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モンスターズ:メネンデス兄弟の物語のどど丼のレビュー・感想・評価

4.3
タイトル通り、1980年代アメリカの実際の殺人事件ベースのサスペンスドラマ。面白かった。

"Who"ではなく"Why"、犯人ではなく動機に焦点を当てたリアル羅生門ドラマともいえる構成。真実と虚構の境目は神と当事者たちのみぞ知るところだが、奇しくもそれを視聴者として逡巡する時間は有意義だった。「アドレセンス」然りな全話まるまるワンカットのエピソード(5話)があったり、時系列を時々入れ替えながら事件を補完していく演出は見事だ。

どう足掻いても考えざるを得ないのは、性別を問わない性的暴行やグルーミングの問題。もし自分が兄弟の片割れで当事者だったら同じ事をしていたんじゃないかと、嫌でも考える。タイトルの「モンスターズ」は、殺人犯の事だけじゃない、被害者も周囲の人間も、はたまた誰しもがなり得る。

割と最近の事件で本人たちが未だに収監中という中で、ライアン・マーフィーらしくコメディタッチで茶化している点があるのはよくやるなぁと思うが、本人たちの尊厳をただ傷つけるような作品にはなってないと思うな(当事者がみたらまた違うかもだけど) 。

覚悟が出来たら、ドキュメンタリー映画の方も観てみる。
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    20代社会人。観た作品の簡単な感想を書いています。 新作映画中心にオールジャンル楽しんでいます! 好きなジャンル→SF、アメコミ、アート系、BL 2024年度の映画賞(アカデミー賞orゴールデン…

    20代社会人。観た作品の簡単な感想を書いています。 新作映画中心にオールジャンル楽しんでいます! 好きなジャンル→SF、アメコミ、アート系、BL 2024年度の映画賞(アカデミー賞orゴールデングローブ賞)ノミネート作品は「#どど丼賞レースマラソン2025 」を付けてます ◆感想・レビュー書かれてる方をフォロー&フォロバしてます! ◆鑑賞した作品のみマークしています  ドラマ・アニメは全話視聴後にマークします ◆コメント返信は気まぐれです