友達とサッカーをしていた小学生・中山フミヤは飛んで行ったボールを捜す途中で不思議なロボットと出会った。最初は夢かと思っていたフミヤだったが、その夜、ロボットがボールを返しに家までやって来る。ロボットの正体は動物とロボットが仲良く暮らすために必要な"サムシング"を探している"もりもりぼっくん"だった。
ある朝、フミヤと同じクラスの美少女・井上マドカが、フミヤの家にやって来た。一緒に登校しようと誘うマドカだったが、フミヤは気が乗らない。マドカの姿を見て、すぐに気に入ってしまったぼっくんにはフミヤがマドカを避ける理由がわからなかったが、やがてぼっくんもマドカのちょっと変わった性格に気づくことになる。
今朝は、ぼっくんの胸時計が鳴り止まなかったために、中山家は全員、寝不足。特にケーコの機嫌が悪かった。そこで、ぼっくんはせめてもの罪滅ぼしに、ケーコの代わりに家事をやってみるが、失敗だらけでケーコの手を余計に煩わせる始末。やり場のない怒りを胸に、ケーコはついに家出した。責任を感じたぼっくんは......。
マドカは悩んでいた。ぼっくんは、その理由が、フミヤにフラれたことだと思い込んでいたが、マドカに言わせるとそうではなく、クラスメートのカケフにつきまとわれて、困っているのだという。ぼっくんはフミヤに、マドカを助けてあげてほしいと頼むが、フミヤはきっぱりと断った。そこで、ぼっくんが考えた次の一手は......。
ぼっくんは今日も"サムシング"を探していたが、いっこうに見つかる気配がない。がっかりしているぼっくんの前に現れたのは、同じようにがっかりしているカケフだった。どうやらカケフはマドカのことでフミヤに裏切られたと思っているらしい。がっかりした者同士、ぼっくんとカケフは意気投合したかのように見えたが......。
知蘭ランドの知蘭博士が年甲斐もなく人気アイドルの伊藤かずえちゃんに恋をした。そこで博士は、彼女のサインの中に“サムシング”が隠されているかもしれない、などと言い出し、ぼっくんにサインをもらってくるよう依頼する。そんなこと、あるわけないと思いつつも、伊藤かずえちゃんに会いたくなったぼっくんは撮影所へ!
そういう年頃だからなのか、最近フミヤは父のマコトと一緒にいることを嫌がるようになっていた。マコトを不憫に思ったぼっくんは、フミヤに直接、気持ちを聞いてみることにする。フミヤ曰く、マコトを避けている理由は「匂い」だった。そこで、ぼっくんは知蘭ランドから、立体ファクシミリで「洗面モモコ」を呼び出した。
ラビクリーンがケガをした。そこへ、ぼっくんから連絡を受けた救急ロボット・救急九太郎が駆けつけて治療をしようとするが、ラビクリーンはこれを拒絶する。それは知蘭ランドの動物とロボットの宿命だった。"サムシング"さえあれば、こんなことには......。そのとき、マドカの妹・アサミが、ある大胆なアイデアを提案した。
マドカがピッコロシーバーで、フミヤに連絡してきた。「カケフ君にヘンなことをされている」のだという。実は、それはフミヤを呼び出したいためのマドカの嘘だったのだが、この通信を受けているときにピッコロバードが故障し、行方不明となってしまう。そこでぼっくんは、モグランプと一緒にピッコロバードを捜すことに。
人間社会と同じく、知蘭ランドにも梅雨が来た。一週間も雨が降り続いたため、知蘭博士は人間社会へ。それどころか、知蘭ランドの動物やロボットたちまでが、中山家へ集合してしまった。知蘭ランドの事情を聞き、マコトは動物の、ケーコはロボットの味方となった。この対立がやがて激しい暴力団の抗争へと発展していく......。
マドカがフミヤに、妹のアサミを3時間ほど預かってほしいと言ってきた。ところがフミヤはこれを嫌がってアサミをぼっくんに任せてしまう。アサミの言動は姉のマドカよりも奇天烈で、ぼっくんは振り回されるばかり。そんなとき、ジャイタイガーがぼっくんのもとへ。知蘭博士に、阪神が負けたことで八つ当たりされたらしい。
ぼっくんは、救急九太郎とラビクリーンがキスをしている現場を目撃した。まさか、知蘭ランドの動物とロボットが恋仲になるとは......。しかし、それは事実だった。今、ふたりが悩んでいるのは交際を仲間たちに発表するかどうかということ。やがて、ふたりは宇宙へ駆け落ちして、夫婦でラーメン屋の屋台をひこうと言い始めた。
