターフォンが鳴り、恐る恐るモニターを見ると、そこには山田の姿が。動揺しつつもチェーンを付けたままドアを開け、そのまま閉める綾子。が、山田はいつのまにかリビングに侵入していた!パニック状態の綾子に、山田は笑顔で「俺さ、死んでるんだ。」と告げる。遊んだ女に恨まれ、刺されてしまったという。 綾子は初めて山田に会った日のことを思い出していた。クリスマスパーティで、綾子は山田のルックスと国立大から整形外科医という経歴にやられ、その日のうちに山田の部屋へ行き、一夜を共にしてしまった。過ちを繰り返したくない綾子は山田を部屋の外へ押し出そうとするが、その手は身体を通過する。山田は本当に幽霊だったのだ。 山田によると、死んで一年以内に成仏しないと虫になってしまうという。成仏するためには、死ぬ前に誰かとした約束を果たさなくてはいけない。山田の場合、それは綾子を温泉に連れていくという約束だった。自分の成仏のために、綾子が彼氏を見つけて温泉に行くサポートをするという山田。こうして始まった、心を揺さぶられる人との出会いを求めて失敗を繰り返す綾子と、婚活バディとなった幽霊(山田クソ男)による婚活は波乱に満ちたものに!? 綾子の人生に、幸せな春は訪れるのか?
いつも外見に惹かれて失敗してきた南綾子(福田麻貴)は、これからは男の中身を見ると宣言。「中身って、何を指して言ってんの?」という幽霊・山田クソ男(八木勇征)の質問にうまく答えられない綾子だが、「次に私を気に入ってくれた真面目な人と付き合う!」と決意する。 中身を重視する婚活について、友人の鳥羽(中越典子)とおけけ(橋本マナミ)に相談する綾子。鳥羽から提案されたのは「ペアシート婚活」。それがどんなものなのかよく分からないまま、綾子はイベントに参加する。会場にはたくさんのペアシートが並んでいた。男女二人で3分間だけ会話をし、男性が次々に交代していく。 様々な男性と交流する中で出会ったのは、顔の形がハートパイに似た男(竹財輝之助)。彼の職業は編集者だった。同じ業界の人に嘘をつくのはリスキーだと思った綾子は、自分が官能小説を書いていることを打ち明ける。引かれることを覚悟する綾子だが、綾子のぶっちゃけトークにも笑ってくれた。外見や笑い方のクセの強さは気になるものの、悪くない印象を持つ綾子。 会場から出て「近いうちにお話したい」と言う男。しかし、太陽光の中で直視した“ある部分”が気になって仕方ない綾子。いまいちテンションが上がらない…。その夜、ハートパイから食事に誘われた綾子は…。
打ち合わせ中に、婚活について話す南綾子(福田麻貴)と担当編集の相沢(白河れい)。綾子が「心揺さぶられる相手と結ばれたい」と言うと、隣のブースから九本凛(関水渚)の嫌味な笑い声が聞こえ、二人はバトルモードに。恋の噂が絶えない九本だが、“特殊スペック”を秘めた父親・龍二(宇梶剛士)に婚活を邪魔され続けていた…! 心揺さぶられる相手と出会いたい綾子は、友人の鳥羽(中越典子)とおけけ(橋本マナミ)に相談。なぜかラテンダンスの婚活パーティに参加することに。綾子はラテン系の男(大貫勇輔)に声をかけられ、激しく踊る。胸が高鳴る綾子。 男はメキシコ料理のシェフだった。とにかく熱いこの男を、綾子は心の中で「熱盛」と名付ける。綾子が官能小説を書いていることを、熱く肯定する熱盛。テンションが上がる綾子を白々しく見ていた幽霊・山田クソ男(八木勇征)は「どれだけ待たされてもLINEの催促は厳禁!」とアドバイスを送る。 出版社で再び顔を合わせた綾子と九本。言い合う二人の近くでは、山田と龍二が謎の対面を果たしていた。龍二は、娘の婚活を邪魔する手伝いをしろと山田に命令し、山田は渋々従うことに…。 九本は高スペックの男・堂島(風間俊介)と仮交際することになり、初めてのデートへ。しかしどこからか「助けて〜」という声が聴こえてきて…。一方その頃、綾子も熱盛にデートに誘われていた。それぞれのデートの行方は…?
詐欺師男に騙されそうになった南綾子(福田麻貴)は、相手に求める条件を改めて考えることに。次に出会ったのは、モジャモジャの髪にメガネの男・大池貴司、通称「小池」(野村周平)だった。 小池と紅茶を飲みながら、綾子はさりげなく相手に求める条件をチェックする。おおむねクリアするものの、ペットボトルの飲み方をチェックするのに手こずる綾子。すると、綾子と小池の会話中に、幽霊の山田クソ男(八木勇征)が現れる。 小池はなんと年商5000億の大企業の御曹司だった。とんでもない御曹司である小池は、綾子との交際に前向きな様子。綾子の小説を読んでも引くことなく、「次号も楽しみにしています」と伝えてくれた。 しかし、担当編集の相沢(白河れい)から、次号の綾子のページが3分の1カットになってしまったと告げられる。原稿を読んだ小池は綾子に賛辞の言葉を贈る。 小池に惹かれていく綾子は、若くも美人でもない自分でいいのか、逆に自分に求める条件はないかと小池に尋ねる。何か言いかける小池だが、突然綾子の手を取って全速力で走り出す。そして、小池は真剣な口調で綾子に話し出す。これは…もしや告白!? その時、二人の前にある人物が現れて…?
