『スオミ』よりはずっとおもしろかった。

奥さん目の前にいないと、すぐに小池栄子に「俺が面倒を見る」とか言っちゃう役を田中圭に演らせちゃうところがすごい(笑)。

梶原善に笑った、笑った！

1話1カットといえばNetflix「アドレセンス」。あの1話1カット(全4話)を見たあとだと、この作品は退屈すぎる。心引き込まれる展開も主張も工夫もあまり感じられず、笑いも薄く、つい、稚拙な脚本だなぁと、、(略)役者さんはそりゃあ頑張ってるとは思うけど。ごめん期待ハズレ。

想像していたより自然な流れで、良くできたドラマでした。カメラワークに乱れが無く、ワンカットだと忘れるほどでした。

田中圭さんは、何度洞窟を往復したのでしょう？足場も悪いだろうし、セリフも沢山あってよくあのテンションで演じられたなと思います。１００分間止まらず演じ続けるのって、人間業だとは思えませんでした。舞台と違って演じる場所が広いので、どこでどの台詞を言ってどう動くかを覚えるだけでも大変だったと思います。体力も良く持ちましたね。夏の終わりの撮影だったらしいので、去年の９月？はかなり暑かったし。三谷さんが田中さんの事を、人間からこんなに水分が出るとは、と言っていたくらい過酷だったのではと思います。

小池さんに予言を話す時の、昭和初期からの日本の歩みが暗い出来事ばかりだったのも、ブラックで笑えました。出来事を並べると本当なのですが、それでも日本人は頑張ってどうにか立て直して来たのですよね。それを田中さんが苦労して良いイメージに持って行こうとしていたのが面白かったです。そこの場面の沢山の出来事を並べる台詞だけでも、覚えるのは大変そうです。絶対に間違えられないし。それをスラスラ難なく言っている田中さんは、三谷さんが言っていた通り、ワンカットのドラマに適役だったと思います。才能ある俳優さんなので、これからも出続けてくれる事を望みます。