洗面モモコとラビクリーン、学習修とモグランプ......。知蘭ランドの動物とロボットは、相変わらず会えばケンカの毎日。やはり、ぼっくんが一日も早くサムシングを探さないと、この事態は改善されない。しかし、ぼっくんはウキウキパワーを失ってしまった。知蘭博士によると、これはぼっくんが乗り越えるべき試練だというのだが。
フミヤはカケフと一緒にハイキングに行く約束をした。だがケイコは、子どもだけで行くのは危険だからダメだと言う。ケイコが過保護すぎて、このままでは何もできない大人になるんじゃないかと不安になったフミヤはぼっくんに相談。するとぼっくんは自分がフミヤたちの保護者代わりとしてハイキングに同行すると言いだした。
フミヤの両親から、台所に現れたカエルを捕まえてほしいと頼まれたぼっくん。だが、ぼっくんはカエルが大の苦手だった。一方カケフはまたマドカにフラれてしまう。我が身の不幸をボヤくカケフとぼっくんは意気投合。しかしぼっくんがお腹を壊したせいで、ふたりは過去へとタイムスリップ! そこにはマドカそっくりの姫君が。
人目を避け、逢瀬を重ねる救急九太郎とラビクリーン。だが、フミヤが怪我をしたという知らせが入り、九太郎は応急処置に向かうことに。人の命を救う役目を背負った九太郎に心休まる時間はほとんどなかった。しかし、そんな九太郎の活躍に腹を立てている者がいた。九太郎のせいで患者が減ったと恨んでいる医師の山本だった。
ぼっくんの前に、謎の「アイアンおばさん」が現れた。アイアンおばさんは知蘭博士を捜しているらしい。そして、当の知蘭博士は知蘭ランドを飛び出して、行方不明になっていた。ぼっくんは博士を見つけたが、そこへ運悪くアイアンおばさんも登場。なんとアイアンおばさんは博士の妹で、博士に多額のお金を貸していたのだ。
知蘭博士が「サムシング探しキャンペーン」を始めた。自分がなかなかサムシングを見つけられないせいで博士が焦っていると感じたぼっくんは、いつも以上にサムシング探しに熱を入れるが、やはり見つからない。がっかりするぼっくんに、さらに追い討ちをかけるような出来事が。フミヤたちがぼっくんに対して怒っていた......。
ある日、カケフとマドカが手をつないで中山家へやって来たので、フミヤはビックリ。マドカによれば、この暑さで急に心変わりしたのだという。悔しくなったフミヤがアイスキャンデーをヤケ食いするのを止めようとして、代わりに食べてしまったぼっくんはお腹を壊し、またもやタイムスリップ。今度の行き先は戦国時代だった。
なんとテレビショッピングでサムシングが売り出された。限定品につき、1個2000円だという。フミヤとカケフは早速、お互いの貯金を出し合って、ぼっくんのためにこれを購入する。だが、それはアイアンおばさんの仕掛けた罠だった。アイアンおばさんはぼっくんの命と引き換えに、知蘭ランドを手中に収めようと企んでいたのだ。
マドカは最近、知蘭ランドの動物やロボットたちに腹を立てていた。気がつけば、子どもたちの遊び場が占領されていることが多いからだ。マドカの気持ちが理解できるぼっくんは、複雑な心境。だが、そんなマドカの怒りを代弁するかのように、謎の覆面美少女剣士が現れ、知蘭ランドの動物やロボットたちを懲らしめ始めた......。
ぼっくんは、フミヤの成績が悪いことが気になり始めていた。そこで学習修に、フミヤに勉強を教えてもらおうと考えたが、フミヤは当然のように、激しく反発する。だが、マドカの妹・麻美が学習修に対して言い放った「ダサい」の一言で、状況は一変。自分がダサいロボットだと悲観した学習修は、失意のまま街をさまよう......。
マコトとケイコは巨峰とマスカットのどちらがおいしいかで大ゲンカ。それに巻き込まれて大量のブドウを食べたぼっくんは原始時代へとタイムスリップする。ぼっくんを見つけた原始人は早速、ぼっくんを食べようとするが、歯が折れてしまった。そこでぼっくんは原始人とともに現代へと戻り、歯科医院へと連れて行ったが......
アイアンおばさんがフミヤとカケフを誘拐した。心配して助けにやって来たぼっくんだったが、アイアンおばさんに捕らえられる。最初から、アイアンおばさんの狙いはぼっくんにあったのだ。新たに開発された「信玄袋マシーン」が、ぼっくんに向けられる。危うしぼっくん! フミヤ、カケフ、マドカはぼっくんを救えるか!?
町内の子どもたちの親睦を深めるための遠足のリーダーにフミヤが選ばれた。これを知ったぼっくんは、知蘭ランドの動物とロボットの親睦を深めるための遠足を企画する。その遠足で、最初はいがみ合っていた動物とロボットだったが、ぼっくんが敢えて悪者になることで両者が仲良くなり始める。まさか、ぼっくんがサムシング!?