御曹司との婚活もうまくいかなかった南綾子(福田麻貴)は、婚活に疲れ果てていた。友人の鳥羽(中越典子)とおけけ(橋本マナミ)に相談すると、成婚できなかった場合は登録料が全額返金されるというシステムの結婚相談所・メルヘンカンパニーを紹介される。 相談所にいたのは、睫毛(まつげ)盛り盛りの婚活マイスター・森歌子で、綾子に「森睫毛(もりまつげ)」(アン ミカ)と命名される。彼女はまず自分を愛すること、そして結婚できると信じることが大事だと綾子に訴える。早速、森睫毛から相性の良さそうな5人の男性を厳選してもらい、一気にモチベーションが上がる綾子。 いよいよ面会の日。ドレスアップした綾子は多種多様な5人の男性を紹介される。 1人目はアルピニストの岡崎風馬、通称「ご来光」(吉村界人)。いきなりのイケメンに驚く綾子。2人目は大学教授の重部真一、通称「男爵」(川﨑麻世)。かなり年上だが、ダンディで包容力がありそうだ。3人目は落語家の超福亭三丸、通称「落語家」(今井隆文)。笑いのセンスは疑問だが、顔は許容範囲。4人目はスポーツジム経営の藤木悠斗、通称「日サロ」(ワタリ119)。全開のフェロモンと筋肉に圧倒される綾子。5人目は和菓子職人見習いの石川智也、通称「ヤギオ」(千賀健永)。これといった特徴はないが、爽やかな好青年だ。 綾子は5人全員に好印象を抱く。幽霊の山田クソ男(八木勇征)と龍二(宇梶剛士)が見つめる中、綾子と5人のフリートークが始まる。人生最大のモテキに浮かれる綾子は、果たして誰を選ぶのか…?
ついに、結婚相談所で出会った純朴な青年・ヤギオ(千賀健永)と、結婚を前提とした交際にこぎつけた南綾子(福田麻貴)。ヤギオに誘われ、山梨にある彼の実家へとドライブデートすることに。綾子のサポート役である、幽霊の山田クソ男(八木勇征)もこっそり付いてくる。 ヤギオの実家は明治創業の由緒ある和菓子店だった。とても感じが良い両親を見て、綾子はひと安心。そこにやって来たのは、土産物屋で働く若い女性・青柳和代。その姿を見た途端、山田は激しく動揺し、姿を消した。 この日、村では大事な祭りがあるらしく、ヤギオは綾子に一緒に参加してほしいと話す。会場である旅館へ行くと『歓迎・南綾子大先生』の横断幕が掲げられ、村人たちから漬物や饅頭を次々に差し出される。もみくちゃにされながらも嬉しい綾子。さらに、夢にまで見ていたサイン会まで開催された。ヤギオの司会で、いよいよ祭りがスタートする。わらび餅大食い選手権に本気で挑んだり、村人たち一体となってうどん作りに励む綾子は、村人たちとの距離が縮まり充実感を味わう。 祭りが終わり、ヤギオの同級生たちとの酒宴が開かれた。ヤギオは友人たちの前で綾子の素晴らしさを熱弁し、「俺は、南さんの夢を全力で支えていきたい」と熱く語る。囃し立てる友人たち。しかしその時、綾子に異変が起こり…?
幽霊の山田クソ男(八木勇征)に「そばにいてほしい」と言ってしまった南綾子(福田麻貴)。なんと、山田もそれを了承。こうして、綾子と山田の疑似恋愛生活が始まった。 同じベッドで寝て、一緒に牛丼を食べ、一緒にテレビを見てくつろぐ2人。その生活は想像以上に心地よく、綾子は九本凛(関水渚)にも彼氏がいるかのように匂わせる始末。痺れを切らした山田は「幽霊と付き合ってもラチあかないからね!」と現実を突きつけ、婚活を再会するように促す。 翌日、山田に「飲みに行こう」と誘われた店に行くと、そこにはマッチョで刈り上げの男・中山(ショーゴ/東京ホテイソン)がいた。実は山田が綾子のスマホを使い、勝手にマッチングしたのだ。話も食べ物の趣味も合わない男と無理やり会わされ、不機嫌になる綾子。山田はお詫びにと、綾子をお笑いライブに誘う。そこにいたのはお笑い分析が趣味の男・鈴木(登坂淳一)。笑いのツボが全く合わず、綾子だけが笑い、鈴木に引かれてしまう。さらに、山田にカラオケに誘われ付き合うと、そこにも見知らぬ男・糸井(狩野英孝)が現れ、綾子はその歌を聴くハメに…。 山田に3度も騙され、さすがに懲りた綾子は、自分の意思で婚活を再開する。マッチングしたのは、何もかもスマートな男・ラジ男(忍成修吾)。綾子はこれまでの経験から、彼がクソ男であることを見抜く。その頃、山田は鉄格子で囲われた拘置所にいる女性(川﨑珠莉)の前にいた…。
南綾子(福田麻貴)を置いて成仏した…かに見えた、幽霊の山田クソ男(八木勇征)。しかし山田は成仏せず、先輩幽霊の九本龍二(宇梶剛士)を頼って、売れっ子小説家・九本凛(関水渚)の家にいた。 九本は山田に、どうすれば父親の龍二が成仏してくれるのか尋ねる。生前の龍二と何か約束していないかと尋ねられた九本は「凛ちゃんが心から愛する人と結婚できるよう全力でアシストする、約束だ!」という龍二の言葉を思い出す。 「目前に迫った命日を迎えると、龍二は成仏できずに虫になってしまう!とにかく早く恋愛したフリをして、隆二を安心させて成仏させないと!」九本は大恋愛しているフリを装うべく、条件に見合う男性を探すよう山田に依頼する。九本からの依頼をさっさと放棄した山田の前に、小池(野村周平)が現れた。山田は早速、小池の家に泊めてもらうことに。 一方、綾子は山田への失恋から脱却すべく、山寺で修行していた。そこへ担当編集の相沢(白河れい)が現れ、綾子に仕事を依頼する。それは、BL漫画のストーリーを書くという仕事だった。自分にできるか不安な綾子だが、ギャラの良さと相沢の熱意に押されて引き受けることに。 小池のアパートで綾子の婚活について話すうち、小池が九本の条件に合致すると気づいた山田。早速2人を引き合わせると、九本は小池のプロフィールを見るなり、付き合って結婚して欲しいと告げる。戸惑いながらもそれを受け入れる小池。こうして、龍二を成仏させるためのミッションが幕を開ける…!
九本凛(関水渚)の婚活は、堂島(風間俊介)と結ばれて無事に成就した。九本の婚活に協力していた南綾子(福田麻貴)は、自身の婚活に奮闘してくれたが成仏したとばかり思っていた幽霊の山田クソ男(八木勇征)の姿を見つけ混乱し、怒りをぶつける。山田は戻ってきた理由を綾子にうまく説明できないでいた…。 九本の結婚式当日。山田のことが頭から離れない綾子だが、気を取り直して九本を祝うことに。見えない何かに腕を引っぱられるが、その正体は山田ではなく、九本の父親で幽霊の龍二(宇梶剛士)だった。龍二は九本の婚活に協力してくれたことを感謝し、「山田は綾子のために戻ってきたかもしれない」と伝える。 九本はブーケを綾子に向けて投げると約束していた。投げたブーケはあらぬ方向へ飛んでいくが、空中で急旋回!綾子の手中へ収まった。山田の存在を確信した綾子は、ちゃんと向き合って話をすることに。山田の気持ちを聞いた綾子は、もう一度婚活して幸せを掴むと決意する。こうして、綾子と山田の婚活の戦いがふたたび始まった!
地方の婚活イベントで、地元の男たちに絡まれてしまった南綾子(福田麻貴)。小池(野村周平)は綾子を助けるため、自らのツルッパゲを晒してカツラを投げた!その瞬間、綾子は小池への特別な想いに気づく。幽霊の山田クソ男(八木勇征)は、そんな綾子の気持ちを見抜き、背中を押す。 イベント参加者のオカメ(足立梨花)から「小池は先に東京に帰るらしい」と聞かされた綾子は、急いでバス停に向かう。しかしそこには誰もおらず焦る綾子。そこに、担当編集の相沢(白河れい)から電話が。綾子を監視するために婚活イベントに参加している相沢によると、小池は会場でオカメと談笑しているという。オカメにまんまとハメられたことに気づいた綾子は、再び急いで会場へ向かう。タクシーを拾いようやく会場に着くが、そこにはカップル成立した小池とオカメが拍手に包まれていた…。 ショックで放心状態の綾子だが、相沢に原稿を書くようハッパをかけられる。旅館に戻り、自分を奮い立たせて仕事に向かう綾子。そこにオカメが訪ねてきた。小池を好きになり、どうしても諦められずに嘘をついてしまったと泣きながら謝るオカメを、綾子は複雑な気持ちでなだめる。しかし、山田はオカメが不敵な笑みを浮かべたのを見逃さなかった。果たして、オカメの目的は何なのか?そして、綾子は愛する人と温泉に行き、山田を成仏させることができるのか?婚活の旅は、いよいよクライマックスへ…!
わりと好きだった。
設定もわりと好き。
笑えながらも少し感動した。
キャスト陣のキャラもそれぞれクセつよで良かった。
流し見レベルではあったんだけど、わりと面白かった。
八木勇征、美しいなあ。
野村…