ぼっくんが過労で倒れた。このところサムシング探しに熱中していたためだ。救急九太郎から「絶対安静」を命じられ、ぼっくんはしばらくの間、休みを取ることに決める。だがフミヤが「ぼっくんのせいで遊園地へ行けない」と言い出したため、ぼっくんは元気になったフリをした。そのせいで、ぼっくんは再び具合が悪くなり......。
知蘭博士は名曲「サムシングのテーマ」の歌詞の中に、サムシング探しのヒントを見出した。それは「カツカレー」。カツとカレーを合わせるという考え方に手がかりがありそうだというのだ。そこでぼっくんはカツカレーを食べ始めるが、食べ過ぎで倒れてしまう。救急九太郎は、思い詰めるのは良くないとぼっくんを諭すが......。
ついに見つかったサムシング。このサムシングに涙をこぼさせることができれば、知蘭ランドの動物とロボットは仲良くなれるのだ。そこでぼっくんは「マッチ売りの少女」ならぬ「マッチ売りのぼっくん」に扮してサムシングを泣かせようとする。だが知蘭博士は、少女じゃなくぼっくんでは感動を与えられないと不安になり......。
フミヤとマドカはまたも大ゲンカ。そして、止めに入ったカケフは全く相手にされなくてガッカリ。結局、ふたりはいつの間にか仲直りして、ケンカをする前よりも良い雰囲気に......。悔しくなったカケフはもうフミヤとは関わりたくないと思い始める。このままではフミヤとカケフの友情が壊れると、心配になったぼっくんは......。
知蘭博士のところへ、サムシングの居場所を知らせる連絡が入った。なんとサムシングは温泉地にいたのだ。博士に頼まれたぼっくんは早速、フミヤたちを伴って温泉へ。しかしフミヤたちが温泉に入りたがったため、マドカがひとりでサムシングを探すことになった。果たして、マドカはサムシングを見つけることができるのか?
マドカは、自分にいやらしいことをしようとしたサムシングのことが嫌いだった。しかしサムシングは、そんなマドカに気に入られようと、マドカの好きな牛乳をプレゼントする。その優しさに、すぐに心変わりするマドカ。ぼっくんは困った。このままマドカがサムシングを守っていたらサムシングを捕まえることができないのだ。
サムシングはファーストフードが大好きだった。しかし目の前に並べたファーフトフードを食べようとした矢先、ぼっくんに横取りされてしまう。そこでサムシングは自ら知蘭博士に連絡して、「サムシングはファーストフードに弱い」と嘘をついた。こうすれば逆に博士たちがファーストフードを用意するに違いないと考えたのだ。
マドカがぼっくん、フミヤ、カケフを自分のバースデーパーティーに誘った。マドカはプレゼントとしてネックレスが欲しいと言い出すが、当然フミヤたちには、そんな高価なものが買えるほどの貯金はない。そこでフミヤはサムシングを捕まえて、知蘭博士から賞金をせしめようと考えた。そのころサムシングは東京湾付近にいた。
サムシングが信州のサナトリウムにいるという情報が入った。ぼっくんは翌朝、信州へ向かおうとするが、なぜか東京で空き缶拾いをしていたサムシングと出くわす。信州にいるというのは偽情報だったのか? そして、なぜサムシングはボランティアのような行動を? 数々の疑問が渦巻く中、サムシングが真実を語り始めた。
アイアンおばさんによる、知蘭博士への借金の取り立ては続く。しかし、常にぼっくんの妨害が入り、博士は助かっていた。やはり、博士に返済させるためには、ぼっくん攻略が最大の近道だ。アイアンおばさんは、ぼっくんの行動パターンを分析し、ある必勝作戦を思いつく。それは「たこ焼き」を使った、意外な作戦だった。
寒い朝、知蘭博士の代わりに新聞配達のアルバイトをさせられて、怒ったぼっくんはヤケ食い。例によってタイムスリップ現象が発生する。今回、辿り着いたのは年老いたターザンのいる密林。そのターザンが転倒して失神したため、ぼっくんは急いで現代へ戻り、救急九太郎に診察させるが、彼の身体には何の異常もなく......。
フミヤたちからの連絡を受け、サムシング捕獲へと向かったぼっくん。そして、ついにぼっくんはサムシングを捕らえることに成功した。だが問題はここから。どうすれば、サムシングを泣かせることができるのか。ぼっくんが悩んでいると、サムシングが意外な提案をする。なんと自分で涙を用意するというのだが、果たして......?
クリスマスにも関わらず、アイアンおばさんとぼっくんの激闘は続いていた。こんなことが続いては、周囲もたまったものではない。そこでマドカは、アイアンおばさんを結婚させることで、普通の女性に戻すという作戦を考えた。しかし、この猛烈なアイアンおばさんと結婚してくれる男性など、本当に存在するのだろうか?
知蘭博士が「サムシング涙ポロポロマシーン」を完成させた。ぼっくんはこのマシーンを携えてサムシングのもとへ向かうが、サムシングがあと1回泣くと死ぬ運命だと知って絶句する。この事実を知ってしまっては、サムシングを泣かせることはできない。ぼっくんはすべてを黙ったまま、みんなの前から去ることを決意する......。